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キケロー3
私は弁護士、演説家、小説家、など色々など世間ではさまざまな肩書きで呼ばれる。
私の中にある思想は虚無だ。故に肩書きなどは気にせず、正しい行い(徳を積む)を重ねることに意義があると思い、今日まで生きてきた。
だからこそ、スッラ体制という強力な独裁政権下で行われている側近たちの悪事を断じて許すわけにはいかない。
私は密偵以外にも、軍に使えていたときのコネクションを使い、裁判を行うのに十分な状況証拠とアメーリウスの痴態をこと細かく記し、裁判の日をまった。
キケロー様、大変です。
私は何事かと思い、外を見ると火矢が私の頬をかすめた。
次の瞬間火矢にくくりつけられた油の筒が壁に刺さるの同時に弾け、居間に火が燃え広がった。
キケロー様、ユピテル様が二つ先の区に何時でも乗れる馬車を夕刻の9時以降につけているとのことです。
火矢を放っている連中は裁判資料と私の命を奪う事が目的か。
私は表玄関と裏口に油を撒いて火を放つ。
下水から逃げるぞ!
奴らは一般市民の装いをしているが、アメーリウス小飼の軍人たちであることはまず間違いない。
なら、裏をかいてやればいい。
名誉ある軍人たちは汚物にまみれ、私を討ち取ったという戦績が見えない地下の暗闇を嫌うはず。
私は、ユピテル殿の助け船に乗るべく忍の者と下水へ降りていった。




