6話 生まれた
おぎゃあ、おぎゃあ。 暗くて狭い場所から抜けるとそんな声が聞こえてきた。
そう!神沢吹雪は今、【転生】したのだ!
「産まれた...。お、女の子で...【白髪】です!!。奥様!旦那様! 待望の子が産まれました!!!」
「ほ、本当...?」
「ええ、ご覧ください!!」
「ああ、確かにこの子だ!! よくやった!由利子!!」
「よ、良かった、、。こ、これで、使命を果たせる、、。」
何処からかそんな声が聞こえてきた。多分、お母さんとお父さん。あと使用人さんかなさんかな?
「な、名前..。お名前はどうされるのですか!?」
「それは決まっている。この子の名は..〖桜〗だ。」
ほう、それがこの世界での私の名前か。いいじゃん、気に入ったね!
「素敵なお名前ですね。でもなぜその名前に?」
使用人さんっぽい人が、私のお父さんっぽい人にそう質問した。
確かに、なんで〖桜〗なんだろう。気になる、使用人さんナイス!
お父さん、でいいか。 がふふん、って感じな顔をして説明してくれた。お母さんもニコニコしている。
「それはな、私達はサクラという木をみたことはいが、とても素晴らしいものだという。この世界が平和になり、【自然を再び手に戻す暁には今までにみたことがないほど、素晴らしいサクラが咲き誇る】といわれているからだ。」
「そんなに素晴らしいものを見せてほしい。そんな願いでつけるのよ。」
お父さんの説明が終わったあと、お母さんが優しい顔をしながら付け加えてた。
そんなに深い意味があるとは...マジで頑張ろう。
きゃっきゃあ!!
頑張るね。っていってみたら3人ともスッゴイレベルで顔が崩壊した。
言ってなかったけどこの人達めちゃくちゃ美形なのよ。美形が破顔したら、凄い残念な感じになるって学んだわ。
まっでも私、吹雪こと「桜」は、晴れて無事転生しました!!!