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☀ 妖精さんと私  作者: 雪*苺
【 14歳 】
3/15

⭕ 危険な子 3


──*──*──*── 校庭


 [ 校庭 ]の歩道の右横には花壇が作られている。

 園芸部がひましまず大事に育て、管理している花壇だ。

 最近、その花壇にいたずらをするていな生徒がるらしく、園芸部員達はにち目を光らせて花壇の監視をしているとかしてないとか噂が流れている。


新御睛雉

見ても花壇のクオリティが高いよな。

  園芸部員って凄いな 」


舘嵜春加

「 世話が好きなんでしょ。

  花壇だけじゃなくて畑で野菜も育ててるみたいだし 」


新御睛雉

「 野菜も作ってるのか?

  ます(ます)凄いな 」


舘嵜春加

「 収穫した野菜は調理部で使われてるみたいよ。

  出来た料理を園芸部員が試食してるんですって 」


新御睛雉

「 へぇ?

  まぁ、野菜を育ててるのは園芸部員だもんな。

  当然と言えば、当然か 」


舘嵜春加

「 そうね。

  ハーブや香草も育てては調理部に提供してるみたいね 」


新御睛雉

「 へぇ?

  かんざきは詳しいんだな! 」


舘嵜春加

「 そりゃどうも──。

 ( 全部チック情報なんだけど…… )」


妖精チック

〔 ボクに分からない事は無いよ!

  情報つうのボクになんでも聞いていよ★ 〕


舘嵜春加

「( 盗聴器でも仕掛けてるの? )」


妖精チック

〔 ボクの代わりに分身体(光の玉)が情報収集してくれるからね★

  ボクはなにもしなくても情報つうなのさ! 〕


新御睛雉

西にしだ。

  西にしぃ~~! 」


園芸部員:岔西

にい──。

  また囲碁部に勧誘してるのか? 」


新御睛雉

「 してねぇよ。

  オレを見るたびに “ 勧誘 ” って言うな。

  おまえの所為で “ 勧誘せい ” って呼ばれるようになっちまったんだぞ 」


園芸部員:岔西

「 勧誘せい

  そりゃいや! 」


新御睛雉

くない!

  かんざきに誤解されて警戒されるだろ 」


園芸部員:岔西

かんざき??

  おまえ……ヤバい女子を勧誘── 」


新御睛雉

「 勧誘から離れろ!

  それにかんざきはヤバい女子でも無いかならな。

  わるい、かんざき

  な思いさせた 」


舘嵜春加

「 別に──。

  話したいならさきに行くから 」


 かんざきはる岔西(園芸部員)と話すにいせいを残し、1人で歩きした。


新御睛雉

「 あっ、かんざき

  西にし、覚えとけよぉ~~ 」


園芸部員:岔西

なんの事やら?

  でもさ、珍しいじゃん。

  女子に告白されても断ってたにいが、かんざきと下校するなんてさ。

  明日あしたそらからウニでも降ってるかな? 」


新御睛雉

「 降られてたまるかよ!

  かんざきはさ、ほかの女子とは違うんだよな。

  なんか分からないけど…… 」


園芸部員:岔西

「 春かな?

  その気が有るなら、ブーケ作ってやるからさ、告白しろよ★ 」


新御睛雉

「 こ…告白……(////)

  す…するかよっ!!

  じゃあな 」


園芸部員:岔西

「 おぅ!

  健闘を祈るぜ、隊長殿! 」


新御睛雉

「 祈らんでい!

  なんの隊長だよ 」


 にいせい岔西(園芸部員)と笑いながら話したあとかんざきはるあとを追って走る。

 かんざきはるは[ 正門 ]を出る所だった。


新御睛雉

かんざき、御免な 」


舘嵜春加

「 謝られても困るんだけど? 」


 かんざきはるは御構い無しにスタスタと歩く。

 にいせいかんざきはるひだりどなりを歩く。

 《 本屋 》に到着する迄、にいせいのワンマントークショーが繰り広げられたのは言う迄もない。


──*──*──*── 本屋


新御睛雉

って【 セロカ君の本屋 】じゃないか。

  この《 本屋 》ならオレも愛用してるよ。

  取り寄せ不可能な書籍も “ 取り寄せてくれる ” って有名なんだよな 」


舘嵜春加

「 あまりにも古いと別料金が掛かるけどね 」


新御睛雉

「 現在から9年まえの書籍は1冊に100円だけど、10年まえになると10年ごとに1冊に1.000円ずつ増えるんだよな 」


舘嵜春加

「 私は予約した本を貰ってるから 」


新御睛雉

「 オレも行くよ。

  囲碁漫画もいろ(いろ)と有るから、どんなイラストなのか気になるし! 」


舘嵜春加

「 そう?

