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9月21日


 九月二十一日。

 今日の夢見は、少しばかり疲れている。


「……ふぅっ」

「お疲れ様です」


 何せ今日は、ずっとたちんぼだったのだ。

 いかがわしい意味ではなく、ウェイトレスとして働き詰めだったのである。

 座る暇も無ければ休む暇もなく、高身長と扇情的なプロポーションは足腰への負担がかかる。

 訂正しよう、くたくたであった。とても疲れていた。


「助かりました」

「お礼、してくれてもいいんですよぉ?」

「はい」


 そんな彼女が、真摯な労いに悪戯をして、我が心を癒そうとするのも無理からぬこと。

 しかし彼女は、次の瞬間目を剥くこととなる。


「わかりました」

「えっ」

「明日をお楽しみに。おやすみなさい」

「えっ、えっ?」


 了承された。明日を楽しみにと言われた。でも何を楽しみにすればいいかわからない。

 わけがわからない夢見をよそに、町田青年は一足先にベッドに寝転がり、熟睡するメアリーが磁石の如くひっついた。


「えぇ……?」


 わけがわからないまま、夢見は悶々と床につくこととなってしまった。

 疲れていなかったら、きっと寝不足だっただろう。


 ■メアリーの にっき■


 きょうの せんせーは いっぱい はたらきものさんでした!

 めーちゃんに やすんでいいよって いって せんせーは てきぱき はたらいてるの。

 おじちゃんも いっつも がんばってて すごいけど せんせーも すごい!


 だから めーちゃんね おじちゃんに せんせーを いいこいいこ してあげてねって おねがいしたの。

 めーちゃん おじちゃんの いいこいいこ すっごく すき!

 だから せんせーも いいこいいこ よろこんでくれると いいな!


 あしたもいいこと ありますように!


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