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転生したら魔王のペットだった件  作者: 西音寺 秋
第2章~大規模侵攻~
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● 第7話 ~ エルトリア国境戦1~

僅かですかブックマークとポイントが増えてきました。


応援してくださる皆さんのお陰です。

ありがとうございます。

パリン…。


という音と共にヒビか拡がり空に真っ黒な穴が開いた。


そしてその穴からまるでヘドロのような黒い液体がドロリと滴り落ちてくる…。


そして地面に落ちた液体はスライムの様にグネグネと動きながら人の形へと姿を変えた。


そして次々と液体は滴り落ちあれよあれよと姿を変えとうとう幾万のヘドロ人形の軍隊へと姿を変えた。


「攻撃開始!侵略者(アグレッサー)共を駆逐しろ!」


アルベルの合図と共に戦端は開かれた。


大火球(ファイアーボール)大水球(ウォーターボール)が放たれ多くの侵略者を吹き飛ばすがそれでも焼け石に水…。開いた『ホール』からは次々と黒い液体が滴り落ちヘドロ人形もとい侵略者を増産していく。


そしてとうとうアルベル率いるエルトリア軍へと食い込み乱戦が始まった。


「ウゥゥ…。」


侵略者は片腕を剣の様に変化させてエルトリア軍へと襲い掛かる。


「怯むなっ!魔術師部隊は魔術を絶やすなっ!前衛!押し返すぞっ!」


アルベルは怒濤の勢いで侵略者を切り裂いていく。


「ギャァァー!」


断末魔の悲鳴をあげ侵略者達は血の代わりに青白い光の粒子を噴き上げながら消滅していった。


その様子は星屑の様で幻想的でもあった。



「アルベル様に続けー!」


「「おー!!」」


エルトリア兵士達はアルベルに負けてなるものかと言わんばかりに猛攻を仕掛けて始めた。


それでもなお『ホール』から滴り落ちるヘドロから生まれる侵略者達の増加の方が多く早かった。


「はぁはぁ…。きりがないなぁ。」


肩で息をしながらアルベルはぼやいていた。


「ぼやいても敵は減ってくれないわよ。」


「わかってるよクレイモア。」


ザシュ!


と侵略者達を軽く切り裂き光の粒子へと変えた。


「とにもかくにも切って切って切りまくるしか無いよね!!」


「そう言う事よアルベル!」


クレイモアは苦笑していた。





どれぐらいの時間が経ったのだろうか…。


ようやく『ホール』から滴り落ちるヘドロが少しづつ減って侵略者の侵攻が収まってきた。


「アルベル様。侵略者が減ってきました。少しの間我々が抑えます。休んできてください。」


兵士の一人がそうアルベルに声をかけた。


「ありがとう。そうさせてもらうよ。」


アルベルはそう言うと少し離れた所に建てられたテントへと向かった。


「アルベル様。ハイポーションとMP回復ポーションです。」


衛生兵の一人が細かい細工かされたガラス瓶に入った青色と紫色の水薬をアルベルに差し出した。


「ありがとう。」


アルベルはポーションをぐいっと飲み干した。


そして粗末な椅子に座り水を飲んだ。


「ねぇ、負傷者の数とかどうなってる?」


「あ、はい…。軽傷者二十名で幸い死者は今のところ出ていません。」


「よかったよ…。じゃあ僕戻るね。」


アルベルは颯爽とテントを後にした。


それから暫くしてようやく侵略者の大半を倒した時に異変は起きた。


ベチャリ!


と巨大なヘドロの塊が『ホール』から落ちてくると同時にヘドロの流入は止まった…。

だがしかしそのヘドロの塊はグネグネと蠢きながら姿を変え4~5mはあろうかという巨大な二足歩行の牛に蝙蝠(コウモリ)の翼を生やした化け物へと姿を変えた。


そしてその化け物は


「ブモォォォォー!」


と大きな雄叫びをあげながらアルベル達に襲い掛かってきたのだった。



とうとう第7話に突入しました。

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[良い点] 表現の感じが良くて…敵の感じが描写出来た。 [気になる点] ポーションが某名作ゲームと重なりました苦笑。 [一言] 続き気になります。いいところで終わりました。
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