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8月12日


 八月十二日。

 今日はレジャー用品、それも遊び道具を買い求めに、ショッピングモールへとやって来た。


「うきわ!」

「今日はメアリーちゃんの浮き輪を買おうねー」

「めーちゃんのうきわ!?」

「はい。欲しい玩具があれば、それも」

「やたっ!」


 そう言われるなりメアリーは、はやくはやくと町田青年と夢見を急かす。

 二人は軽く微笑んで、さも仕方なげに歩き始めるのであった。


「めーちゃんね、めーちゃんね」

「はい」

「おふねみたいなのがいいのっ!」

「ゴムボートかしら?」

「……かしら?」

「探してみましょう」

「みましょー!」


 調子の良いオウム返しは、子供にだけ許される特権だ。

 そんな微笑ましい彼女を肩に乗せ、町田青年はゆっくりと目的の店へと向かった。


 ■メアリーの にっき■


 きょうは うきわと ボートと ぼーるとか いっぱい! かいました!

 おふろで あそべる おもちゃもかったよ!


 おふろで ぷかぷかする あひるさん!

 へんなかお だけど かわいい!

 めーちゃんね これ すき!


 あしたは はやねして はやめにでかけるの!

 あしたもいいこと ありますように!


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