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この町での宿屋を決めるか・・・。

なんか久々な感じの更新です・・・。

学校が忙しくて・・・。これからもこんな感じの更新速度ですがよろしくお願いします!

本編中に見苦しい、または不快な表現があるかもしれませんがご容赦ください。

side ディス

「お前しつこいぞ。」


俺の後ろにはレイエルがずっとついてきている。


「そう邪険に扱うな、少年。私は君が気に入ったのだ、だからどうしても君を私のパーティに加える!!」


「・・・勝手にしろ。」


「そうさせてもらう。ところで少年は何処に向かっているのだ?」


「宿屋と魔導具屋。俺は今日来たばかりだし、宿をまだ決めてないんだ。」


「ならば一押しの宿屋があるぞ!綺麗な看板娘に、絶品の料理に、大浴場まで付いていて、値段は格安の宿だ!!」


「最初のはどうでもいいが、そんな優良物件はもう満杯じゃないのか?」


「安心しろ。私の顔パスでどうとでもなる。」


「・・・期待はしないでおく。」


「期待していいぞ!こっちだ!!」


レイエルはかなり速い速度で歩いていく


(大丈夫か?こんな奴についていって?)


俺は一抹の不安を考えながら、レイエルについていく





「ついたぞ、少年!」


「・・・意外に立派な宿だ。」


三階建ての宿屋で名前は『エデン・ジラード』。外壁は魔力土の土壁に柱はツロイの木が使われているようだ。

魔力土っていうのは魔力に汚染された土のことだ。名前は悪い印象しかないが実は建築材料としては需要が高い。元はただの土なのに固めれば鉄以上の強度があり、錆びる事が無いからだ。値段が高いのがたまに傷だがな・・・・。ツロイの木はこの大陸には存在せず、コカーク大陸が生産地。木の成長速度が遅くなかなか市場に出回らない材料だ。この木は木造の建築材料としては最高級品。柱として使っても数百年は腐ることも虫に食われることも無いらしい。やっぱりこれも値が張る。


説明しておくが、この世界は文明は発展しているが、建築物なんかは木造が多い。

理由は現代の建築によく使われるコンクリート等が無いからだ。鉄はあるが純鉄しかなく、耐食性が高いステンレスは存在しない。

錆防止の魔法も似たような物はあるが、年中無休かけ続ける事などはできない。勿論魔導具で同じ効果の物はあるが、とても一般人が手を出せる代物ではない。


「立派だろ?この材木は私が調達したのだからな!」


「・・・それはすごいな。」


「うむ!では入ろうか。」


店内は喧騒に包まれている、どうやら酒場も経営しているみたいだ。


「いらっしゃいませー、ってレイエルさんじゃないですか!!」


店の中から銀色の髪の幼い少女が出てきた。年はたぶん同じ。


「ああ、久しぶりだなクイラ。いい子にしてたか?」


「いつまでたっても子ども扱いしないでください!私はもう八つです!」


「ははは。私からしたらまだ子供さ!」


「・・・八歳は誰の目から見ても子供だ。」


俺は小声で突っ込みをいれる


「あれ、あなたは?」


「そういえば少年の名前を聞いてなかったな・・・。」


「知らないんですか!?」


「今日あったばかりだからな。」


「ええっ!?」


(騒がしい子供だ・・・。)


「俺の名前はディスペイア。ディスと呼んでくれ。」


「は、はい!私の名前はクイラ・インマルクです!クイラって呼んでください!・・・ところでディスちゃんは女の子なんですか?」


「そうだが・・・それがどうかしたのか?」


そういうと二人とも驚きの顔をする


「なぜそんなに驚く。顔は見えなくても声でわかるだろ?」


「・・・最初はそう思ったが口調がな。」


「私も男の子だと思ってました・・・。」


「そうか。まぁ男にみせていたからな。」


「なんでですか?」


「女だとわかったら奴隷商に攫われかねないしな。」


この世界はまだ奴隷制度がある。だがコカークやクラミュスでは奴隷商は商売をしない、この二つの大陸の国の殆どが奴隷制度を廃止したためだ。だが、ツェーリルやケルスでは未だに多くの国が奴隷を認めている。


「でもディスちゃんはまだ小さいよ?」


「小さい頃はその手のマニアに売れるし、薬漬けにして洗脳するなり調教して娼婦としても売り出せるからな。需要が高いんだよ。」


「マニア?薬漬け?調教?何それ?」


・・・この年の子にはわからなかったか


「気にするな。大人になったら習うことだ。」


「そうなんだ・・・ディスちゃんは物知りだね!」


(笑顔で褒める事ではないな・・・。)


「・・・クイラ、宿に宿泊したいんだがいいか?」


本題をすっかり忘れていたな。


「あ、すいません!今お父さんに聞いて来ます!」


クイラちゃんはカウンターまで走っていく


「宿泊料はいくらなんだ?」


「今日は私のおごりだから心配は無い。」


「ありがたいが借りを作るのは好きじゃない。」


「そうなのか?」


「ああ。宿泊料はいくらなんだ?」


「銀貨五枚だ。」


「・・・ありえないぐらい安いな。」


この大陸の宿屋の値段は飯など込みで大体銀貨十数枚といったところ。五枚は格安というより商売にならないと思うんだが・・・まぁいいか。人それぞれだし。


「じゃあ部屋は任せる。」


俺は銀貨五枚をレイエルに渡す


「何処へ行く?」


「魔導具屋だ。」


「わかった。なら私はそこらへんの席で待っておこう。」


「ありがとう。」


そのときレイエルがにやっと笑った気がするが気のせいだと思いたい


『魔法説明』

{エレメンタルショット}

全系統の中級魔法。

使われている陣は五角形

刻まれているルーンは『集約』『破壊』『拡散』の三つで、限度数は六つ。

中級でもっともポプュラーな魔法。

この魔法は自身の魔力を指先に集め、放つ。当たれば相手は体内に破壊効果のある属性魔力を拡散させられ、魔力抵抗の低いものだと塵一つ残らなくなる。魔力抵抗が高くても体内に甚大な損傷を受ける可能性がある。

中級の中では一番改良・改造がされている魔法。

改造された中には、剣、銃、槍等の各職業に適したものも存在する。

{クリアランス}

光系統の初級魔法。

使われている陣は円陣。

刻まれているルーンは『凝固』『加速』の二つ。限度数は三つだ。

光属性の魔力を槍型に固め、相手に投擲する。光の魔法は速度が速いのが特徴だ。

発展版として、中級魔法『ハイクリアランス』が存在する。

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