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☀ 妖精さんと私  作者: 雪*苺
【 14歳 】
2/23

⭕ 危険な子 2


──*──*──*── 放課後


 妖精チックの姿はかんざきはるにしか見えない。

 妖精チックは自分の姿を見る事が出来、なおつ会話が可能なかんざきはると運命的な出逢いを果たした。

 かんざきはるが5歳の誕生日を迎えた日だ。


 5歳となったかんざきはるは不運にも事故に遭った。

 ついてない事故だった。

 本来ならば短い人生の幕をろす筈だったが、死のぎわに妖精チックの姿を見た事が切っ掛けで、妖精チックから妖精の粉(パウダー)を振り掛けられ、いちめいを取りめる事が出来たのだ。


 その日から、かんざきはるいのちの恩人でもある妖精チックの相棒バディとして生活を送る事となった。

 妖精チックは “ 神様 ” になる事を目標としている妖精だった。

 妖精から精霊となり、精霊から聖霊となり、遥か高見の存在である “ 神様 ” となるのである。


 その為には新鮮できのい心臓をらい、しんせいりょくを高める必要が有った。

 しんせいりょくを高め、ランクアップを繰り返し、妖精から精霊へとクラスチェンジする必要が有るのだ。

 クラスチェンジを繰り返し、“ 神様 ” へのクラスチェンジを終えると、いくのランクアップをて、せいめい宿やど(惑星)を任される “ 神様 ” となれるのである。


 長いみちのりで有る為、大半はランクアップを途中であきらめ、妖精のまま生涯を終える選択をする妖精が多い。

 精霊もしかり、聖霊もしかりで有る。

 それでも “ 神様 ” をしている妖精,精霊,聖霊は存在する。


 きゅうと言うまれな階級の妖精チックも “ 神様 ” となる為、にち奮闘していた。

 かんざきはるが授業を受けているあいだ、妖精チックは分身体(光の玉)を飛ばして校舎ないぶっしょくしている。


妖精チック

〔( この《 学校 》って意外とクズが多いよね。

   そういう時代かな?

   はるには内緒で襲っちゃおうかな~~。

   獲物のぼしは付けとかないとね!

   くふふふふ♥

   はるには内緒でしょくに頂いちゃおっとぉ~~ )〕


 妖精チックの分身体(光の玉)は明らかに問題の有る生徒達にじるしを付けていく。

 人間の目には見えないじるしである。

 その中にはさきつち,男子生徒C,男子生徒Dもはいっている。


妖精チック

〔( こんなもんかなぁ~~。

   この《 学校 》はたからほうだよねぇ~~。

   はるにバレると厄介だから、く事故死に見せ掛けて心臓を頂戴しないとねぇ~~ )〕


 行動に制限がされている妖精チックは、かんざきはるの半径5メートルから出られなくなっている為、自分の代わりに分身体(光の玉)に獲物の殺害,事故死に見せ掛けた隠蔽工作,心臓の回収…など(など)すべてのおこないをさせる。

 誰も妖精が事件に関与していると思わない為、ほとんどの事件は “ 完全犯罪 ” となり、未解決案件として処理されてしまうのである。

 とき(どき)、無関係なあくにんつみかぶせて犯人に仕立てげたりする場合も有る。


 帰りのホームルームが終わる。

 生徒達がつぎ(つぎ)に[ 教室 ]から出て行く。

 かんざきはるせきを立ち、[ 教室 ]を出た。


──*──*──*── 廊下


舘嵜春加

「 誰だっけ?

  退いてくれない 」


男子生徒

「 隣のクラスのにいせいだ。

  はなしたい事が有るんだ 」


舘嵜春加

「 話したい事?

  私は無いけどね 」


妖精チック

はる──。

  コイツさ、いじめをめようとした奴だよぉ~~ 〕


舘嵜春加

「( 知ってる。

   《 本屋 》に寄りたいんだよね。

   邪魔されたくないのに…… )」


妖精チック

〔 でもさ、結構なイケメンじゃないかな?

  顔が整ってるし、おとこまえだよ~~。

  とうとう春が到来かな?

  はるだけにぃ~~ 〕


舘嵜春加

「( チック、全然おもしろくないから )

  話したい事って?

