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レイエルの弟子達・・・・・・継承するは勇気の炎(Braze of Brave)

今回は新キャラでますがディスは出てきません。

そして話は一ヵ月後になっております


あと後書きにステータス更新を書いておきます

side レイエル


ディスが本格的な修行を始めて一月が経った。ここ一ヶ月間ずっとディスを見てきたが、非常にアンバランスな才能といわざるを得ないと結論する

基本的にディスは魔法使いとしての才能には恵まれているようだ、しかしその他の才能、特に武術は剣等の様々な武器を試してみたがどれも平均以下、銃に至ってはまともに撃つ事すらできなかった。

魔法使いについて言及すると魔法使いは大きく分けて三タイプの人間が存在する


一つは攻撃型。攻撃魔法を主に使う人間で潜在魔力量が多く、火・炎・風・雷系統を使う人間が多くはこのタイプになる。なぜならこの四系統の属性は攻撃魔法が単純に多いということと、攻撃魔法は魔力が多ければ多いほど威力の底上げが可能になるからだ。全魔法使いの約7割はこのタイプになる


二つ目は治療型。治療、または防御系統の魔法系統である水・光・大地の人間で、さらに魔力制御の長けている者が多くはこのタイプになる。水・光は治療系・浄化系の魔法が多く、大地は防御系の魔法が多いからだ。治療の魔法はどれだけ多くの魔力を魔法に注ぎ込む事ができるかがポイントであり、防御系の魔法は実体か非実体で技術が複雑になってくるので技術面がと潜在魔力量が問われる


三つ目はサポート型。捕縛・強化系の魔法系統である闇・氷系統を使い、そして魔力制御が非常に上手い者しかなることができない。氷系統は相手の動きを束縛し、闇系統は相手の状態異常、または自身の肉体強化系が多い。しかし捕縛もただ相手を凍らせるのでは威力は低いし、強化系なんかはいかに魔力制御が上手いかを代表するような魔法だ。


しかしこれらの三タイプに属さない例外的なものも少数ながらいる。別に大地で攻撃型も、火でサポート型も存在はするのだ、ただあまり向いていないという話だ


これら三つの中でディスは一番最初の攻撃型に当てはまった。後に聞いてみると全属性が使えるという事に驚いたが、それでも魔力制御の技術は壊滅的に無く、それにより治療系や強化・束縛なんかは初期の初期しか扱えなかったのだ。恐らく要因は二つ、一つはディスがハーフだという事と独学で魔法を学びだしたことだろう。

魔族は魔法を扱うことが出来ない。それは体内に流れる強力な魔力こそが彼らの驚異的な身体能力と再生能力を実現させているからだ。いわば自身の肉体に既に強化魔法がかかっているような物である。であれば体内の魔力を体外に出す魔法は自身の能力を下げることになる、だから魔族は魔法を扱わない。その血を半分受け継いだディスは根本的に体内の魔力操作が下手なのだ。


そして独学で魔法を学ぶというのは一見いいように見えるがあまりよろしくはない。魔法の発動は簡単で、魔法媒体(契約済み)と魔力があれば誰でも扱える。だから目先の威力に囚われがちになるが、本来そんな物は二の次なのだ。幾ら武器を持った冒険者や危険な魔物が蔓延る世界といえど人を殺したり傷つけたりするのは犯罪になる。そうならないように魔法を学ぶ物は最初に魔力制御を重点的に学ぶ、しかしディスはこの過程をすっ飛ばして魔法を自衛のために使っていた。そのせいで魔力制御に妙な癖がついてしまい、散々ライブラと共に矯正したが完全に治る事は無理だったのだ

これらの要因によりディスは攻撃型となったが、彼女の魔法の才能はこれらの後天性欠陥を覆すほどに強力であった。全属性の系統魔法使用・尽きる事の無い無尽蔵といえるほどの潜在魔力、これだけでも十分なのに、ハーフとしての身体能力と再生能力は接近戦に弱い魔法使いにとって鬼に金棒といっても過言ではない


