● 第25話 ~ とある狼の1日 ~
お留守番をしているシルク視点の話となります。
緋色の金属柱の所にリル達が辿り着いていた頃、お留守番をしているシルクは…。
暇をもて余していた。
カミカミカミカミ…。
ミラージュから貰った骨形の玩具をひたすら噛むシルク。
噛むのに飽きれば自分で投げては拾ってくる…。
「もう飽きたのである!」
グルル…。あるいはワン!と狼以外の者にはそう聞こえるがそうシルクは発していた。
ー 我輩の名前はシルクである。魔王リル様の付き人であるミラージュ殿のペット!今現在、主不在ゆえ留守番をしてる。
もう遊ぶのにも飽きたので、そろそろ見回りにでも行くのである!
器用にドアを開けると城の散策もとい見回りを始めた。
「お!シルクじゃねーか。見回りか?」
そう廊下で我輩に声をかけてきた獣人は確か…。そう!ルイであったな。
我輩によくおやつをくれる良い奴なのである!
「ご褒美にジャーキーをやろう。見回り頑張れよ!」
ルイはビーフジャーキーをシルクに渡すとひとしきり撫でた後、何処かへ行った。
「ジャーキー旨いのである!」
シルクはジャーキーをペロリと平らげると見回りに戻るのであった。
「あら?シルクちゃんじゃない。」
このプラチナブロンドの髪のゴスロリ美女…。確かミザリーであったな。
こんにちわである。
「見回り?お利口さんね。」
「良い子良い子」と言いながらミザリーはシルクを優しく撫でると何処かへ行ってしまった。
暫くして図書室の辺りを見回りしていると濃藍のローブを着た骸骨と黒髪黒目の黒いローブを着た青年に出会った。
レイとレインであるな。
「こんにちわである!」
我輩が挨拶をすると
「あ!シルクちゃん。見回りありがとう。」
「ご苦労様…。」
レイとレインも挨拶を返してくれた。
我輩はペコリとお辞儀をしてその場を後にした。
それから適当に城内を見回った我輩は再び主人の部屋へと戻ったのである。
それにしても我輩の主は何時になったら帰って来るのであろうか…。1日か2日の留守番のはずが3日目なのにまだ帰ってこないのである。ご飯は城の者達が準備してくれるので問題はないのであるが流石に寂しくなってきたのである。
帰って来たらたくさん遊んでもらえると良いな。
自分のベッドに入ったシルクはあっという間に眠りに落ちていった。
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