●第43話~降臨の暴食~
大変お待たせいたしましたm(_ _)m
sideファルシア王国ー
「いきますよ聖弓ファルス!」
「OK我が主よ!」
銀色に輝く弓に金色に輝く光の矢がつがえられた。
「くらいなさい!『千矢ノ雨』!」
アリステアがピンと蔓を弾き放った矢はいくつにも分裂し、まるで流星群のように侵略者へと襲い掛かった。
「ギャァァァー!」
矢の雨に貫かれ侵略者は光の粒を吹き上げながら消滅していった。
「よし!どんどんいくわよ!」
アリステアは更に侵略者を殲滅すべく金色の矢を放った。
この様子であればここの侵略者が殲滅されるにはそう時間は掛からないであろう。
「水流葬!」
ズゴゴゴゴ!!
津波を想わせる水流が侵略者を飲み込んだ。
「さすがセレネ様!侵略者共が一網打尽です!」
宮廷魔術師の一人が賞賛の声をあげていた。
「ありがとう。でも油断しては駄目よ?この、聖杖ユグドラシルのスペックは他の杖よりも格段に上だけど、完全に殲滅するまでは安心できないわよ!」
セレネは『ホール』を睨みつけながら銀色に輝く杖を油断なく構えた。
ドロリと『ホール』からヘドロが零れ落ちてきた。
戦いはまだ続くようだ…。
ザシュ!!
ルシルが手にした白銀に輝く聖剣エクシアが侵略者を切り裂いた。
「よし、侵略者の侵入も収まってきたな。」
『ホール』を見てルシルはホッとした顔をしていた。
ここの戦いが終わるのはあと少し。
それぞれの場所での戦いが終わりだした頃、大精霊の森の上空に突如巨大な『ホール』が開きそこから真っ黒い煙のような物が侵入してきて瞬く間に森を覆い尽くした。
「一体あれは何なのでしょうか?」
戦いを終えたアリステア達が森に向かうと漸く煙のように見えた物の正体が判った。
どうやら煙のように見えたそれは拳大の大きさの馬鹿デカい蠅の大群であった。
その蠅は
「マダ モノタリヌ…。」
「スベテヲ クライツクセ…。」
等々言いながら大精霊の森の樹木や草花を貪り喰らっていた。
「だっ…。大精霊の森が。」
「何なのよあの蠅!」
アリステアもセレネも顔を顰めていた。
「…。どうにかしないと森が無くなってじいますね。」
ルシルも同じように顔を顰めていた。
「とりあえず『火球』で燃やす?」
「ちょっ…。それしたら大精霊の森まで燃えちゃいますよ!」
アリステアは杖を構え今にも魔術を放ちそうになっているセレネを慌てて止めた。
「そうですよセレネ様。大切な森を燃やすつもりですか?」
ルシルは溜息をついていた。
そんなやり取りをしているセレネ達に気がついたのか蠅達の視線がセレネ達に向けられた。
「エサダ。」
「「「へ?」」」
ルシル達の声が揃った。
「タベル?」
「タベヨウ。」
「ソウシヨウ。」
蠅達が口々にそう言った。
「ヒィ!!」
「何なのよぉあの蠅!」
アリステアとセレネは思わず引いていた。
「何とも悪趣味と云うのか…。気持ち悪い蠅ですね。」
ルシルは顔を顰めていた。
「ブブブ…。ワガナハ『ベルゼブブ』 スベテヲクライツクス ハエノ オウナリ。」
蠅の大群とセレネ達の戦いがはじまった。
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