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私と創作たちの朧げな或る日  作者: 鈴毬
創作と出会って書き始める迄
3/5

再び創作の世界へ

 中学に入学してからは学級委員や部活動に追われながら過ごしていた。

 そして受験生になって私は生徒会に入り今までの生活態度のお陰か学力はそこそこで推薦に通り早々と高校受験を終える。


 受験生ともなると授業はほぼ受験対策で正直にいうと退屈だった。

 そうしていると退屈を紛らわすためにノート上でできる暇つぶしを考える。絵は見つかりやすく教師に叱られるだろう。


 ならば、宿題のノートのふりをして小説を書こう、と。


 そこでまずはどのような話を書くかを絞ろうとした。

 あの人魚の曲のように温かくそしてどこかもの悲しくしよう。そして矛盾のないしっかりとした設定を作ろう。

 そういって書き始めたのが、小説家になろうで連載しているBlood ROSEシリーズだ。


 この作品は吸血鬼たちの群像劇で、それぞれの吸血鬼がどう自分の生きる道を決めていくかという物語になっているが、私は始め壮大な物語を作るつもりはなかった。

 書き始めたのは吸血鬼が人間と恋をする話だったのだ。


 私は毎日毎日飽きることなく暇を見つけては構想を練った。

 学校では文学などには一切興味を持っているような感じではなく、誰かに知られたらどうしようと恐れながら書いたのをよく覚えている。

 何かに没頭してるところを見られるのは恥ずかしかったのだ。


 こうして、卒業するころには一本の編を書き終え、某サイトに一度だけ投稿していた。

 この経験は本当にかけがえのない経験で、私の中で小説を一冊書き終える、は立派な将来の夢になっていた。

 それでも自分には文章力も知識もなく、賞に投稿する気はなかった。

 書き終えたらまとめて印刷したいくらいの小さな目標になっていた。

 それよりも私は演者になりたいという夢もあった。


 さまざまな将来の夢と希望を持ち合わせて桜のつぼみが色づく頃、三年間苦楽を共にした学び舎に別れを告げた。

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