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☀ 妖精さんと私  作者: 雪*苺
【 14年後 】
13/23

✒ 危険な子 13


──*──*──*── 2階・食堂


 今日きょうゆうしょくは《 囲碁教室 》の2階に在る[ 食堂 ]で食べる事になった。

 [ 食堂 ]にるのは、キノコン,せいにぃちゃん,僕のいもうと弟子になったばかりのかんざきはるプロ,僕ことはるだ。

 料理は[ 食堂 ]の中にある[ 厨房 ]でキノコンが作ってくれる。


 かんざきはるプロは、キノコンが作った料理を食べるは初めてみたいで楽しみにしている。

 せいにぃちゃんは、かんざきはるプロと一緒に食事が出来るのが嬉しいみたい。

 もしかしなて、女流棋士や院生の女子達からモテモテなせいにぃちゃんの好きなって、かんざきはるプロだったりするのかな??


 出来上がった料理が運ばれてる。

 出来立てホカホカの家庭料理だ。

 しそう~~♥️


 目でも楽しめて、あじでも楽しめる料理にしたつづみを打ちながら食べる。

 料理がしいと会話も自然と弾む。

 3人でいろんなはなしをして盛りがる。


新御睛雉

「 オレはさ、まな板の鯉みたいにはるにだったら、美味しく頂かれても構わないよ(////)」


舘嵜春加

「 気持ちわるい発言しないでくれる。

  あと、名前で呼ばないで 」


 せいにぃちゃんは、りずにかんざきはるプロにアタックしてるけど、肝心のかんざきはるプロはことごとく跳ね返している。

 結構な辛辣さなのにせいにぃちゃんって凄いなって思う。

 マゾヒストな人じゃないよね??


 かんざきはるプロはキノコンの料理に満足してくれたみたい。


新御睛雉

はるこんの《 宿泊施設ホテル 》に泊まるんだ? 」


舘嵜春加

なんにい君に教えないといけないの? 」


新御睛雉

「 同級生のよしみだろ。

  それにオレも《 囲碁教室 》にせきを置いて所属してる門徒の1人だしさ、はるの弟子だし、はるとは身内みたいなもんだろ 」


舘嵜春加

「 ………………まぁ、そうかもね 」


久賀瀬千晴

かんざきプロは、明日あしたからんですか? 」


舘嵜春加

「 “ はる ” でいよ。

  プロは私のあに弟子だらね 」


久賀瀬千晴

がとう御座います(////)

  僕の事も “ はる ” って呼んでください。

  はるさんのほうとしうえですし 」


舘嵜春加

「 そう?

  此方こちらこそ、がとう。

  今日きょうから宜しくね、はる君 」


久賀瀬千晴

「 は…はい!

  宜しく御願いします、はるさん(////)」


新御睛雉

「 おっ、そうだ!

  はるの弟子は、オレだけじゃないんだ。

  もう1人るから紹介しないとな 」


舘嵜春加

にい君以外にもるの?

  凄いね 」


久賀瀬千晴

みやいつって言うんです。

  僕の5歳としうえで── 」


 せいにぃちゃんは、いっちいの事を知っているけど、はるさんは知らないだろうから、いっちいの事を話した。


新御睛雉

いつはオレのあに弟子って訳だ。

  今は “ 武者修行 ” とか言って、あちこちの《 囲碁教室 》や《 碁会所 》をおとずれては院生,アマチュアと打ってるよ 」


舘嵜春加

「 ふぅん?

  プロ棋士とは打たないの? 」


新御睛雉

「 いや、打つよ。

  いつはグイグイ行く奴だし、相手のふところはいるのいからな。

  オレよりプロと打ってるかもな 」


舘嵜春加

「 ふぅん?

