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5月1日


 五月一日。

 メアリーが来てから、早四ヶ月。

 今日は、ホームセンターに来ていた。


「……後は何が必要ですか?」

「えーっと、レジャーシートOK、ランタンOK……あ、テント」

「てんと、あっち!」

「では、行ってみましょう」

「ごーごー!」


 レジャー用品を買う為である。

 キャンプには数多くの品々が必要なのだ。

 出費は手痛いが、被災対策にも使えるので、買っておいて損はないと町田青年は判断する。


「あれ、テント?」

「そうそう。袋に入っているのを組み立てて、あぁいう三角形にするのよ」

「へぇ……!」


 メアリーは中に入りたそうに見ているが、展示用の物は入ってはいけない様だった。

 町田青年は店員に確認して、三人でもゆったり過ごせる様な物を探す。


「……これでしょうか」

「これー?」

「はい。予算的にも、機能的にも良いかと」


 そこそこ値の張るテントを眺めて、町田青年は頷く。

 予算としてはギリギリだが、これなら不慣れでも組み立てやすく、住み心地も悪くないだろう。


「……ここでねんねするの?」

「はい」

「そっかー……」


 しげしげと、箱にプリントされた写真を見つめるメアリー。

 やがて彼女は何かを納得すると。


「たのしみだね!」

「はい」


 また、目を輝かせた。

 期待に応えられる物なら良いのだが、と考える町田青年であった。


 ■メアリーの にっき■


 きょうは ホームセンターに いったよ!

 キャンプの じゅんびですっ!

 ランタンとか ねぶくろ? とか いーっぱいかったの!

 ごはんとか おにくとかも かったよ!


 あしたから キャンプだから きょうは はやくねるの!

 おやすみなさいして あしたの あさから おでかけ!

 すっごく たのしみで ねむれないから おじちゃんに ぎゅーっとして ねむる!


 あしたもいいこと ありますように!


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