● 第16話 ~ 四ヶ国会議2 ~
お待たせしました。第16話です。
「何?神器を新たに作り出すだと?」
セレナは訝しげな顔をしていた。
「そうじゃ。材料さえ集まれば不可能では無いと言う話をルーンから聞いている。」
「して、材料とは?」
ディアスはリルに尋ねた。
「世界樹の枝かヒヒイロカネと魔石。他には古代竜の髭や神獣フェンリルの毛が材料になるそうじゃ。」
「魔石と世界樹の枝はともかくそんな伝説級のアイテム…。集められる訳が無い。」
ディアスはため息をついた。
「失礼するわ!私はルーン。材料の話だけどとりあえず世界樹の枝と魔石が組み合わせられれば一応一つは作れるわ。」
リルの杖、ルーンからそう声が聞こえた。
「そう言う事ならば仕方がない。世界樹の枝を無理の無い範囲で提供しよう。」
セレナはため息をついた。
「ならば作製は我らドワーフに任せてもらおう。」
「我が国は魔石の入手を試みよう。」
フィリップは力強く応えた。
「ならば妾の国はフェンリルの毛、ヒヒイロカネ、古代竜の髭の入手のため、探索隊を各地に派遣するとしよう。」
「とりあえずそう言う方針で良いかな?」
セレナは全員の意思の確認をおこなった。
「「「意義無し。」」」
この方針は満場一致で決まる事となった。
「一つ言っておく事があるのじゃ…。これらで作れるのはあくまでも劣化版という事らしいのじゃ。」
「…。それでも無いよりはマシだろうな。」
ディアスはそう答えた。
他の二人についてもそれは同意見のようであった。
方針こそ決まったが、上手く行くだろうか…。
「さて、方針は決まったが、他に議論する事はあるか?」
セレナは周りを見回した。
「今後の事で一つ考えがあるのだか…。」
「何でしょうかフィリップ殿?」
フィリップに全員の注目が集まった。
「合同演習もしてみてはどうかな?」
「それも必要そうですね。」
「やっておくにこした事は無かろう。」
「賛成だ。」
全員異議は無いようである。
「他に何かある者はいるか?」
「俺から提案がある。」
セレナの問い掛けにディアスが手を挙げた。
「人造神器が出来たとしても全員が使える訳ではないだろう?一般兵用の武器もカイゼル王国で作ろう。但し材料と金は出してくれ。」
「良いだろう。我が国はその提案に乗ろう。」
セレナは渡りに船と言わんばかりの様子で了承した。
「ふむ、妾もその提案に乗るのじゃ。」
「ワシもだ。」
この提案も受け入れられたようだ。
その後、カイゼル王国への金銭の支払い額やそれぞれの国の負担額が話し合われる事となった。
「…。これでもう議論すべき議題は終わったと想うのだが何かある者はいるか?」
セレナの問い掛けに皆は無言で答えた。
「ならば四ヶ国会議を終了する。」
セレナの終了宣言と共に全員が会議室から出ていった。
「ふぅ…。やっと終わったのじゃ。」
リルは疲れきった様子で部屋のソファーに座った。
「お疲れ様ですリル様。」
「ありがとうミラちゃん。」
リルは子狐姿になったミラージュを膝の上に乗せ優しく撫でていた。
「それにしても今回の会議長かったぜ。」
「あら?もっと長い時もあるでしょ?(3~4日の時とか)」
ルイとアリアもその後へと座った。
「内容によりけりじゃからのう。」
「早めに終わってよかったです。」
ミラージュは欠伸をしていた。
「そうじゃのう。思ったより早くて一日余ったくらいじゃ。」
「前倒しして早く帰りますか?」
「う~ん。折角じゃし町を見てみるのもいいかのう。」
リルはミラージュを撫でた。
「私、町に行くの賛成です。」
ミラージュはゆらゆらと尻尾を振っていた。
「よし、ミラちゃんが見たいのならそうしようかのう。」
「やったー!ありがとうございます!」
ミラージュは嬉しそうに激しく尻尾を振った。
こうして次の日町に行く事となった。
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