表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
152/326

5月31日


 五月三十一日。

 今日の町田青年は、狙われていた。


「…………」

「…………」


 メアリーに、である。

 とはいえ、恋の鞘当てといった話ではない。

 町田青年の物理的な隙を、メアリーが虎視眈々と狙っているのであった。

 無論、驚かせる為に。


「……ん」

「わっ!!」

「……どうかしましたか、メアリーさん」

「……なんでもなーい」


 少し町田青年が身動ぎすると、待ってましたとばかりにメアリーが脅かしにかかるのだ。

 お蔭で町田青年もすっかり身構えてしまって、妙に可笑しな緊張感を生んでいる。


「……メアリーさん」

「なーに?」

「自分を驚かせたいなら、夢見さんと相談した方が良いですよ」

「!?」


 終いには、降参する様に町田青年が作戦を練る様に促せば。

 店内には堪え切れず、笑ってしまう者もいたのであった。


 ■メアリーの にっき■


 きょうは おじちゃんを おどろかせようと おもったの!

 でもでも ぜんぜん おどろいてくれないの!

 おじちゃん だいぶつみたい!!


 だから めーちゃん せんせーと ごそーだんします!

 さくせんかいぎして おじちゃんを びっくりさせるの!!


 あしたもいいこと ありますように!

 びっくり しますように!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