● 第19話 ~ 狼拾いました! ~
前話、書類の山に襲われ悲鳴上げてたミラージュとリル。果たして捌き終えることが出来たのだろうか…。Σ(゜Д゜)
「ミ…。ミラちゃん書類は残りいくつじゃ?」
リルはゲッソリとした顔で机に突っ伏していた。
「えーっと…。後、10枚。これで最後です。」
ミラージュは書類の束を手早く纏めた。
四ヶ国会議で国を空けている間に偶然が重なった結果途轍もなく溜まった書類も後10枚。ようやく終わりが見えてきた。
「長かったのう…。よし!終わりじゃ!」
最後の書類に判を押したリルはう~んと伸びをした。
「お疲れ様です。」
「うむ。そうじゃ!ミラちゃん、この後、仕事も終わったし散歩に行かぬか?」
「良いですね。では、書類を届け次第準備いたしますね。何かお菓子のリクエストはありますか?」
「ミラちゃんが準備する菓子なら何でも良いのじゃ。」
「わかりました。では少々お待ちくださいね。」
ミラージュは書類を届けると散歩の準備を整えリルと供に城を出たのであった。
二人が向かったのはルーンの町の近くにある森、エレシアスの森。様々な動植物が生息するとても自然豊かな森でその広さと豊かさは大精霊の森に次ぐ物である。
のんびりと散歩をしていたリル達は森の中の少し拓けた所で椅子とテーブルを出してまったりティータイム。クッキーを食べながら疲れを癒していた。
「自然の中で飲むお茶は最高じゃのう。」
リルはフウと幸せそうに溜め息をついていた。
「フフフ…。そうですね。おかわりはいかがですか?」
「そうじゃのう。頼むのじゃ!」
「はい。」
コポポポ…。とティーカップに紅茶が注がれた。
ティータイムを終えるとリルは子狐姿のミラージュのブラッシングを始めた。
ピカピカモフモフになったミラージュを見てリルは満足そうに笑うのであった。
散歩を再開し、そろそろ帰ろうとしていたリル達の前に
「…。クゥ…。」
ガサガサと草むらから一匹の子狼が出てきた。
その狼はとても痩せ細り傷だらけで、真っ白かと思われる毛は泥だらけでくすみ灰色になり美しいかったであろう毛並みもボサボサだった。
「リル様…。何かとても弱っているようですね。」
「うむ、多分親とはぐれたのじゃろう。しかも魔狼じゃの。」
「…。あの…。その…。連れていっちゃダメですか?」
「…。責任を持って世話するのじゃぞ?」
「はい!」
ミラージュは嬉しそうに子狼を抱き上げた。
狐が狼を飼うのはどうなんじゃろうか?とリルは内心そう思っていたが口にする事は無かった。
「リル様。この子に私が名付けしても大丈夫でしょうか?」
「う~ん…。ミラちゃんの魔力も大分上がっておるようじゃし大丈夫じゃとは思うぞ?」
「では、城に帰った後に名付けてみます。」
「クウ!」
子狼は嬉しそうな声をあげた。
城に帰ったミラージュは早速子狼をお風呂で洗っていた。
石鹸の泡でモコモコの羊の様になった子狼をシャワーで洗い流すと子狼の灰色になっていた毛は白銀色へとその色を変えていた。
お風呂から出てタオルで念入りに拭き、生活魔法の『乾燥』で乾かすとフワフワでサラサラの毛並みになっていた。
食事と水を与えた後、念のためにリルの前で名付けが行われる事となった。
子狼の名前は『シルク』となった。
ちなみにメスである。どうやらかなり上位の魔物であったのか、かなりの魔力を取られミラージュはフラついていた。
「ミラちゃん大丈夫か?」
「少しフラつきますが大丈夫です~。」
とミラージュはそう言っていたがボフリ!と変化が解けて子狐姿に戻ってしまいそのまま気絶してしまった。
「みっ、ミラちゃん!!」
「クウ!!」
「グー…。グー…。」
「…。良かった…。無事のようじゃ。」
リルはミラージュを優しく抱き上げた。
「クウ…。」
シルクは心配そうにミラージュを見つめていた。
「シルクよ。魔力が不足して眠っておるだけじゃからミラちゃんは大丈夫じゃ。今からミラちゃんを部屋に連れて行くから一緒に来ると良いのじゃ。」
「クウ!」
シルクは尻尾を振りながらリルの後を付いて行った。
ちなみにミラージュが目を覚ましたのは丸一日が経った後の話であったそうだ。
そしてその日、カイゼル王国国王ディアスからかの手紙が届いたので与えた
さて、この狼さんの正体はいかに!どうやらただの魔狼ではなさそうですよね(^o^)v
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