9月14日
九月十四日。
今日は、六天縁がやって来た。
「めあちゃん、どう?」
「ほう……」
早速渡されたメアリーのキャラクターシートを見て、六天縁が感動に唸る。
まだ幼いメアリーが、歳の割にしっかりとした設定を練り上げてきたのにも驚きだが、何よりキャラクターシートに添えられた、ハガキ大のイラストにも目を引かれていたのだ。
「このイラストは、誰が?」
「おじちゃんがかいてくれたのー!」
「ほう、素晴らしい」
それはまさしく、キャラクターシートの“メア”を模したイラストであった。
水彩画の要領で描かれたそれは、メアリー幼女から少女に成長させた一枚の絵画。
設定そのままの“依代”を用意されては、流石の六天縁も唸らざるをえない。
「いい親を持ったなぁ、お嬢ちゃんは」
「うん!」
おじちゃんが褒められると自分も嬉しい。
そんなメアリーは、誇らしげに頷くのであった。
■メアリーの にっき■
きょうは おじーちゃんに きゃらしを みせたよ!!
(きゃらくたーしーとって そういうんだって! りゃく!!)
めあちゃんは おじーちゃんに よくできてるって こーひょーでした!
おじちゃんが かいてくれた めあちゃんも こーひょーでした!
めーちゃん うれしいです! えへへ!!
にちようびに せっしょん? っていうのをやるんだって!
めーちゃんも おでかけします! たのしみ!!
あしたもいいこと ありますように!




