ご招待
なるべくハイペースで更新していこうと思います
「なら、ウチの街にいらっしゃいませんか?もし良かったらご飯をご一緒しませんか?」
陽は既にもう沈み始め、空が紅く染まり始めている
そう言えば、腹減ったな…
「じゃぁ、お邪魔させて貰おうかな」
するとレオノーラは
「はいっ!是非っ!」
と嬉しそうに言ってきた
一方メイドのファーレンさんは うげぇ みたいな顔をしている。
確かに用意とか片付けとかやって大変なのはメイドさん達だけど、たったの一人だぜ?
そんなに変わんねぇよ…
それにしても露骨過ぎだろw
そんなこんなでガタゴトと15分程揺られていると金属製の立派な門が近づいてきた
鎧で身を固め、槍と盾をを持った門番の二人が馬車の横に描いてある紋章を見ると敬礼をして流れるように通っていく
そのまま街の中心部に5分とちょっと。
これもまた立派な門が見えてくる
いやぁ、流石伯爵家ですね
ご立派、ご立派
帰るとタキシードを着た老人を筆頭に左右に5人くらいづつ並んで道を作って待っていた
「「「お帰りなさいませ、お嬢様」」」
レオノーラちゃん、普通にいいとこのお嬢さんじゃん
そんな俺の驚きを余所に
「本日はお客人が一名いらっしゃいます。お食事の用意、それからお部屋の用意も。くれぐれも失礼の無いようにお願いします。
お客人についてはフォーラス護衛隊長、お父様に御報告お願いします」
というレオノーラの言葉にフォーラスは軽く一礼して屋敷の中に入っていった
いや、一番失礼なメイドさん、あなたのお世話役の人ですよ?レオノーラさん?
そう言えば「お客人が1人…」とレオノーラちゃんが言った時、殆どのメイドさん、チッて舌鳴らしてなかった?
この国では『了解』の合図なのかな?
まぁ、俺の精神の安定の為にもそういうことにしておこう
その後 バリバリ体育会系のようなレオノーラの父親、カルボス・ボイルド伯爵から礼を言われ、それから一緒に夕食をとった
作法は見る限り地球の洋食と殆ど差異はなかった。
その後田舎から出て来たという設定にし、この世界の事を聞いた
分かった事は
この世界には銅貨、銀貨、金貨の三種類の硬貨があり、銅貨100枚で銀貨1枚。銀貨10枚で金貨1枚らしい。
露店で売っている焼き鳥が12銅貨だったので、1本大体120円とすると1銅貨10円といったところか
次に、この世界には魔物が出現するらしい
それで周辺の村々の人々は魔物に恐れながら暮らしているらしい
そこはよくゲームにありがちなパターンだ
そしてギルド。
ファンタジーの世界にありがちな場所だが、お察しの通りクエスト受諾&依頼の場所らしい。
そして、ギルドに参加している者をハンターという
討伐依頼は討伐部位を持ってカウンターに行けば証明されるらしい
また、カウンターで素材やアイテムの売買も行えるらしい
依頼には他にも商隊の護衛や探し物、採集もあるらしい
次に王都。
今の王様は五代目のグリーシェルさん。内政に長けてはいるが軍事面がとんでもなく疎いので弟のクーラスさんに丸投げしているらしい
まぁ、聡明な人であると言えるだろう
そしてこのカルボス領から王都までは馬車で2日とそこそこ良い立地条件らしい
ちなみにカルボス領は曽祖父が魔物退治で当時の王様から頂いたものらしい。
と、まぁ今日はこんなもんである
すっかり話し込む(情報収集)に夢中で夜も遅くなってしまい、宿に泊まる金も勿体なかったのでお言葉に甘えて泊まらせてもらうことした。
勿論、泊まる事を伝えた時に部屋の隅に待機していた数人のメイドさん達が一斉に舌を鳴らしていたのを俺は見逃していない
…こりゃ、早々に引き上げた方が良さそうだな
ご閲覧ありがとうございます。
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