186/326
7月4日
七月四日。
クーラーは快適だが、身体を冷やしやすい。
「……へくちっ」
「おや」
「あら、寒かった?」
身体の冷えに併せて、メアリーが可愛らしいくしゃみを鳴らす。
彼女の小さな身体では、直に当たり続けるのは厳しいだろう。
「しゃぶいっ」
「あら」
そんな彼女は、直ぐ様夢見へ体当たりをかます。
冷えきった全身を擦りつけ、夢見で暖を取ろうとしていた。
「あったかー……」
「ふふ、つめたいわねー」
「ブランケット、持ってきます」
そんな愛らしい光景に過度に見惚れず、町田青年はブランケットを取りに二階へ上がる。
風邪を引いては元も子もない。
メアリー達の健康が、何より大事な町田青年であった。
■メアリーの にっき■
きょうも エアコンさん きもちいー!
でもでも エアコンさん ひえひえすぎて さむくなっちゃう!
だから エアコンさん つけてるときは おふとん ちゃんと かけとこーね!
おみずも ちゃんと とっとけば あんしん!
けんこーさんで ねごこち いーね!
あしたもいいこと ありますように!