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12月31日


 十二月三十一日。

 今日が、二〇一六年最後の日だ。


「としこし!」

「そうねー。年越しそばねー」

「海老天、揚がりました」

「わーい!」


 記念すべき二〇一六年最後の日。

 そんな日に、町田青年達は何処に行くでもなく、自宅でゆっくりと過ごしていた。

 メアリーの体調を気遣って、でもあるが、ゆっくりと、時間を噛み締めたかったのだ。


「としこしできました!」

「メアリーちゃんもオトナの階段を登るのねー」

「めーちゃんおとな!?」

「一段だけね」

「わーい!」


 思えば、色々なことがあった。

 予想できること、予想外なこと、嬉しいこと、悲しいこと。

 色々なことがあって、色々な人と会った。

 それが幸いであることは、間違いない。


「メアリーさん。夢見さん」

「はい?」

「なーに?」

「来年も、よろしくお願いします」

「……うんっ!」

「はいはい」


 ふと。思ったことを口にすれば、二人は笑顔で答えてくれる。


「「よろしくおねがいします!」」


 それが何よりも、何よりも、町田青年にとっての幸いであることは、間違いないのだ。


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