表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
242/326

8月29日


 八月二十九日。

 明日はまたも、台風である。


「……たいふうさん、またぁ?」

「Uターンしてきたんですって」

「えぇー……」


 台風が北上しているとの報せに、メアリーはうんざりとした表情で呻く。

 此処最近で連続して起こる台風は、色々と人の気を滅入らせるものだ。

 だからこそ、メアリーは少しでも台風が短くなる様に祈る。


「……てるてるぼーずさん、つくるっ!」

「あら、いくつ作るの?」

「いっぱい!」

「ふふふ、ティッシュ買ってこないとね」

「うんっ!」


 いっぱいてるてる坊主がいれば、雨もすぐに晴れる。

 そう信じる純粋さこそが、最大の祈りになるのだ。


 ■メアリーの にっき■


 あしたは たいふうが くるよ!!

 だから てるてるぼーずさん いっぱい いーっぱい つくりましたっ!


 しろい てるてるさん いーっぱい。

 これで あした はれるかな?

 はれると いいなぁ。


 あしたもいいこと ありますように!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