そしてディスの一番の強み……それはディスが自身を崩壊させた『オウギュルスト・レイジング』の魔法だ。ライブラの調べであの魔法は世界で三つしか存在してはならない特別級魔法の一つであることが判明した。特別級についての説明は割愛するが、とにかく強力すぎる魔法でありクラミュス・コカーク・ケルスの三大陸では『特別級魔法を記録する魔導書との契約は各大陸一人』という条約があるのだが、ディスは異端の四人目であり、これは世界の均衡を崩してもおかしくない事実だ……本人は自覚してはいないようだが、現にここに一枚の置手紙と金貨30枚がおいてある


「ふん、『世話になった』か。それにこれは授業料のつもりらしいな」


置手紙には短く一言が書かれており、恐らく世話になった代金である金貨が置いてあるのだ

まさかもう出て行くとは……と考えたがディスは人と一緒にいるのが苦手なのだろう。元々拒絶される対象なのにこの図書館の人間は彼女の事を平等に見ていた、だからこそ逆に居辛かったようだ


「全く勝手な奴……しかしそんなに悪い気分でもなかったな」


ディスといたのは短い時間だった。だが一緒にいた時に感じたあの懐かしい気分……まるで私があのパーティを組んでいた時のあのメンバーと一緒にいたような

不意に懐かしくなった私はポケットからボロボロの鉄製のロケットを取り出し、中に収まっている写真をじーっとみつめていた


「すまないみんな、私は『ブレイズ』の名前を会ってまもない少女に託してしまった」


写真に写っているのは私を含めた『ブレイズ』の仲間たち。もう戻る事のできない私が一番幸せだった頃の思い出。この中に写っている者はみな様々な人生を歩んでいる

一人は愛した人が残してくれた宝物を守るために店を建てたもの

一人はもう戦えない自分でも陰ながら冒険者を支えようとしているもの

一人は愛している家族と暮らし始めたもの

そして……愛した人を残して死んでいったものたち

皆様々な道へと進んでいったのに私は何時まで経っても前に進むことができずにいた……私だけが今まだあの時間に生きている、冒険者を辞める事ができなかった。


「でも笑わないでくれ、今は少しだけ吹っ切れた気がするから」


そう私はもう時代遅れの戦士なのだ。ならば自分が認めたものに後を任せるとしよう

私はもうなくなってしまったブレイズの証であった紋章が刻まれていた自らの相棒である魔銃、『ライゼル』をみる。昔はあの紋章が誇りだった、そしてそれは悪夢の紋章となり、今は次代の若者に引き継がれていった。これが歴史になっていくのだろう


「しかし一言ぐらい残していくのも礼儀だと思うがな……ライブラ辺りが聞いたら発狂するかもしれん」


本人には直接言ってはいなかったが近々ディスの処遇についてのことを三大陸を治める統治者達とライブラとで会談する予定があったんだが、あの子には興味ないことだろう。

既にケルスの女王はこの都市に到着している、現在のハレスがこの大陸を収めていると思っている人間は少ないが一応は代表に選ばれる筈だ。後はコカーク大陸、クルザスの代表が素直に来るかどうかといったところであろう

とにかく偉い人間をかなり召集しているのに肝心の本人が居ないのであるならライブラがストレスで倒れそうだ


だがディスに興味が無かったように私も口を挟む気は無い。彼女の人生なのだから下手に干渉するつもりなどないのだ

私はとりあえずディスのことをライブラに話すために図書館を回る事にした
























「レイエルさん!」


「ん、なんだシクロか?」


図書館内を歩き回っていたら偶然シクロに会い呼び止められた。私もライブラの居場所を聞きたかったし丁度いいだろう


「レイエルさんに客人が来てますよ」


「はぁ、私は会う気は無いといっておいてくれ」


私はため息をつきながら軽くあしらう様にシクロに頼んでしまう

今はもう終った戦士の私でも全盛期の頃はそれなりに名が売れていた。そのせいか私に会いたい人間が増えたのもあるが、稽古をつけて欲しいものだとか、今はフリーなのをいい事にパーティに誘ってくる輩が絶える事がない。そんな奴らは大抵しつこいから時間を取られてしまう、それが一番嫌いだ