  でも当分は会わないかもね。

  明日あしたからけんに行く予定だし 」


久賀瀬千晴

「 そうなんですか? 」


舘嵜春加

「 行きたい所がたくさん在ってね、巡りたいんだよね。

  今迄、出来なくて諦めてた観光も楽しみたいし。

  ねぇさんのスケジュールは詰め込み過ぎだから、自由時間が無かったんだよ。

  解放されて助かったよ 」


久賀瀬千晴

「 大変だったんですね……。

  キノコンなら仕事の依頼を受けるときは、受けるか相談してくれますよ。

  ギチギチにスケジュールを組んだりしないですし、移動時間は休憩に回してくれるんです。

  護衛としてもこころづよいし、地理にも詳しいから初めての土地でも迷ったりしないですよ 」


舘嵜春加

「 それは助かるね 」


キノコン

こんからかんざきプロの護衛けんマネージャーを担当するキノコンエリ。

  分からない事はなんでも相談するエリ 」


舘嵜春加

「 初めまして、宜しくね 」


キノコン:マネージャー

「 宜しく御願いしますエリ。

  誠心誠意、御世話させて頂きますエリ。

  《 宿泊施設ホテル 》へ行くなら、案内するエリ 」


舘嵜春加

がとう、キノコン。

 ( キノコンにもチックが見えたらいのにね )」


妖精チック

〔 そうだねぇ~~。

  キノコンが護衛に付いてくれるのはがたいけど、支障がねないかも知れないね 〕


舘嵜春加

「( しんせいりょくを高める為に必要な心臓を集める為にあちこち回るもんね。

   付いてられたら、“ 超能力者 ” って勘違いされちゃうかも知れないよね。

   キノコンにはチックの事を話しといたほういかな? )」


妖精チック

〔 見えないのに話しても信じてもらえないかもよ。

  ボクからはるさわれてもはるはボクにさわれないしぃ~~ 〕


舘嵜春加

「( 妖精の粉(パウダー)をキノコンに振り掛けたら見えるようにならないかな? )」


妖精チック

〔 そんな奇蹟が起きるかな~~。

  妖精の粉(パウダー)は万能じゃないからね…… 〕


キノコン

かんざきプロをもとマネージャーないあい,両親から守る為の提案が有るエリ 」


舘嵜春加

ねぇさん,両親から私を守る?

  どういう事? 」


キノコン

「 今回はむろプロが気をかせて連れて帰ってくれたエリ。

  とはいえ、ないあいが大人しく諦めるとは思えないエリ。

  かんざきプロは大事な稼ぎがしらだったエリ。

  当分のあいだかんざきプロの通帳に振り込まれた報酬のざんだかを使い生活は出来るエリ。

  通帳のざんだかを使い切ったときが問題エリ 」


舘嵜春加

「 た…たしかに…… 」


キノコン

「 そんな訳で、これからの報酬がかんざきプロの通帳へ振り込まれないように、《 セロッタ商会 》けいで新しい口座番号を変更しといたエリ。

  新しい口座番号の通帳と印鑑エリ。

  無くさないようしっかり管理するエリ 」


舘嵜春加

がとう。

  ねぇさんが持ってる通帳と印鑑は諦めないといけない? 」


キノコン

「 《 セロッタ商会 》専属の弁護士達が動いてくれるエリ。

  通帳と印鑑を取り返してくれる手筈となっているエリ。

  ただしざんだかの期待は出来ないエリ…… 」


舘嵜春加

「 それは仕方無いかな。

  泣きりか…… 」


キノコン

「 裁判を起こし、無断で使われた金額を全額回収する事も可能エリ。

  考えとくエリ 」


舘嵜春加

ら稼いでたのか分からないんだよね。

  それって調べられるの? 」


キノコン

「 可能エリ。

  のぞむなら調べとくエリ 」


舘嵜春加

がとう 」


キノコン

「 本題エリ。

  かんざきプロ、げんじのづるプロとにゅうせきするエリ 」


舘嵜春加

「 えっ!?

  げんじのづるプロとにゅうせき!?

