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転生したら魔王のペットだった件  作者: 西音寺 秋
第2章~大規模侵攻~

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● 第10話 ~ 魔都防衛戦2 ~

かなり投稿が遅れました。

楽しみにしてくだっている方々。

お待たせしてすみませんでした。

「キュオオオーン!」


ヘドロの塊から巨大なドラゴンへと姿を変えた侵略者は遠くまで響く声で吠えた。


「な…。何じゃド、ドラゴンじゃと!こんな事は初めてじゃ!」


「ええ…。私も初めて見るわ…。」


ルーンもリルに同意した。


黒いドラゴンは深紅の目をリルに向けこう言った。


「ニクラシヤ。」


と。


「ワラワハ レヴィアタン。ワラワヨリ ウツクシイモノ、メグマレタモノガ ニクラシヤ!ネタマシヤ!」


ドゴォォォン!


巨大な尻尾が地を薙ぎルーンフェリア軍はおろか遠方にあるテントまでも吹き飛ばした。


「な、救護テントがっ!」


リルがテントのあった方角を見るとそこには壊された救護テントと黒いドラゴン…。レヴィアタンに見つめられ縮こまったミラージュの姿があった。


「ホウ…。オヌシハ テンコ カ…。」


「へ?」


「フツウ テンコハ キンノケニ シンクノメヲ シテイルハズ ナノニ ギンノケニ キンノメトハ メズラシイナ。」


レヴィアタンは珍しい物を見るようにミラージュを見ていた。


へ?天狐って金色の毛に深紅の目が普通なの?


あぁ…。そういえばリル様は私はユニークモンスターだと言っていた。


だから私は銀毛に金目と言う異なる毛色をしているのかもしれない。


「マア ドウデモヨイカ。オヌシハココデ シヌノダカラナ。」


レヴィアタンの白く輝く爪がうずくまるミラージュに向けて振り上げられた。


ガギィィーン!!


しかしその爪はリルの杖によって受け止められた。


「大丈夫か?ミラちゃん。」


「は…。はい!リル様。」


ミラージュは涙目で答えた。


「それは良かったのじゃ。ここは危ない…。離れておれ。」


「わかりました。」


ミラージュはその場から走り去った。


「さてと…。ミラちゃんを怖がらせた罪は死をもって償ってもらうとするぞ!レヴィアタンとやら。」


リルから周囲を凍りつかせる程の圧倒的な魔力が放出された。


「『火炎巨球(メガファイアーボール)』!『雷電巨球(メガサンダーボール)』!」


リルの杖から放たれた巨大な火球と雷球がレヴィアタンに襲い掛かる。


「アァ ネタマシヤ ネタマシヤ…。」


まるでレヴィアタンの言葉に反応するかのように透明な障壁がレヴィアタンを包み込みリルの魔術からその身を守った。


「くっ…。妾の魔術を防ぐか…。」


リルは忌々しげに呟いた。


「リル様!助太刀いたします!」


残っていた侵略者を片付けたアリア達四天王と無事だったルーンフェリア兵達がリルの元へと続々と集まってきた。


「ありがたい。大魔術を使う。時間を稼いで欲しいのじゃ。」


集まってきた四天王と兵士達は少しでも時間を稼ぐ為に必死にレヴィアタンに攻撃を仕掛けた。


「…。宵闇より来たりし漆黒よ。全てを黒く塗りつぶし我が前に立ち塞がる敵を悉く無に帰せ!『暗黒ノ虚空(ダーク・ネピュラ)』!」


ドガァァン!!


