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転生したら魔王のペットだった件  作者: 西音寺 秋
第3章~四ヶ国会議とエルフの国~

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● 第13話 ~ エルフの国の使者 ~

ここから四ヶ国会議とエルフの国編が本格的に始まります。

ゴツン!!


魔王城の訓練所にて白いTシャツに黒いズボン姿のミラージュの頭に木刀が容赦なく振り下ろされた。


「あうぅ…。」


ミラージュは思わず頭を撫でていた。


「まだまだだねミラージュちゃん。」


「うう…。アルベルさんもう一本お願いします。」


ミラージュは木刀を構え直した。


実はミラージュは第四位階の火魔術を習得し、約一週間前からアルベルに剣を習っているのだ。


「フギャン!」


またミラージュの頭に木刀が振り下ろされた。


まぁ見ての通りまだまだ素人同然でしかないのであるが…。いや、もっと酷い(素人以下)か。


「ミラージュちゃん。今回はここまでにしようか。」


アルベルは苦笑していた。


「ありがとうございました。」


ミラージュはペコリとお辞儀をすると怪我を治すため近くに置かれていたポシェットに入れていたローポーションを飲んだ。


「それにしてもアルベル様は容赦無いですね。」


ミラージュはプクッと頬を膨らませながら非難めいた視線をアルベルに向けた。


「アハハ…。ごめんね。まぁ、でもちゃんと素振りは欠かさずやっているのは伝わったよ。」


「私の取り柄は真面目さだけだと思ってますので。」


ミラージュはプイッと顔を背けた。


「まぁ、真面目なのは間違いないね。」


アルベルは頷いた。


「じゃあ次はまた一週間後くらいにみにくるから毎日素振り二十回欠かさないようにね。」


「はい。」


ミラージュはピシリと姿勢を正していた。


アルベルか出ていった後、訓練所に備え付けられたシャワー室で汗を流すと執事服に着替えリルの元へと向かった。





「お!執事ミラちゃん。修行の方はどうじゃった?」


リルは書類片手にからかうような感じで言った。


「流石に一週間程度では上達はしていませんよ。ダメダメでした。」


「まぁ、無理もないの。ボチボチ頑張るのじゃ。」


リルはミラージュの頭を撫でた。


「頑張ります。自分が頼んだ事ですしね。」


ミラージュは苦笑していた。


コンコン…。


執務室の扉がノックされた。


「誰じゃ?」


「レインです。ファルシア王国からの使者の方をお連れしました。」


「分かった。入れ。」


ウェイビーのロングの金髪に藍色の目をした14~15歳に見えるエルフ族の女性を伴いレインが入ってきた。


「初めまして魔王リル陛下。エミリア=フォン=ファルシアンと申します。ファルシア王国の使者として参りました。」


エミリアと名乗るエルフの女性は優雅にお辞儀をした。


「遠方よりよくぞ参った。あ~そなたは確かファルシア王国の第二王女殿であったかの?」


「はい。」


「さて、御用件を伺おう。ミラージュよ。茶とお菓子を用意するのじゃ。」


レインはエミリアを近くの来客用の椅子へと案内すると退室した。


リルがエミリアの正面に座ると同時にお茶の準備を終えたミラージュがお茶とクッキーをふたりのまえへと置いた。


「さて、話を伺おう。」


「はい。つい最近我が国が侵略者の侵攻を受けたのはご存知ですか?」


「うむ。勿論知っておる。」


「その際このような物を手にしました。」


エミリアは拳大の黄色の透明なダイヤモンド形の石を机の上へと置いた。


「これは…。」


「『色欲ノ結晶(クリスタル・ラスト)』と言うらしいです。先の戦いで我が国の勇者アリステア=セフィロが打ち取った羊角を生やした大鬼(オーガ)のような侵略者が落とした物です。」


エミリアは真剣な顔をした。


「我が国でもレヴィアタンを名乗る侵略者を打ち取った時に同じような物を手にしておる。エルトリアもそのようじゃ。」


「そうでしたか…。我が国の侵略者は『アスモデウス』と名乗っておりました。」


「そうか。」


「この様に今までに例の無い侵略者の発生を受け、我がファルシア王国女王セレナ=フォン=ファルシアンの名において四ヶ国会議を開きたいと考えております。」


エミリアはリルを真剣な顔で見つめていた。


四ヶ国会議とは有事の際に国王が一ヶ所に集まり今後の事を決定する重要な集まりの事で四ヶ国中三ヶ国の同意を得る事で執り行われる。


ちなみに集まる場所は最初に提案した国となっている。


「ほう。四ヶ国会議を…。」


「すでに他二ヶ国にもその旨を伝える為に使者を出しています。」


「根回しが早いのう。まぁ、妾は会議をする事に同意じゃ。」


リルはニコリと笑った。


「ありがとうございます。同意が取れ次第日時をお知らせします。」


エミリアはペコリと頭を下げた。


暫くリルと談笑した後、エミリアは執務室から退室した。





「…。四ヶ国会議か。何年ぶりかのう。」


リルはポツリと呟いた。


「そんなにも珍しいのですか?」


ミラージュは不思議そうに聞いた。


「うむ。よほどの事が無ければ行われんからのう。」


「そういう物なのですか…。」


「そういう物じゃ。」


リルはニコニコしながらミラージュの頭を撫でた。





数日後、満場一致で開催が決まったとの知らせが届く事となった。




第14話に突入しました。

応援よろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 剣術を教えるのはやっぱり勇者だったかー。と笑いました。謎のクリスタルもだけど世界観がファンタジーで良くてひかれます。
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