表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
259/326

9月16日


 九月十六日。

 今日は、メアリーが少し早起きさんだ。


「……おあよーございまふ」

「はい、おはよう御座います」


 寝ぼけ眼を擦りながら、メアリーが一階のキッチンまで歩いてきた。

 朝の仕込みをしていた町田青年は、おしぼりを用意して、彼女の顔を拭ってやる。


「今日は、早起きですね」

「おじちゃんいなかったから、おきたー」

「あぁ、今日は涼しめですからね」


 秋に入ってきた頃であるから、少し涼しさも増している。

 寝ている間の体温調整を町田青年に頼っているメアリーには、その涼しさは少し違和感があるのだろう。

 だが、折角の早起きである。今から二度寝というのも味気ない。


「仕込み、手伝ってくれますか」

「はーい!」


 折角だから、二人の時間を設けよう。

 手間は増えるが楽しみも増える。朝から和気藹々とした、仕込みの時間であった。


 ■メアリーの にっき■


 きょうは はやおきさん!

 あさから おじちゃんと おりょうりの しこみ したよ!

 パンを こねたり おにくの したごしらえ したりするの!

 たのしい!!


 はやおきさん すると きもちいいね!

 でも ねむくなっちゃって にっき おそくなっちゃったのは こまるかも?


 あしたもいいこと ありますように!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