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9月13日


 九月十三日。

 ついに出来上がった。


「できたー!!!」

「はい」


 無論、キャラクターのことである。

 頑張って、悩み抜いて作ったキャラクターが、遂に納得がいく出来になったのだ。

 メアリーはぴょんこぴょんこと跳びはねながら、キャラクターシートを見せびらかす。


「めあちゃん!」

「はい」

「めあちゃんです!」

「メアちゃん」

「めあちゃん!!」


 どうやら自分の分身だけあって、名前も似通っている様だ。

 大人なら眉を顰められることだろうが、子供だけあって寧ろ微笑ましい。


「めあちゃんは、どんな子なんですか」

「えっとねー、めあちゃんはねー!」


 語りたがるメアリーの為に、町田青年は仕事の傍ら耳を傾ける。

 そんな微笑ましい光景は、メアリーが疲れて寝てしまうまで続くことになった。


 ■メアリーの にっき■


 めーちゃんの めあちゃん できたよ!!

 めあちゃんは おえかきで できた めあちゃん!!


 めあちゃんは おそとが みたくて えのなかから とびだしちゃったの!

 めあちゃんは みんなが だいすき!!

 でもでも めあちゃんは おともだちが いないのね。

 おともだちを つくるので めあちゃんは がんばるのでした。


 がんばれ めあちゃん! まけるな めあちゃん!

 あした おじーちゃんに みせびらかすぞ!

 あしたもいいこと ありますように!


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