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悲しみのハロウィン


そんな目をして

あたしを見ないで、ベイベー

(って、あなたの好きなバラードのマネで、ね?)

気づかないふりして

強がって笑っているけど

ほんとは泣きだしそうなんだよね


あなたの

その要求を聞くと

あたしをたいせつにしてくれてるのが

よくわかるわ


でも、

どんな緩やかは過ちもそれを

積み重ねていくうちに

けっして誤魔化せない傷や痛みに

なってしまうんだよね


そんな目で

あたしを見るから

あたしはゾンビの仮装をするわ

イエース

ハッピー・ハロウィン

ほら、目を合わせても、大丈夫よ

あたしの顔色、どーよ?


ねぇ、もう、みんなで、騒ぎましょうよ?

あたしら、

みんなで、チームでしょ?

後片付けだけ、気をつけて、ね?

ゴミは各自で、持ち帰り、って

そのほか、なんにも、決まりはないし、

楽しく、はしゃいで、バカ騒ぎ、


ねぇ、こんな日に、

あたしをひとりにしないでよ、ね?

こんなにはしゃいで、

力一杯楽しんでいる

知らない集団にまぎれて、

忘れてあこうとしないでね?


もっと、ちゃんと、あたしをみててよ、ね?


あのころみたいに

あたたかい目で

なにもかも許す目で

あたしの過ちを許してほしい


あんなこと、

本気で言ったんじゃ、ないから


そんなこと、

あなたならきっと、わかるはず


そう思って、

あなたに頼っていたのね?

あなたに甘えていたのね?


ごめん、もう、あなたはあたしを

許せないんだね?



そんな目をして

あたしを見ないで、ベイベー

気づかないふりして

強がって笑っているけど

ほんとは泣きだしそうなんだよね


あなたは

それでもあたしを捜してくらるから

あたしをたいせつにしてくれてるのが

よくわかるわ

でも、決定的に、あたしは、許されない

ぜったいに、あなたに、許さない


ほら、

あたしの顔色、みえないでしょう?


あたしの、涙、も、ね?


よかった、今夜が、ハロウィンで………





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