7月29日
七月二十九日。
蝉時雨と共に、街は一気に暑くなった。
「……すずしー……!」
「深呼吸が出来るって、いいわねぇ……」
「お疲れ様でした」
しかしながら、喫茶店とは快適な空間である物。
故に喫茶“MARY”では、常に空調は二十六度をキープしている。
「クーラーさんあると、いいねぇー……」
「はい」
空調代は気になるものの、快適さからは離れがたいものである。
昼の買い出しから帰ったメアリーと夢見も、科学とカネの恩恵を存分に満喫していた。
「取り敢えず、おなかは冷やさないようにしてくださいね」
「「はーい」」
とはいえお腹を冷やして下されても困る為。
汗はきちんと拭いて、お腹を冷やさないよう注意する町田青年であった。
■メアリーの にっき■
きょうは あつい!
かいだし いってきたけど あせ びっちゃびちゃになっちゃった!
めーちゃんも せんせーも みずびたしなくらい びっちゃびちゃ!
かえって すずしーして シャワーしてきたよ!
シャワーしたら おじちゃんが アイスくれました!
ソーダな アイス! とってもおいしい!
シャワーのあと アイス! だいすき!
あしたも あついかな?
あしたもいいこと ありますように!




