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21 魔導兵器の名前

「ええっ!? ゴレアムがエルレナちゃんの爺さん?」


 いやいやそんなバカな……機械じゃん!

 ひょっとして機工士的なギャグなのか? わからん……


「もちろん本当のお爺様ではないですよ。先程も言った様に『ゴレアム』というお爺様の名を冠した魔導兵器なんです」


「あ、ああ……なるほど」


 そりゃそうだよな……

 でもそうするとなんだ、エルレナちゃんの爺さんはモンスターとして登録されるほど凶暴なロボを量産してるってことか?

 そんな人を尊敬してるのか? なんか違和感があるな……

 俺が会ったゴレアムもこちらから踏み込んでいかなきゃ攻撃してくる様な奴じゃなかったけどさ……



「もしかして……エルレナちゃんがこのダンジョンにひとりでいるのも……」


 あっダメだ、すごい悲しそうな顔になった。

 深くは聞いちゃいけなそうだけど、第一階層にいた魔導兵器の『ゴレアム』が関係してる。

 単純にダンジョンが出れないという訳じゃなさそうだ。


「すみません……」


 言葉を止めたことに対してエルレナちゃんは俯きながら謝ってきた。


 こんなダンジョンの中でできた、貴重な人間の知り合いなんだ嫌われたくはない。


「さ、兵士を強くさせましょう! 私がお手伝いできそうなことはまだたくさんあるんで」










「ふぁぁぁぁぁぁ、疲れたぁーー」


 変な疲労感だ。

 エルレナちゃんの隣にある部屋を借りて休ませてもらえることになった。


 一緒の部屋で寝ることもちょっと期待してたけど、やっぱりそれは無理そうな雰囲気だ……

 下手に迫ってレーザーで焼かれたらたまらないからここは我慢だ。


 しかしさすが女の子だけあって、こんな穴倉の中の別室でも整理が行き届いてる。

 防衛機能もきっちり備わってるからゆっくり休めるのはありがたい。


 まさかこんなダンジョンで寝る日が来るなんてなぁ。

 クエストに行くのを求めてたんだからこれも夢が叶ったといえば間違いではないんだけども、経緯も含めて複雑だ。

 




 ともかくエルレナちゃんはあの後修行だと言っていろいろやってくれた。

 狩人様に空を飛んでる鳥型のロボ、攻撃を何度も繰り返して行うロボを盾騎士用に出して傭兵と同じように繰り返し戦わせた。



■ ■ ■ステータス■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


名前:クラム

性別:男

年齢:43


所有スキル

最強軍団 

スキルレベル:16

CP:21/21

[兵士]

 傭兵 (CP1) Lv5

 狩人 (CP2) Lv3

 盗賊 (CP2) Lv1

 ・ユニークスキル:アイテム優先

 盾騎士(CP5) Lv3


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


 お陰で兵士のレベルもたった一日でずいぶん上がったもんだ。


 盗賊だけはエルレナちゃんのロボでレベルを上げる手段が思い浮かばないみたいでレベルそのままなのがちょっと可愛そうだ。



 すごいなエルレナちゃんの『魔導機工士』ってスキル。


 元々の適正もあるんだろうけど、魔力の兵器の融合だもんな。

 ロボを作れる上に、自分自身だってハイオークを瞬殺するレベルの魔法が使えるなんて。


 俺なんて、どれだけスキルレベル上げたってCPと兵士が増えるだけで、俺の強さには関係ないもんな……


 俺も強くなれれば、兵士達をバックアップできるかもしれないのになぁ……


 こればかりはどうにもならないか。

 スキルだけは生まれ持ったものだっていうもんな。




 ゴレアムのこと、やっぱり気になる……


 俺も知ってるよなモンスターがなんでエルレナちゃんのじいさんの名をつけられてるんだろう。


 そういや確か上位種だっていた気がするんだけど。

 なんて名前だったっけな……




 う〜ん……


 だめだ、全然思い出せないや……



 まぁいいか、寝よ……

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