●第59話~新たなる主神~
黄金の輝きと共に主神が目覚める!!
空へと立ち上る光の柱はやがて役割を終えるかのごとく消え去った。
するとそこには何時もと変わらない姿のミラージュが何事も無かったかのように立っていた。
「…。ミラちゃん?」
「はい。ミラージュですよ。」
リルの問にミラージュはニッコリ笑いながらそう答えた。
「よかったミラちゃん!!死んだかと思ったんじゃぞ!!」
リルは号泣しながらミラージュを抱き上げた。
「あ~…。え~っと…。私、死にましたよ。」
「??どう言う事じゃ??」
「つまり私は、一度死んで神狐として蘇ったんですよ。」
ミラージュは苦笑していた。
「…。つまりミラちゃんは神になったんじゃな?」
「そうですよ。しかもこの世界の主神にして唯一神なんです。」
「何か凄い事になったようじゃなぁ。」
「えへへ…。さて、リル様。ちょっとお仕事があるので降ろしてもらえますか?」
「あ…。うむ。」
リルはそっとミラージュを降ろした。
「さてと…。七つの大罪の結晶よ我が元へ!」
ミラージュが腕を掲げると何処からか
『嫉妬ノ結晶』、『憤怒ノ結晶』、『色欲ノ結晶』
そして今回の戦いで残された
『怠惰ノ結晶』、『強欲ノ結晶』、『暴食ノ結晶』、『傲慢ノ結晶』
が、ミラージュの手元に現れた。
「新たなる主神、ミラージュの名の下に命ずる。大罪の結晶よ!世界に散らばり根付きたまえ!」
ミラージュがそう言うと七つの結晶は光り輝きながら何処へと飛び去っていった。
「よし。後は…。うん、これでいいね。」
一瞬、世界が金色の光に包まれた後、ミラージュは満足そうに笑っていた。
「…。ミラちゃん。今のは?」
「今の?あれはねぇ結界の強化とダンジョンを作ったの。」
ミラージュはニッコリ笑いながらそう答えた。
「結界は分かるのじゃが…。ダンジョンとは何じゃ?」
リルは首を傾げていた。
「ダンジョンは…。簡単に言うと魔物が湧き出る場所だよ。」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!なっ何故そんな物を作るのじゃ!!」
リルは目を白黒させていた。
- 魔物といえばこの世界の害悪ではないか!そんな物が湧き出る場所など作られてはたまらないのじゃ。
「まぁね…。ちょっと色々あってこの世界にとって必要なんだよねぇ。」
「…。何故必要なんじゃ?」
リルはじとっとした目でミラージュを見ていた。
「…。話すと長くなりますよ?」
「かまわぬぞ。」
「…。分かりました。」
「では頼むのじゃ。」
「…。まず、私が精霊のイタズラで行方不明になったのを覚えてますか?」
「うむ。覚えておるぞ?」
リルはコクリと頷いた。
「私、あの時、世界樹の精霊…。正確には女神セレシアの残滓に会っていたのです。」
ミラージュはこうしてあの日のことを語り出した。
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