表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/26

スッラ体制下の暮らし 2

私の女友達の中に、ラケーレと言う女性がいる。

彼女は、30代になってもその美しさは変わらず、今もなお貴族どうしの社交界には、必ず出席する、会場の華だ。


彼女は名門貴族の末っ子として生まれ、政略結婚でイタリア南部の名士と結婚したが、先の戦争で指揮官として出兵した夫はマリウス軍に捉えられ、惨殺された。


以降、未亡人となった彼女は夫の莫大な資産とその美貌から求婚されることが多く、一部の噂では、功労者のポンペイウスやクラッススを手玉にしたと聞く。


悪い噂も聞くが、多くの捏造話が作られるほど魅力的な女性なのは確かだ。


だが、私は彼女が社交的でありながら、誠実な性格を持つことを誰よりも理解している。


彼女は、夫の軍団に参加していた若き参謀カシウスに恋をしていた。


カシウスは二十代半ばで、顔は普通だが誠実で寡黙な好青年だった。


先の戦いでは、指揮官である彼女の夫が「お前に遺書と妻」を任せると言い、戦場から脱出させ、知人のゲルマン人の村に亡命させた。


そんな、愛されたカシウスであったが彼は平民出身の身分であり、民衆を扇動したマリウス派の一件が尾を引き、現在のスッラ体制下では平民の地位はよわい。


私は、この二人の恋路に焦点を当てたいと思う。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