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♥ 妖精さんと私  作者: 雪*苺
【 11月中旬 】
21/23

⭕ テレビ出演 2


 舘(かん)嵜(ざき)春(はる)加(か)の専属マネージャーのキノコンと陰陽師アイドル春(しゅん)舂(しょう)霄(しょう)囹(れい)と会話をしている時(とき)────。

 舘(かん)嵜(ざき)春(はる)加(か)は、妖精チックと話していた。


妖精チック

〔 春(はる)加(か)、コイツ、ヤバい奴だよ 〕


舘嵜春加

「( ヤバいって?

   コスプレしてるから? )」


妖精チック

〔 違うよ。

  コイツ、人間の姿をしてるけど──、人間じゃないんだ 〕


舘嵜春加

「( 人間じゃないって??

   どう見ても人間の子供に見えるけど? )」


妖精チック

〔 違うんだよ!

  コイツは異形の類(たぐ)いだよ!

  でも、元から異形だった訳じゃなくて──、ずっと昔に人間から異形となった存在かな 〕


舘嵜春加

「( 妖精って、そんな事も分かるんだ?

   人間じゃない彼が、なんで陰陽師アイドルしてるの?

   新ドラマの主題歌を歌ったり、囲碁の普及活動をする親善大使だったりするの? )」


妖精チック

〔 それはボクにも分からないけど……。

  でも、人間に混ざって人間の世界で生(い)きてるって事は、共生共存派の異形なんだろうね。

  この≪ 日(にっ)本(ぽん)国(こく) ≫には人間に見えない怪異や異形,霊的存在が当たり前(まえ)の様(よう)に存在しているからね。

  珍しくはないと思うけど── 〕


舘嵜春加

「( そうなんだ?

   チックには人間に見えない不可思議な存在達が見えるんだ? )」


妖精チック

〔 そうだね。

  この≪ 日(にっ)本(ぽん)国(こく) ≫では、ボクの存在も異形の類(たぐ)いに分(ぶん)類(るい)されるのかな~~ 〕


舘嵜春加

「( 何(なに)を聞かされても驚けないよね……。

   ≪ 異世界 ≫にも行っちゃってる訳だし……。

   じゃあさ、もしかしたら、チックの事が見える人も居(い)るかも知れないよね?

   だって、人間社会に混ざって暮らしてる異形が居(い)るぐらいだし! )」


妖精チック

〔 それは “ 無い ” とは言えないね。

  はっきりと見えなくても存在を感じたり出来る奴が居(い)ても何(なん)等(ら)不思議では無いからね 〕


舘嵜春加

「( “ 囲碁普及活動の親善大使 ” って言ってるし、悪(わる)い子ではなさそうだよね。

   これからも囲碁の普及活動を続けるなら、仲良くしといた方(ほう)が良(い)いかも? )」


妖精チック

〔 そうだね。

  仲良くするのは構わないけど、深(ふか)入(い)りは禁(きん)物(もつ)だよ。

  必要の無い時(とき)は関わらない様(よう)に心(こころ)掛(が)けた方(ほう)が良(い)いね 〕


舘嵜春加

「( そうなの? )」


妖精チック

〔 うん。

  ボクの神(しん)聖(せい)力(りょく)が、何(ど)処(こ)まで通用するか分からないからね~~ 〕


舘嵜春加

「( ねぇ、他(ほか)には異形や怪異とかが[ 収録スタジオ ]の中に紛(まぎ)れてたりしない? )」


妖精チック

〔 異形は彼だけかな。

  後(あと)はち(・)ゃ(・)ん(・)と(・)人間だよ。

  怪異はチラホラ居(い)るけど、人間に悪(わる)さをしそうな様子はないね。

  霊的存在の類(たぐ)いも居(い)ないなか 〕


舘嵜春加

「( 分かっちゃうんだ。

   怪異は居(い)るのね )」


妖精チック

〔 長く使っている物(もの)や大事にしている物(もの)から生(う)まれたりする事も有るからね。

  危害は無いよ 〕


舘嵜春加

「( それなら安心だね。

   目に見えない存在も居(い)るのか──。

   怪異や異形にはチックの姿は見えるのかな? )」


妖精チック

〔 それは分からないね。

  ボクにも見えない怪異や異形が居(い)るかも知れないし──。

  まぁ、何(なに)が起きても神(しん)聖(せい)力(りょく)で衛(まも)るよ! 〕


舘嵜春加

「( 有(あ)り難(がと)う、チック )」






陰陽師アイドル:霄囹

「 ♥️(ハート)を飛ばすなって!

  収録が始まるだろ、シッシッ 」


キノコン

「 舘(かん)嵜(ざき)プロ、ボクは下(さ)がりますエリ 」


舘嵜春加

「 えあ?

  う…うん!

  有(あ)り難(がと)う、キノコン。

 ( チックと話すのに夢中になってた(////) )」


──*──*──*── 収録中


舘嵜春加

「( へぇ~~。

   色(いろ)んな超能力が有るんだね。

   確(たし)かに面(おも)白(しろ)い番組かも! )」


妖精チック

〔 中には超能力者じゃない奴も混ざってるけどねぇ~~。

  人間には区別も判断も難(むずか)しいからね。

  番組を盛り上(あ)げる為にサクラを入(い)れてるのかもね 〕


舘嵜春加

「( えっ?

   サクラ?!

