9月6日
九月六日。
今日は、ハムカツだ。
「ハムカツです」
「はむはむ?」
「カツです」
「かつかつ!」
「ハムカツです」
「はむかつ!」
揚げ物に慣れた為か、はたまた町田青年の好み故か。
最近は揚げ物を食卓に並べることも、多くなった。
今日はその中でも、新たなカツ、ハムカツへの挑戦である。
「ハムをカツするのー?」
「ハムをカツします」
「めーちゃんもやりたい!」
そんな初挑戦に、メアリーが参戦希望を申し出ない訳もなく。
いつでも元気な彼女に対し、町田青年は予想通りとばかりに頷いた。
「いいですよ」
「いいの!?」
「はい」
「やったーっ!」
無論、この日の為に準備は万全である。
細心の注意を払えるだけの時間と体力、そして対策を整えたが為の許可であった。
「揚げる時は、手で触らないこと。いいですね」
「はーいっ!」
元気良く手を上げたメアリーを撫でながら、町田青年は懇切丁寧に手順を教える。
危ないことだが、挑戦しなければ成長しない。
これからもメアリーに、色々な体験をさせてあげたい町田青年であった。
■メアリーの にっき■
きょうは はむかつ つくったよ!
めーちゃんが つくったの!
あげもの じゅーじゅー! たのしい!!
でもでも あぶないから ちゅーい だいじね!
おててで さわらないで じゅーじゅー あげるの!
おいしくできたら おいしいよ!!
あしたもいいこと ありますように!




