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私と創作たちの朧げな或る日  作者: 鈴毬
創作と出会って書き始める迄
2/5

創作へ動かした歌

 私があの歌に出会ったのは小学5、6年生の頃。風邪だったのかそれとも夏季休暇だったのか、学校には行っていなかった。

 まだ子供向けの番組が大好きだった私は何気なく教育テレビをつけていた。


 そこで放送されていたのは“みんなのうた”という短い音楽番組。特に注目することもなくただぼうっとそれを眺めていた。

 その時にやっていたのはえらく物語調の曲で、歌詞がひとつの物語になっていた。

 その内容は記憶の通りだと


 ある日、男がひとりの女に恋をする。

 それは人魚の女だった。

 男は海に通う日々を送る。そして遊んでいるうちに人魚は眠ってしまう。その指には綺麗な指輪が光っていた。

 ちょっとした出来心で男はその指輪を取ってしまう。そうしたら彼女が起きて構ってくれるだろうと思ったからだ。

 だが、彼女は目覚めることはなく泡となり消えてしまう。

 その指輪は彼女の命のようなものだったからだ。

 男は懺悔する。そんなつもりはなかった、と。


 もう何年も前の話だからこの通りの話ではないかもしれないがあらすじはだいたいこんな感じだった。

 すごく衝撃を受けた。わずか3分程度でこんなにも人を引き付けてしまうものがあるのか、と。自分もこんな風に人を引き付けてみたいと。

 そこから私は物語を書くということを始めた。

 実際にこの曲を聞いたのは一度きりだ。もしこの曲のタイトルを知っている方がいたら教えてください。


 この頃書いたのは、人魚や悪魔など空想上の生物が中心だった。

 もちろん上記の曲の影響が8割を占めていた。

 どんなシナリオだったかは忘れてしまったが、今見返すことが出来たらとんでもなく稚拙な物なのだろう。

 所謂、黒歴史というやつだろう。

 まだインターネットも使えなければ図書室での調べ物も限界がある。

 それに残念ながら私はそんなに賢くなかったのだ。

 こうして中学校に上がる頃には創作をしなくなり、一回目の熱は引く。

 もう一度小説を書こう、と思ったのはそれから2年後、中学3年生の夏だった。

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