   へぇ……そういう事もするだね )」


妖精チック

〔 番組は視聴率が取れてナンボだからねぇ。

  “ やらせ ” も手(しゅ)法(ほう)の1つだよ。

  視聴率を取る為に、彼(あれ)是(これ)と工夫してるのさ。

  番組を作るって大変だよねぇ~~ 〕


舘嵜春加

「( これからは番組の見(み)方(かた)が変わっちゃうかも── )」


妖精チック

〔 あっ、あの超能力は再来月辺(あた)りに死ぬね。

  相(そう)当(とう)な事をしてるよ 〕


舘嵜春加

「( えぇ~~。

   どんな事してるんだろう?

   気になるね )」


陰陽師アイドル:霄囹

「{ 彼奴(あいつ)は再来月って所か。

   次はど(・)う(・)だぁ~~。

   クックックッ……カモの宝庫だな }」


舘嵜春加

「{ ねぇ、何(なに)が再来月なの?

   カモって何(なに)? }」


陰陽師アイドル:霄囹

「{ 声(こえ)に出(で)てたか……。

   彼奴(あいつ)の寿命さ。

   再来月には、あの世生(い)きだ。

   名刺を渡す奴をチェックしてるのさ }」


舘嵜春加

「{ 名刺を渡す? }」


陰陽師アイドル:霄囹

「{ 僕の本業は陰陽師なんだ。

   “ 今月で寿命が尽きるぞ ” って言えば、再来月までカモれるだろ。

   カモは貴重な収入源だからな }」


舘嵜春加

「 そ…そうなんだ…… 」


陰陽師アイドル:霄囹

「{ 見ろよ──、って言っても分からないか。

   あの女は今月で死ぬな。

   本人をカモれ無いのは残念だが、彼奴(あいつ)にカモられてる被害者達をターゲットにしてカモるんだ }」


舘嵜春加

「{ えっ?

   被害者もカモるの? }」


陰陽師アイドル:霄囹

「{ 当たり前(まえ)だろ。

   陰陽師は商売だからな。

   商売ってのは、稼いでナンボだ。

   囲碁の普及活動もタダでは出来ないからな。

   収入源の確保は必須だ }」


舘嵜春加

「{ 普及活動の為に──。

   でも《 セロッタ商会 》に御世話になってるなら、免除してもらえるんじゃないの? }」


陰陽師アイドル:霄囹

「{ 他(ほか)がど(・)う(・)か(・)知らないが、僕の場合は自(じ)腹(ばら)なんだよ!

   セロフィートは僕にだけ厳しいんだ! }」


舘嵜春加

「{ せろふぃーと?? }」


陰陽師アイドル:霄囹

「{ 《 セロッタ商会 》創立者の跡取りで、代表取締役さ。

   異(い)母(ぼ)違(ちが)いの兄(あに)で、長(長)男(子)だ。

   今の《 セロッタ商会 》の全権をセロフィートが牛(ぎゅう)耳(じ)ってるんだぞ }」


舘嵜春加

「{ 《 セロッタ商会 》の1番偉い人が、身内で異(い)母(ぼ)兄(けい)なの?

   凄いね…… }

 ( チック、今の聞いた?

   人間じゃない彼(かれ)に異(い)母(ぼ)兄(けい)が居(い)るなんて、どういう事だろうね )」


妖精チック

〔 人(ひと)様(さま)の事情はボクにも分からないよ。

  春(はる)加(か)、深(ふか)入(い)りは禁物,厳禁だよ。

  ある程(てい)度(ど)の距離感を保(たも)つんだ 〕


舘嵜春加

「( あ…そうだね……。

   一(いっ)局(きょく)打ったら、関わらない様(よう)に心(こころ)掛(が)けたら良(い)いよね? )」


 それからも収録は続いて、陰陽師アイドルのカモになりそうな超能力者は結構居(い)たみたい。

 自分の名刺を広げて、アイドルらしかぬ顔でニヤニヤしてたから、収穫は有りそうなのかも?

 カモってウハウハしてる超能力者達が、陰陽師アイドルにカモられちゃうなんて、何(なん)か不思議な感じがする。


 不憫な気もするけど、同情は出来ないんだよね……。

 だって超能力を使って、“ 寿命が縮んじゃうぐらいの悪(わる)い事をしてる ” 人達な訳だし、彼達,彼女達の被害に遭って困ってる犠牲者が実際に居(い)るわけで……。

 被害者達自身が、自分の事を「 被害者なんだ 」って自覚してるのか分からないけど──。


 信じていた超能力に実(じつ)は騙されていて、超能力の懐(ふところ)を潤(うるお)す為にカモられていたなんて事を認めて受け入(い)れるなんて難(むずか)しい事だと思う。

 信じて盲信していた超能力に注(つ)ぎ込んじゃった金額は、絶望的に戻って来(こ)ないんだもんね。

 私利私欲を満たす為に大(おお)勢(ぜい)の人達を言葉巧みに騙して、多額の金銭を巻き上(あ)げてウハウハ生活を楽しんでいたんだから、死ぬ前(まえ)にキッツい罰(ばつ)くらい受けてもらわないと、被害者も浮かばれないかもね。


 私には関係無い事だけど──、似(に)た様(よう)な事をしてないか、心配になって来(き)たかも……。

 《 宿泊施設(ホテル) 》に戻ったら、キノコンに相談も兼(か)ねて確認してもらおうかな……。

 お金を受け取った時(とき)は領収書を渡してるみたいだし、大丈夫な気はするけどね?

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