  なんで!? 」


新御睛雉

なんでオレじゃないんだよ?! 」


舘嵜春加

にい君とにゅうせきは無いから 」


キノコン

かんざきプロを守るには、せいじゃパンチが弱いエリ。

  絶対的な強みが欠落してるエリ 」


新御睛雉

ひどい言われようだ…… 」


キノコン

げんじのづるプロなら不足は無いエリ。

  囲碁界では絶対的なきょうしゃエリ。

  《 セロッタ商会 》の創立者の親族に勝てない喧嘩を売る馬鹿はないエリ 」


新御睛雉

げんじのプロって《 セロッタ商会 》の創立者の親族なのか?

  初めて聞いたんだけど!! 」


久賀瀬千晴

「 僕も初耳かも…… 」


キノコン

「 盾にするには持っていの人材エリ。

  “ 夫婦 ” と言うかたきと “ 《 セロッタ商会 》の親族 ” と言うかたきを得る為に必要な書類じょうでの夫婦エリ。

  ほんとうに夫婦として過ごす必要は微塵も無いエリ。

  かんざきプロは旧姓のままで今迄どおりプロ棋士として活動すればいエリ。

  婚姻届にはかんざきプロが名前を書くだけにしてあるエリ。

  どうするか決めるのはかんざきプロ自身エリ 」


舘嵜春加

「 私の為に迄してくれるの?

  がたい事ばっかりね。

  迄してくれる厚意を無駄にはしたくないし、受けるわ。

  それで私の自由がねぇさん達に邪魔されないならね! 」


キノコン

「 交渉成立エリ。

  これでかんざきプロは大丈夫エリ。

  あとは《 セロッタ商会 》専属の弁護士達に任せるエリ 」


久賀瀬千晴

むすかしい事は分からないけど、これではるさんが家族に強制連行される心配は無くなるって事かな?

  かったですね 」


舘嵜春加

「 強制連行なんて、ゾッとするんだけど…… 」


妖精チック

かったね、はる

  ボクだとウッカリっちゃうかもだからねぇ~~ 〕


舘嵜春加

「( 否定出来ないのがねぇ…… )

  そろそろ《 宿泊施設ホテル 》に行こうかな。

  今日きょういろ(いろ)と御世話になったわ。

  がとう 」


 はるさんは新マネージャーのキノコンと一緒に[ 食堂 ]を出て行く。

 せいにぃちゃんは「 オレも! 」って言って、慌てて[ 食堂 ]から出て行った。

 せいにぃちゃん……のぞみは薄そうだけど、きらわれないていに頑張って!!


久賀瀬千晴

「 キノコン、づる先生が賛同してくれたね。

  結婚とか全然興味無さそうだったのに 」


キノコン

「 婚姻届の記入欄は全部、ボクが書いたエリ。

  筆跡を変えるなんて朝飯まえエリ★ 」


久賀瀬千晴

「 えぇぇぇぇぇ!?

  じゃあ、づる先生は今日きょうの事、“ なにも知らない ” って事なの? 」


キノコン

「 存じてないエリ。

  大丈夫エリ。

  この婚姻届たいが本物にクリソツな偽造書類エリ。

  ほんとうにゅうせきさせる訳ではないエリ。

  ようは、ないあいと両親をあざむければいエリ 」


久賀瀬千晴

「 キノコン…………恐るべし! 」


キノコン

づる様にはマネージャーのキノコンから伝えてもらうエリ。

  この事は他言無用ですエリ 」


久賀瀬千晴

「 そ…そうだね!

  はるさんを守る為だもんね。

  僕、墓場まで持って行くよ! 」


キノコン

はるは優しいエリ。

  わるい害虫が寄ってないようしっかり追い払うエリ★ 」


久賀瀬千晴

がとうキノコン。

  でも手加減は、してあげてほしいな…… 」


キノコン

「 相手に依るエリ★ 」


 キノコンはあとかたけと明日あしたの仕込みをするらしい。

 僕は1人で[ 食堂 ]に在るエレベーターを使って、1階の[ 教室 ]にりる。

 エレベーターから出たら、[ 資料室(棋譜保管室) ]のスライド式ドアをけて中にはいった。

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