リルの杖先に現れた真っ黒な頭位の大きさの球体がレヴィアタンへと放たれ大爆発を起こした。


しかし、レヴィアタンを包み込む障壁にヒビを入れただけで終わってしまった。


「な…。あれをも防ぐのか…。なら。」


「…。宵闇より来たりし漆黒よ。全てを黒く塗りつぶし我が前に立ち塞がる敵を悉く無に帰せ!『暗黒ノ虚空』!」


ポウ…。


今度は杖先に黒い球体が留まり、リルは更に詠唱を続けた。


「黒き矢よ我が前の敵を貫け!『漆黒ノ矢(ダークネスアロー)』!」


無数の黒い矢が現れ黒い球体の中へと吸い込まれていった。


「暗黒の槍よ万物を穿ち我が敵を討ち滅ぼせ!『暗黒ノ槍(ダークネススピア)』!」


巨大な黒い槍が現れ黒い球体の中へと吸い込まれていった。


「束ねられし闇よ!我が敵を穿て!『三重暗黒葬(クアドラプルバースト)』!」


パリン…。


「オノレェェェ!!」


ドガァァァァーン!!


リルのみに許された極大魔術『三重暗黒葬』が障壁を打ち砕き黒い光を発しながら破裂し強烈な衝撃波を生みレヴィアタンを葬り去り光の粒子へと変えたのだった。


「ハァ…。ハァ…。流石に三重の魔術は疲れたのじゃ。」


リルはペタリとその場に座り込んでしまった。


「リル様~!」


「?おぉミラちゃん!」


リルは飛び付いてきたミラージュを優しく抱き止めた。


「リル様!怪我は大丈夫ですか?」


ミラージュはリルの体を心配そうに見ていた。


「うむ、大丈夫じゃ。」


リルはミラージュを優しく撫でた。


「良かったー。あ!リル様。こんなの拾ったんですけど…。」


ミラージュは拳大の赤色の透明なダイヤモンド形の石を渡した。


「ふむ。何じゃろう…。鑑定するのじゃ。」


嫉妬の(クリスタル・)結晶(エンヴィー)


数多くの嫉妬が凝り固まった結晶。この石の他にも大罪の名を冠する結晶が存在する。


異界からの異物。


「『嫉妬ノ(クリスタル・)結晶(エンヴィー)』じゃそうじゃ。同じような物か他にもあるそうじゃ。」


「へえ~エンヴィー…。嫉妬ですね。じゃあ多分残りは後、6つって事ですね。」


「?何故後6つじゃと思うのじゃ?」


「え?だって七つの大罪って言うじゃないですか。」


「七つの大罪?」


「?知らないんですか?…。『嫉妬(エンヴィー)』、『憤怒(ラース)』、『怠惰(スロウス)』、『色欲(ラスト)』、『強欲(グリード)』、『暴食(グラトニー)』、『傲慢(プライド)』…。人間の身を滅ぼす七つの罪…。欲望の事です。」


「も…。物知りじゃのミラちゃん。」


リルは不思議そうな顔をしていた。


「えへへ。前世の知識です。」


「へ?ミラちゃん転生者じゃったのか?」


リルは目を丸くしていた。


「はい。あれ?知らなかったんですか?」


「うむ。道理で生まれたばかりにしてはしっかりしておるわけじゃ。」


リルは少し驚いた様子で答えた。


「作ったと仰っていたので知ってるとばかり思っていました。」


「そうじゃったのか。作ったというに言われなければ知らんままじゃった…。さて、お喋りはここまでにしてそろそろ『ホール』を塞ぐとするのじゃ。」


リルはルーンを空にできた穴に向けて掲げた。


「『聖封呪結界(セイクリッド・シェル)』!」


ルーンから虹色の光が放たれ空にできた穴を優しく包み込んだ。そして穴は少しづつ何事も無かったかの様に小さくなっていきやがて消えていった。


「皆の者!『ホール』は無事に塞がった。妾達の勝利じゃ!」


「「おおー!!」」




こうして魔都防衛戦は幕を閉じたのであった。





第10話目となりました


感想、レビュー、ブックマーク是非よろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 展開が分かりやすくて、面白かった。戦闘や、魔法、敵が残す石がファンタジーで面白かったです。 [気になる点] 漢字が少し読みづらい時がある。 どんな強敵も1章で戦いが終わって、あっけない。…
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