  《 本屋 》に寄りたいから歩きながらでい? 」


新御睛雉

「 勿論だ!

  ちなみになにを買うんだ? 」


舘嵜春加

「 囲碁漫画 」


新御睛雉

「 囲碁漫画?

  かんざきは囲碁をするのか? 」


舘嵜春加

「 する訳ないでしょ。

  ルールも知らないのに。

  姉に頼まれたの。

  主人公にいてる幽霊が好きみたいでね 」


新御睛雉

「 そうなのか 」


舘嵜春加

「 姉は友達と囲碁を始めたみたいだけどね。

  最寄り駅の近くに在る《 囲碁サロン 》にあしかよってるかな。

  で囲碁を教えてる人がカッコイイとかで── 」


新御睛雉

「 へぇ……。

  《 囲碁サロン 》ねぇ?

  “ サロン ” なんてにも高そうだな 」


舘嵜春加

「 実際に高いけど。

  姉は成績優秀だからね、両親が全額負担してる。

  親子で入会すると割り引き効くみたいだし、母親もあしかよってる 」


新御睛雉

「 イケメンで? 」


舘嵜春加

「 当たりまえでしょ。

  それ以外の理由なんかにも無いでしょ 」


新御睛雉

かんざき、その《 囲碁サロン 》にさ、寄ってみないか? 」


舘嵜春加

「 寄らない。

  私が寄るのは《 本屋 》だから 」


 かんざきはるは歩き出す。

 にいせいも歩き出し、かんざきはるひだりどなりを歩く。


新御睛雉

「 昼休みはなんで突っ掛かったりしたんだ?

  ほかの女子は固まってただろ 」


舘嵜春加

「 [ 図書室 ]に行く為よ。

  通行の邪魔だから『 退いて 』って言っただけじゃない。

 ( チックがちからわざ退かしてくれたけどね )」


妖精チック

〔 あんなの全然ちからわざじゃないよ~~。

  そよかぜを起こしただけさ★ 〕


舘嵜春加

「( 壁とに生徒をそよかぜに有るのよ。

   お蔭で5限目は自習になったじゃない )」


妖精チック

〔 もっと褒めてくれていよ♥️ 〕


舘嵜春加

「( 褒めるか!

   先生の授業を潰したんだよ!

   先生の授業を楽しみにしてたのに! )」


妖精チック

〔 めんごぉ~~♥️

  じゃあ、報告ぅ~~。

  はるしてる先生が、来月から囲碁部の顧問になりまぁ~~す。

  これはたしかな情報だよ★ 〕


舘嵜春加

先生が囲碁部の顧問に?

  なんで?? 」


新御睛雉

「 ん?

  にっちぃのはなしか?

  情報が早いな 」


舘嵜春加

「 え?

 ( こえてた!? )」


新御睛雉

なんでも今の顧問──まつだに先生が育児休暇にはいるから、そのあいだ臨時で顧問をする事になったんだ。

  こりゃおとこしょたいだった囲碁部に女子生徒が入部してるかもな!

  男子生徒は肩身が狭くなるぞ 」


舘嵜春加

「 そう…臨時で──。

  入部希望の生徒には簡単な入部テストをして、あるていの棋力を見たほういかもね 」


新御睛雉

「 おっ、かんざきもオレ派なんだな!

  嬉しいぜ 」


舘嵜春加

「 はぁ?

  なんなの…… 」


新御睛雉

「 入部希望者が増えるのは喜ばしいけど、まったくの素人がにっちぃ(仁井先生)てで入部されても困るんだよな。

  にっちぃ(仁井先生)は黙っても客寄せパンダになるからな── 」


舘嵜春加

「 言えてる 」


──*──*──*── 下駄箱


 下駄箱の中から靴をし、うわきを下駄箱の中へれる。

 靴を履き、[ 正面玄関 ]をると部活動をしている生徒達の邪魔をしないように為に[ 校庭 ]の歩道を歩く。

◎ 訂正しました。

  きのい心臓 ─→ きのい心臓

  (わくせい) ─→ (惑星)

   “ 神様 ” へとなれるのである。─→ “ 神様 ” となれるのである。

  ほし ─→ ぼし

  始めたけみたいだけどね。─→ 始めたみたいだけどね。

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