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一人の少年たち  作者: ほーさん
1/1

プロローグ

どーも、こんにちは?こんばんは?

よくわからないけど、ほーさんです。


今回のこのお話は、ちょっと頑張ってみました!

このお話を、「敗北の少年」や「ハイアンド・シーク」を聞きながら読むと、

感動が倍になるとおもいます!!


ぜひ読んでください!!


恵美は小さいころから、おとぎ話が大好きだった。


毎晩母におねだりして、寝る前に絵本を読んでもらった。


「赤ずきん」や「シンデレラ」。「かぐや姫」に「一寸法師」など。


たくさんの本を母が読むのを、少しうとうとしながら聞くのが毎日の楽しみだった。


そのなかでもとくに恵美が好きだったのが、満月の夜だけ

こわーいオオカミに変身してしまう、「おおかみ男」だった。


初めて読んでもらったのがこの本だからというものもあるが、

この本の情景を想像すると、恵美はどの本よりも一番感動したのだった。


そしてこの本は、恵美が小学生になっても、ずっと大切に持っていた。


夏休みの宿題の読書感想文だって、必ずこの本にした。


さすがに絵本は駄目だったので、自分のおこづかいを使って、小説版を買った。


その本を手にした時の感動は、初めて読んでもらった時と変わらないぐらいだった。


全身に鳥肌ができて、思わず飛び上がってしまいそうだった。


                *  


それから年月が流れ、恵美は中学生になった。


桜がきれいな木もあれば、まだつぼみをつけている木もある並木道を、

恵美は鼻歌を歌いながら歩いた。


恵美は中学校に入ってから少ししたときに、父の都合で引っ越しをして、

中学校に知っている友達は居なかった。  


しかし、小学生の時も一回転勤したが、またすぐに友達ができたので、 

不安など一ミリもなかった。


新しい中学校が見えてきて、クラス分けの紙を出すやいなや、

強い風が吹いてきて紙が手から離れた。。  


「ああ・・・!」


気付いたときにはもう遅く、紙は木をよけるようにして飛んで行った。


すると、その紙がある少年のほうに向かって、

飛んで行っているのが見えた。  


恵美はもうその少年に託すしかないと思い、大声で少年に言った。


「お願い!その紙を止めてー!」


少年は恵美に気付き、振り向こうとした。


ーが・・・。


もう遅く、その紙は少年の顔で止まった。


私はあわてて少年のもとに駆け付けた。


「すみません!!大丈夫ですか!?」


少年は顔から紙を外し、苦笑いをしていった。


「だっ、大丈夫です・・・。」


恵美は驚いた。


少年の瞳は、とてもきれいな緑色で美しかった。


まるで、宝石のように透き通っていた。


数秒間ほど、恵美はそれに見とれていた。


そして我に返った。


それから恵美は何度も少年に謝り、最後は少年から紙を受け取り、別れた。


「それじゃ・・・。」


「はい・・・。ありがとうございました。」


恵美は少年の背中をしばらく見つめていた。


                *


そして校舎に入り、職員室へ向かった。


中からは、優しそうなの眼鏡をかけた男の先生が出てきた。


スラっとしていて、背が高い。


「行こうか。」


声もカッコよくて、思わずおっとりしてしまいそうだった。


そんな先生の後についていくと、先生はある教室の前で立ち止まった。


「入るよ。」


ガラッとドアが開いて、教室の中がが見えた。


中に入ると、生徒たちが恵美を見ていた。


「それじゃ、自己紹介して。」


少々戸惑ったが、落ち着いて自己紹介を始めた。


「えっと・・・。高浜中学校から来た、(川崎 恵美)です。

 よろしくお願いします。」


自己紹介が終わり自分の席に着くと、周りの子が恵美に声をかけてくれた。


恵美は嬉しくなって、笑顔で話した。

               

                *


休み時間。


恵美の周りに、たくさんの子が集まった。


そして、色んな話をしてくれた。


男の子は、「運動のこと」や「ゲーム」の話。


女の子は、「アクセサリー」や「ファッション 」の話をしてくれた。


すると、窓際の席に座って、窓の外を眺めている少年の姿が目に入った。


近づいて、声をかけてみた。


少年がこっちを振り向いた瞬間、恵美は息をのんだ。






             あの・・・瞳だ・・・。





                        それは、今朝の少年だった。

       





    


次回も読んでくださいね!


お楽しみに!!

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