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8月2日
八月二日。
ドアの真下に、ヤツがいた。
「……うわ」
「ふぇっ」
セミである。
ドアの真下に、丁度死にたてであろうセミが、腹を向けて死んでいた。
その唐突さに夢見の顔が引きつり、メアリーが身をちぢこませた。
「……やだやだ。メアリーちゃん、二階から入りましょ」
「はぁい」
二人はそろそろとセミを避け、二階への外階段を上がる。
いつ復活してきやしないか、不安で仕方がないメアリーであったが、二階玄関から退避し、ほぅ、と息をつくのであった。
八月二日。
ドアの真下に、ヤツがいた。
「……うわ」
「ふぇっ」
セミである。
ドアの真下に、丁度死にたてであろうセミが、腹を向けて死んでいた。
その唐突さに夢見の顔が引きつり、メアリーが身をちぢこませた。
「……やだやだ。メアリーちゃん、二階から入りましょ」
「はぁい」
二人はそろそろとセミを避け、二階への外階段を上がる。
いつ復活してきやしないか、不安で仕方がないメアリーであったが、二階玄関から退避し、ほぅ、と息をつくのであった。
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