先行きが不安だ・・・ オマケ!
なんかノリで書いてみました!
今朝投稿した話の別視点版です。
出てくるキャラは次の話でちゃんと紹介をしまーす。
side レイエル
私がその少年をみつけたのはギルドの前だった
第一印象はとにかく怪しい。
頭から足先までスッポリかぶった厚手のローブに小さな身体に不揃いの大きなかばんを背負っているという怪しさ満点の格好だったからだ。
(行商の子供か?いや、それならローブは必要ないか・・・。しかしあんなに目立つ格好だといちゃもんをつけられそうだな・・・。)
「おい、そこの気味悪い餓鬼!!」
案の定、不良のようなムサイおっさんに絡まれている
(・・・ピンチになったら助けるか。)
「何かようか?」
少年?は挑発じみた言動を不良に向ける。
(挑発してどうするんだ。・・・しかし今の声はどちらかというと女の子の声か?)
「ああ?口の利き方がなってねぇ餓鬼だな!躾が必要か?」
「教養のなってない者に習うことなど何も無い。失せろ、存在が邪魔だ。」
(その意見には同調しよう。顔を洗って出直して来い!!)
私は心の中で同調する
「てめぇっ!!」
男は少年?に殴りかかる
「止めに入るか・・・。」
私は少年を助けようと足に力を込めるが・・・
「「なっ!?」」
「どうした?この程度か?」
私とおっさんの声が重なってしまうが、それよりも驚く光景があった。
少年?が指一本で拳を止めているのだ。しかも筋肉質な大人の男の拳を、だ。
(魔法!?いや、発動した形跡はない。前もって発動していたのか?)
「なにしやがった!?」
「ただ防いだだけだ。貴様のほうこそ餓鬼一人を倒す力も無いのか?憐れな大人だな・・・。」
確かに今の光景は男が少年?に手加減しているように見えなくも無い
「なめた口を!!」
男はもう片方の手で少年?を殴ろうとする
少年?は何かの構えをとる。
(っ!?まずい!)
私は二人の元まで一気に跳ぶ、二人の腕を弾く
「そこまでだ!」
(この子はいったい・・・!今の手刀はこの男の腕を切り落とせるような速度だった・・・。)
私が思案していると、少年?はどこかにいこうとする
「待て。君には聞きたいことがたくさんあるんだが?」
「・・・・・なんだ?」
(声は女の子だが口調が男っぽいな。やはり少年か?)
「さっきのしゅt「邪魔すんじゃねぇよ!!この女ぁ!!」うるさい!!」
「げふぅ!!」
私は邪魔してきたむさいおっさんを蹴り飛ばす。
「ふぅ、邪魔者がいなくなったし色々と話してもらおうか?」
「断る。貴様と話すことなど何も無い。」
少年はどこかへ歩いていこうとするが私は少年を引き止める
「逃がすと思ってるのか?」
「・・離せ。俺は依頼を受けている最中だ。」
「そうか。でも話をするぐらいの時間はあるだろう?」
「俺は時間を無駄にするのは好きじゃない。」
「無駄にはならないさ。」
「しつこい。俺が無駄だと判断したから無駄なんだ。」
(自分勝手な物言いだな・・・。)
「あっ!」
少年は私の手を弾き、一瞬で消え去る。
「何だあの速度は・・・。」
少年はいつの間にか遥か遠くまで走っていっている
「・・・・おもしろい。絶対話を聞くぞ。」
私は少年の向かっている方向に全力で走った
『魔法説明』
{ファイアボール・改}
ファイアボールの改造版。
使われている陣は円陣
刻まれているルーンは『凝固』『複製』『拡散』の三つ
ディスが最初に改良した魔法。
複数の火の玉を作り、相手に飛ばす魔法。着弾後は、広範囲に爆発するため強力になっている。