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5月21日


 五月二十一日。

 今日は、思い切り溺愛していた。


「……はい、あーん!」

「あー!」


 昨日までの緊迫感からの反動だろう。

 普段はメアリーに厳しめの夢見が、今日ばかりはとてつもなく甘やかしている。

 気のせいか、客達もいつもより二割増しで甘やかしていた。


「…………」


 唯一甘やかしていないのは、町田青年だけだ。

 必要以上に感情を吐露できない悪癖が、此処に来て甘やかしの空気に乗らせまいとしていたのである。

 非常に歯痒い想いをしながらも、町田青年は少し諦めの表情で。


「メアリーさん」

「なーに?」

「今日の晩御飯は、何が良いですか」

「んー……カレー!」

「はい」


 せめて好きな料理を食べさせてあげようと、献立を決めるのであった。


 ■メアリーの にっき■


 きょうは なんだか いーっぱい やさしかったよ!

 みんな みーんな やさしいの!

 めーちゃん すっごく うれしかった!


 みんな みーんな だいすき!

 でも なんで やさしかったんだろーね?

 ふしぎ!


 あしたもいいこと ありますように!


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