6月22日
六月二十二日。
今日は……霧雨であった。
「……むぅ」
「ははは……」
昨日の願いは何だったのか。
流石にこの結果には納得がいかなかったのか、メアリーはふくれっ面を晒していた。
「むーぅ」
「仕方がありません。天気ですから」
「むぅーっ」
生憎と、天気予報では明日は雨のち曇。
それ以降も曇り時々雨、雨、雨と、お日様を見る機会には恵まれそうにない。
さりとて、そんなことを言う訳にもいかず、町田青年は少し困っていた。
「……あぁ、そうだ」
そんな中、町田青年はふと何かに気付き、手を打つ。
メアリーが首を傾げていると、彼は少し楽しげに言った。
「明日は、お買い物に行きましょうか」
「あめなのにー?」
「雨だから、です」
珍しく鼻歌を歌いながら、仕事に戻る町田青年を見て。
メアリーはむぅむぅ唸りながら、首を傾げていた。
■メアリーの にっき■
きょうは あめ!
あめだった! はれなかったよ!
おそらさん きこえなかったのかなー?
めーちゃんが プンプンしてたら おじちゃんがなんだか たのしそうにしてたよ
なんだろう? あたらしいおあそび おもいついたのかな?
あした おかいものらしいけど なにかうんだろーね?
あしたもいいこと ありますように!
できれば はれるといいな!