●第52話~裁きの鉄槌~
カイゼル王国の視点に戻ります。
sideカイゼル王国
「くぅ…。力が入らない。」
ユリウスは動かない身体をどうにかしようとしていた。
ユーリィやアイリス、マーカスやオーウェンも同様に必死に立としているようだ。
「フフフ…。ブザマダナ。」
マモンは嘲るように笑っていた。
「くそっ…。指一本動かせないなんて。」
アイリスは悔しそうしていた。
「このままでは国が…。」
「せめて身体が動けば…。」
と、悔しがやるマーカスとオーウェン。
「身体の自由を奪われるとは…。」
と、嘆くユーリィ。
「サテ、ソロソロ オワリニシヨウ『強欲ノ礫』!」
マモンの周りに現れた漆黒の小石大のエネルギー球、その全てがユリウス達に向けて襲い掛かってきた。
「うわっ!ま、マズイッ!!」
「うわぁぁっ!!」
オーウェンとアイリスはアワアワと狼狽えていた。
「まずいよコレ…。」
「ここで終わるのか?」
と、諦観した様子のマーカスとユーリィ。
「まだ負けられないっ!!何か出来る事は無いのか?」
ユリウスはろくに動かぬ手でギュッとミョルニルを握った。
黒いエネルギー球がユリウス達へと到達しようとしたその時、虹色の光が世界を包み込んだ。
すると -
「力が欲しいですか?ユリウス、オーウェン、アイリス、マーカス、ユーリィ…。」
と、何処からか優しげな声が聞こえてきた。
「「「「「力が欲しい!!」」」」」
ユリウス達の思いは同じだった。
「ならば貴方達の武器を手に取りなさい。力を授けましょう。」
パァァァァァー!!
ユリウス達の手にした武器から眩いばかりの光が放たれた。
すると…。
『揺るぎない信念と強い思いを確認しました。覚醒条件を満たした事により聖槌ミョルニルが神聖槌カイゼルへと、聖剣アロンダイトが真聖剣アロンダイトへと、聖剣フロシアが真聖剣フロシアへと、聖剣ダインスレイブが真聖剣ダインスレイブへと、聖刀紅椿が真聖刀紅椿へと超進化します。』
と、『世界の声』が響き渡った。
その瞬間、超進化した聖剣達から放たれた光により迫り来る黒いエネルギー球は掻き消された。
「ナニッ!?ワラワノ『強欲ノ礫』ガ カキケサレタダト!」
マモンは驚愕の声をあげていた。
「おっ!身体の自由が戻った!反撃の時だ!」
「ええ!」
「そうだなっ!」
アイリスとオーウェンが武器を構えた!
「やってやるぜ!」
「いきますよっ!!」
マーカスとユーリィが武器を構えた!
「皆!最大火力でいくぞ!」
「「「「おう!」」」」
ユリウスの声に四人が答えた。
「奥義!飛撃!」
「断魔の太刀!」
「秘奥義!瞬撃!!」
「魔断一閃!!」
オーウェン、アイリス、マーカス、ユーリィの渾身の一撃がマモンを襲う。
「とどめだっ!!聖槌秘奥義『裁きの鉄槌』!!」
ドッゴォォォォォォーン!!
身体強化魔法で限界まで強化した脚力で上空まで飛び上がったユリウスの渾身の槌がマモンへと振り下ろされた。
「オノレェェェェェェー!!」
黒い光の粒子を吹き出しながらマモンはオレンジ色に輝く石を残し消滅した。
最後まで読んで頂きありがとうございます
m(_ _)m
感想、評価、いいね、ブックマークが執筆の励みになります。よろしくお願いします。m(_ _)m