  好きにして 」


 かんざきはるは【 セロカ君の本屋 】へ入店するとぐちきんに在るレジカウンターへ向かった。

 学生鞄から財布を取りし、うけたまわしょをレジカウンターのうえす。

 自分の会員セロカカードを出すのも忘れない。


 姉から預かっている支払いに必要な金額は拝借するとして、自分の会員セロカカードでマネーばらいし、セロカポイントをゲットする。

 姉から頼まれた漫画ぼんを受け取り、財布と一緒に学生鞄の中へれる。


妖精チック

〔 おつかい終了だね!

  折角だしさ、漫画をぶっしょくしようよ。

  ボクの予想だけど、恋愛モノがいんじゃないかな~~ 〕


舘嵜春加

「( 物色するなら心霊系か怪奇オカルト系かな。

   非現実的な冒険ファンタジー系とかね。

   恋愛モノは論外だから )」


妖精チック

〔 えぇ~~。

  恋愛経験のとぼしいはるの為に恋愛モノをしてるのにぃ~~ 〕


舘嵜春加

「( いらん御世話だからね!

   そもそも恋愛とか興味ないし。

   誰かさんの所為でね! )」


妖精チック

〔 えぇ……その “ 誰かさん ” って誰だい?!

  そんなやからたなんて許せないなぁ!! 〕


舘嵜春加

「( アンタだよ、チック!

   まったく…… )」


妖精チック

〔 えっ?

  ボクの事なの?

  もぅ~~褒めないでほしいなぁ(////)〕


舘嵜春加

「( 1ミリも褒めて無いからね )」


新御睛雉

かんざきの姉さんってめんいなのか? 」


舘嵜春加

「 表紙を見たのね。

  たしかにめんいかもね。

  主人公にいてる幽霊がいとか、主人公のライバル的なキャラがいとか語ってるから 」


新御睛雉

「 そうなんだな……。

  でも、この囲碁漫画なら囲碁部にも有るぞ。

  初心者にもわかように囲碁について詳しく書かれてるからさ。

  初心者向けの入門書みたいなもんかもな。

  この漫画が連載されてる囲碁雑誌の中身は上級者向けの記事ばっかだけどさ 」


舘嵜春加

「 そうなの? 」


新御睛雉

「 囲碁雑誌は愛読してるプロ棋士が多いんだ。

  なにせ、囲碁雑誌のテーマが【 神の一手の先へ── 】だからさ。

  掲載されてる棋譜もレベルの高いのばっかりさ 」


舘嵜春加

「 ふぅん。

  それも囲碁部に有るの? 」


新御睛雉

「 有るよ。

  全巻は無いけどな。

  中学生にはむずかしい内容だ。

  プロ棋士をしてる院生なら分かるかもだけどな 」


舘嵜春加

「 ふぅん 」


新御睛雉

かんざきも囲碁に興味を持ったか?


舘嵜春加

「 持つ訳ないでしょ。

  じゃあ、用も済んだし私は帰るから──」


新御睛雉

「 え…あ……うん…… 」


妖精チック

はるだよねぇ。

  もう少しさ、お話ししてもいんじゃないかな?

  《 公園 》の噴水まえのベンチにすわって──とかさ! 〕


舘嵜春加

「( 早く帰って宿題を終わらせたいの。

   洋画を見るって言ったでしょ )」


妖精チック

〔 録画するじゃんかぁ~~。

  宿題なんてて無いしぃ~~ 〕


舘嵜春加

「( チック、うるさい。

   私は帰るの! )

  じゃあね、え~~と……隣のクラスの人 」


新御睛雉

にいせいな!

  “ せい ” でいから 」


舘嵜春加

「 バイバイ、にい君── 」


妖精チック

〔 名前で呼んであげなよ、はるぁ~~ 〕


舘嵜春加

「( 呼ばないから! )」


 かんざきはるは【 セロカ君の本屋 】ににいせいを残して出ると、《 自宅 》に向かって歩き出した。



新御睛雉

かんざきはる──。

  やっぱりほかの女子とは違うな。

  馴れ馴れしくないし、黄色いこえさえずったりしないし。

  で囲碁部に勧誘すっかな~~ 」


 にいせいとおざかるかんざきはるの後ろ姿を見送りながら大きく背伸びする。

 かんざきはるとは反対方向へ向かって歩き出す。

 最寄り駅の近くに在る《 囲碁サロン 》へ向かう為だ。

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