●第55話~精霊女王~
裁きの矢がベルゼブブを貫き、森に平穏が訪れた! ヾ(≧∇≦)
「やった…。ベルゼブブを倒した!」
ヘナヘナとアリステアはその場に座り込んでしまった。
「やりましたね。フゥ…。魔力がもうカラッポです。ギリギリ保って良かったです。」
「流石にもう体力が限界ですよ。」
セレネとルシルもその場に大の字で倒れ込んでいた。
「三人共良くやったのじゃ。」
アリステア達三人が声のした方を見るとそこにはエルフのような長い耳に金色の美しい長い髪とサファイアのような青い目をしたトンボのような羽根を背中に生やした白いドレス姿の19歳~20歳くらいの女性が微笑んでいた。
「「「どちら様ですか?」」」
アリステア、セレネ、ルシルは首を傾げていた。
「精霊女王レティシアであるが?」
「…。嘘…。」
「あのレティシア様?」
「さっきまで光の球だったはずですよね?」
セレネとルシルは目を白黒させ、アリステアはさっきまでの姿を思い浮かべ不思議そうな顔をしていた。
「アリステアよ…。言ったであろう?不完全な目覚め故あの姿じゃと。」
レティシアは呆れたように溜息をついていた。
「あ!そう言ってましたねぇ。」
アリステアは『そう言えば』と想い出していた。
「精霊女王レティシア様、お会いできて光栄です。」
「光栄です。」
セレネとルシルはピシッと背を正し、敬礼した。
「うむ。セレネ、ルシルよ。そう硬くならずとも良いぞ。」
レティシアはコロコロと笑っていた。
「あの…。レティシア様。先程は加護を頂き誠にありがとうございました。お陰でベルゼブブを倒すことが出来ました。」
アリステアは深々と頭を下げた。
「うむ。よくやったアリステア。その事じゃが実はまだ『終わりきって』はおらぬのじゃよ。」
「「「へっ?」」」
「勿論復活はせぬがの…。この後始末は妾の領分ゆえ『終わりきっておらぬ』だけじゃ。」
レティシアはそう言うとベルゼブブの本体がいた場所へと向かった。
「迷える魂よ…。」
レティシアが手をかざすと地面から色取り取りの光の球が無数に浮かび上がり彼女の周囲を彩った。
「レティシア様…。それは?」
「これは『餓鬼魂』と言ってのう…。要するに餓え死にした者達のなれの果てじゃ。これがベルゼブブの正体なのじゃ。」
レティシアは悲しげな顔で微笑んでいた。
「複数の魂の集合体…。だからあんなに数が…。」
セレネは納得したように呟いていた。
「そうじゃな…。そしてのう『餓鬼魂』となってしまった魂は聖具による浄化だけでは天には帰れぬ。そしてこうした憐れな魂を天に帰すのは妾の仕事なのじゃよ。」
レティシアはそう言うと祈りを捧げ始めた。
「迷える魂よ…。寄る辺なき憐れな魂よ…。空と大地と精霊の名の下にあるべき姿へと帰るがよい。『憐魂回帰』!」
レティシアがそう祈りを捧げると身体から白い光が放たれ光の球を包み込んだ。
そして白い光に包まれた光の球はフワリフワリと空高く昇って行った。
「わぁ…。綺麗だなぁ。」
「まるで『七夕祭り』のサーサの光みたいだ。」
「これで彼らも天に帰れたんですね。」
アリステア達は幻想的な光景に見とれていた。
「うむ。これで問題なく天へと帰ったじゃろう。」
レティシアは優しげに微笑んだ。
- ありがとうお姉ちゃん達…。
何処からか幼い子供の声が聞こえた。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
m(_ _)m
感想、評価、いいね、ブックマークが執筆の励みになります。(´▽`)
どうかよろしくお願いします。m(_ _)m
P.S.
ゴールデンウィーク中、忙しかったので執筆できずストックが切れてしまいましたので二~三週間ほど休載します。m(_ _)m




