4月21日
※お風呂タイムはBlu-ray版のみになります※
四月二十一日。
この日は夕方から、ぱら、ぱらと降り始めた。
「……あめー!」
「あら、降り出しちゃったね」
公園で遊んでいた夢見とメアリーだったが、急な雨に顔を上げる。
雨足は段々強くなっていって、メアリー達の身体を濡らしていった。
「やばっ。メアリーちゃん、急いで帰ろうか」
「うんっ!」
置き傘も忘れてしまったので、二人は急いで帰る。
事故に遭わぬ様に、ちゃんと手を繋いで走れば、濡れない我が家はすぐ近くであった。
「「ただいまー!」」
「おかえりなさい。……ビショビショですね」
事を予見していたのか、出迎えた町田青年はバスタオルを手にしていた。
二人にそれを一枚ずつ手渡して、彼は薄っすらと微笑む。
「お湯を張ってありますから、お先にどうぞ」
「「はーい!」」
ある程度雨水を拭って、二人はいそいそとお風呂場へ入る。
たまには早い時間にお風呂に入るのも、悪くないものであった。
■メアリーの にっき■
きょうは こうえんで あそんだよ!
でもでも あそんでたら あめ ふってきちゃった!
びしょびしょ! でも おじちゃんがおふろ してくれてたよ!
すぐに あったかに なったんだ! うれしい!
せんせーが 「いたせりつくせり」って いってた!
どういういみなの って きいたら いつでも いろんな じゅんびしてくれる いいひとのこと だって!
おじちゃんに ぴったりだね!
あしたもいいこと ありますように!