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2人の少女の危機

更新出来ました汗

猛琉タケルこと、白虎が空から落ち、デーモンドヒルと格闘していた頃、白虎の落下地点近くの平原を一台のの馬車とその護衛と思われる10人程の集団が全速力で走っていた。その後ろを30人近い賊が追いかけている。



馬車の上で御者が引きつった顔で叫ぶ



「フォーラス護衛隊長殿!このままでは馬が持ちません!」


するとフォーラス護衛隊長と呼ばれた男が叫び返す


「この速度であとどのくらい走れる?!」


「もって2〜3分程でしょう!」


するとフォーラスは馬車の中に向かって


「お嬢様、馬車を少しでも軽くするため、お荷物を捨てる許可を!」


と許しを請うと馬車の中から直ぐに


「はい、捨てて下さい」


と震えてはいるが、しっかりとした声が返ってきた

フォーラスは己の馬上で一礼すると部下に


「馬車に積んでいる荷物を奴等の前に落とす!少しでも時間を稼ぎ、お嬢様をお守りするのだ!」


と命令を下した。部下達はおうっと答え、荷物をばら撒き始めた



馬車の中には2人の少女が乗っていた。


1人は白い可愛らしいドレスを着、迫ってくる恐怖に怯えながらも必死に耐えようとしている背中まで伸ばした長い金色の髪が綺麗な13歳のレオノーラである。

彼女はこの近くの都市、カルボス地方を治めるカルボス伯爵の娘である。上に1人、兄のバーレンがいるが2人とも仲の良い兄妹である。


もう1人は白をメインとしたメイド服を着、緊張した面持ちでレオノーラの斜め向かいに座っている肩まで伸ばた黒髪が綺麗な16歳のファーレンである。

代々カルボス家のお手伝いをしている家の娘である。

レオノーラが誕生した事で、年の近いファーレンがお世話係を担当する事になったのだ。小さい頃から2人は一緒に居るので2人は姉妹の様に仲が良い。


先程、この一行は賊に奇襲をかけられた。

しかし護衛が10人と少ない為、部隊を二つに分けることもできず、また、相手の数に押され、馬車を守りながら十分に戦うこともできず、逃げているのだ。


すると前方から


「ぎゃぁぁぁぁーーー」


という声が聞こえてきた。誰がが何者かに襲われて居るのだろう。

もし、本当にこの声の持ち主が賊に襲われて居るのであればこのままでは賊に挟まれて全滅する可能性がある。


何としても避けなければならない


しかし、昔、何処かのおっさんがこうも言っていた。

『ピンチは最大のチャンスでもある』

と。

つまり、このまま馬の勢いで前方の敵を蹴散らし、突破する事ができれば、前方で襲われている者には悪いが身代わりとなってもらい、助かる可能性もなきにしもあらず、という事だ。


フォーラスは迷った。何も罪のない者にこの様な事をしても良いのか。商人や村人の様に身を守る事の出来ない人だったら…

しかし、背に腹はかえられない。腹をくくると彼の部隊に命令を下した


「そのまま、突っ込め〜!!!決して足を緩めるな!」


「「「うぉーーー」」」


と声を上げ、牽制しながら一台の馬車と10人の護衛兵は大きな賭けに出た

ご閲覧ありがとうございます。


今回は別の視点からです。


レオノーラ視点で行きたかったのですが、上手くいきませんでした汗


次回からは白虎視点に戻ります


また、次回の更新はまだ未定です。

ごめんなさいm(_ _)m

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