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転生したら魔王のペットだった件  作者: 西音寺 秋
第8章~ 迫り来る滅び 『絶望編』 ~

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●第48話~傲慢なる者『戦場の緋の華』~

ルーンフェリアsideの話です。

sideルーンフェリア王国


「『暗黒結界(ダーク・シールド)』。」


リルの張った薄紫色の結界がルシファーの放った光の矢を(ことごと)く防いだ。


「『速度強化(スピードブースト)』!『筋力強化(パワーブースト)』!」


身体強化したミラージュが間髪を入れずルシファーに斬り掛かった。


「ムダデスヨ。」


カギィィィーン!!


ミラージュの斬撃は見えない壁の様な物に防がれた。


「防がれた…。アレは結界でしょうか?」


「うむ…。恐らくじゃが、かなり高位の物じゃのう。」


直ぐさま距離を取り戻って来たミラージュの問にリルはそう答えた。


「フフフ…。『傲慢ノ結界(プライド・シールド)』ハネ ワタシガ ノゾムモノヲトオシ キョゼツスルモノヲ スベテハジク ムテキノケッカイナノデス。」


ルシファーは高笑いをあげてた。


「…。その無敵の結界とやら妾が砕いてみせるのじゃ!『結界破壊(シールド・クラッシュ)』!」


「『「透過」付与(エンチャント・スルー)』!」


リルの魔術が、ミラージュの斬撃が、ルシファーを襲う。


「フフフ…。ムダデスヨ。」


ミラージュの斬撃はルシファーの創り出した光の剣に受け止められ、リルの魔術は結界を破壊する事無く霧散してしまった。


「!?魔術が霧散したじゃと!」


「受け止められちゃったか…。」


リルは驚愕に目を見開き、ミラージュは苦笑していた。


「モウ オワリカイ? ナラ コチラカラ イカシテモラウヨ。」


ポウ…。ポウ…。ポウ…。ポウ…。


「『光球連弾(ライト・バレット)』!」


ドドドドドド!!


無数の光の球がリル達に襲い掛かった。


「『速度強化』!『「闇」付与(エンチャント・ダーク)』!」


「『暗黒結界』!『魔術反射(リフレクション)』!『「透過」付与』!」


ミラージュは『光球連弾』を擦り抜けながらルシファーに斬り掛かかり、リルが反射した魔術がルシファーを襲う。


すかさず魔術着弾直前にミラージュは離脱してリルの元へと戻り魔術がルシファーを直撃する。


「マサカ『傲慢ノ結界』ヲ ヤブラレルトハネ。スコシ オドロイタケド ワタシニ タイシタ ダメージハ アタエラレナカッタヨウダヨ。」


衣服が焦げ付きかなり出血をしているようだがルシファーは余裕の笑みを浮かべていた。


「そうだったみたいだけど貴方の結界は結界その物を無視できる『「透過」付与』による攻撃ならダメージが通せる。だったらどうにか出来なくもない!」


ミラージュは『「闇」付与』で闇を纏わせた刀で素早くルシファーに斬り掛かった。


「ミラちゃん!『五重暗黒葬(アルテマ・バースト)』を使う!そのまま時間を稼ぐのじゃ!」


「了解!」


ミラージュは更に激しく攻撃を始めた。





ー 『五重暗黒葬』 ー


()()()()()()闇の魔術の中では最強の魔術で、第十位階の闇魔術を融合して放つ魔術である。


ー ちなみに数ある高名な魔王や魔術師の中でもこれを使用出来たのはリル以外では深海の魔道士の異名を持つレイナード=フォン=ルーンのみである。






「宵闇より来たりし漆黒よ。全てを黒く塗りつぶし我が前に立ち塞がる敵を悉く無に帰せ!『暗黒ノ虚空(ダーク・ネピュラ)』!」




ポウ…。




杖先に黒い球体が留まった。


「黒き矢よ我が前の敵を貫け!『漆黒ノ矢(ダークネスアロー)』!」


無数の黒い矢が球体へと吸い込まれた。



「暗黒の槍よ万物を穿ち我が敵を討ち滅ぼせ!『暗黒ノ槍(ダークネススピア)』!」




巨大な黒い槍が球体へと吸い込まれるー













「フッ…。カンセイナド サセマセンヨ?」


ルシファーは『光球連弾』をリルに向けて放つ!


スパン!!スパン!!


「やらせるわけないでしょ?」


すかさずミラージュが一瞬の内に『光球連弾』を全て切り捨てた。


「オヤオヤ シッパイ シマシタネ。」


ルシファーはコロコロと笑っていた。
























「暗黒より生まれし光球よ我が敵を討て『闇球連弾(ダーク・バレット)』」


無数の闇色の球が球体へと吸い込まれる。


「闇の光よ。一つとなりて敵を貫け『暗黒ノ光線(ダークネス・レイ)』」


黒い球が激しい光を放ち始める。


「集いし五つの闇よ!我が敵を滅ぼせっ!『五重暗黒葬』!『「透過」付与』!」


ミラージュの離脱と同時にルシファーへと黒い球が着弾した。


ドゴォォォォォーン!!


轟音と共に黒い光の柱が大地を穿ち土埃が舞った。


土埃が収まるとそこには半径1㎞にも及ぶ巨大なクレーターが出来上がっていた。


「…。大きなクレーターですね。ルーンから結構離れていなければ被害が出ていたかもしれませんよ。」


ミラージュはじとっとした目でリルを見ていた。


「しかたなかろう?あれ相手に手加減などしてはおれんだのじゃから。」


「冗談ですよ。」


ミラージュはクスリと笑っていた。


「それはさて置きあ奴は何処じゃろう?」


「流石にアレを真面にくらって生きて ー 。」


「ユダンタイテキ デスヨ オジョウサン」







































グサリ…。


その声と同時にいつの間にか背後にいたルシファーの持つ光の剣がミラージュの胸を貫いた。


「ミラちゃん!!」


地上へと落下していくミラージュをリルが衝突ギリギリで受け止めた。


「ゴホッ…。ゴホッ…。」


止めどなく流れ出る紅い血がまるで緋色の華の様に胸元を紅く染めていく。


「ミラちゃん!くっ…。『完全治癒(パーフェクト・ヒール)』!」


暖かい緑色の光がミラージュを包み込むがなかなか傷が塞がらずどんどん紅い血が流れ出ていく。


「血が止まらぬっ…。ミラちゃん!目を覚ますのじゃ!ミラちゃん!」























ー リル様の声が聞こえる…。


どうしてだろう?この感じ、前にも一度あったような…。


あぁ、そっか!あの時の小さな女の子(あの夢に出てきた子)、リル様だったんだ…。


無事だったんだね。よかった ー


ミラージュの意識はここで暗転した。




















side???


「この時が来てしまいましたか…。後はたのみますよ ー 私の最期の力をこの世界のために使いましょう。」
















ー この日、世界樹から眩いばかりの虹色の光が放たれ世界は虹色に包まれた。


そして世界樹はまるで役割を終えたかの様に枯れてその一生を終えた。


後の人々はこう語る。


ー 世界樹がその命と引き換えに、生けとし生ける者にチャンスを与えてくれたのだと…。


この光が人々の反撃の狼煙になったのだと。

















最後まで読んで頂き誠にありがとうございますm(_ _)m


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― 新着の感想 ―
[良い点] 今までの中で1番複雑で強い敵でしたね!衝撃的な展開でミラージュはどうなってしまうのか?続き気になります。
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