「えっでも尋ねて来たの『バイリィー』家の人ですけど……?」


「バイリィー……システィか!?」


「は、はい!けど来てるのはその娘さんだと思いますけど」


バイリィ-の名前を聞いた私は思わずシクロの肩を強く握ってしまった。

システィーナ・バイリィー……『ブレイズ』の仲間であり、私がこので最も尊敬し、嫌っていた人物だ。その娘というと確か二人いたはず……名前までは思い出せないが確か一人はシスティと同じぐらい魔法の才能を受け継いでいると風の噂で聞いたことがある


「今どこにいる?ついでにライブラのいるところは?」


「兄さんの司書室で待ってもらってますよ、兄さんも一緒で」


「そうか、じゃああまり客人を待たせるわけにもいかないな」


私はそのままライブラの司書室に向かっていった。多少気持ちの高揚感を持ちながら












「すまん、待たせたな」


ライブラの司書室の扉を空けて入ると、そこにはライブラと二人の人間がいた。一人は金色の髪と緑色の眼の少女と黒髪黒目の背の高い少年がいた

少女の方はシスティの娘だろう、目の色がそっくりだし顔つきもかなり似ている。しかしもう一人は誰か私にはわからない。どこか見たような気もするが……


「レイエルさん、お久しぶりです!」


「おっと、しばらく見ない間に大きくなったな」


「それって重くなったって意味ですか?」


少女の方は私を見た途端、私に向かって突進して抱きついてきた。初めてあった時も長女には豪くなつかれていたらしく、こんな感じで突っ込んで甘えてくる事があったのだが、やはり月日が経ったという事だろう。

昔は軽々と持ち上げられたのに今は抱きしめてやるだけで精一杯だ。しかし本当にシスティにそっくりだな。顔もそうだがこの行動もシスティに似ている。あいつも自分の好きな相手にはこうやって突進していた

そういえば抱きつかれたと同時に名前も思い出した、確か名前は……


「レイミィだったな、名前は」


「レイエルさん、私の名前忘れてたんですかぁ!」


「すまん、長い間会っていかなかったんだ許してくれ」


「うぅ……けどあえて嬉しいです、本当に」


(やれやれ、何でこの子にはこんなにも懐かれているのやら)


レイミィと始めてあったのは彼女が五歳の頃で七歳ぐらいになるまで頻繁にあっていたのだが、それ以降全く会っていなかった。まぁ最初の頃から何かと抱きついてきたし、システィとアキラのいない時は面倒を見る事が多かったのだが、ここまで懐かれているとは

と、二人だけで抱擁を交わしているとそれを見ていたライブラは顔を隠しながら小刻みに身体を震わせているのが見えた。どうやら笑いを堪えているらしい。それになぜかもう一人の黒髪の少年もレイミィ同様若干泣きそうな顔になっていた

ライブラは後で折檻するとしてだ、黒髪の少年は何でそんな泣きそうな顔しているのかわからん。そもそも私はこの少年の事を覚えていないのだ。なのになきそうになられても困る……まるで私が子供を叱る母親の気分ではないか

そう思っていたらレイミィが私から離れていった。どうやら抱擁はもういいようだ、しかし目の前の黒髪の少年はどうした物か、対応に困る


「し、師匠っ!」


「師匠……?」


黒髪の少年は私の事をなぜか師と呼んでいる。私は弟子など面倒だから今までディス以外に取った覚えは……あるな、一回だけ


「ま、まさかレイジス……か?」


「覚えててくれたんですね!」


なんと驚く事にこの少年は私とあったことがあるようだ。しかし私の知る『レイジス』という少年は確かに黒髪黒目の変わった小年だったが、今ここにいる少年は面影が殆ど無い。

詳しい説明は割愛するが、レイジスという少年は私がコカーク大陸を一人で旅していた時にあった少年で、危ないところを助けたのだがそれ以来弟子にしてくれとしつこくせがんで来たのだ。仕方ないから少しだけ魔法と銃について教えた事がある。その時、レイジスは10歳にして天才的なまでの銃の才能を有していた、それにもう一つ……いや、今はいいか


「しかしお前も別人なほど見違えたな。昔の面影が全く無い上に、こんなに成長するとは」


「素直に弟子の成長を喜んでくださいよ」


別に嫌味のつもりで言っているわけではないがレイジスの身長は私を超えているのだ。昔あった時は私の腹ぐらいまでしかなかったというのに……私が170ぐらいだから170後半ぐらいはあるのではないだろうか。年齢的に見て成長期なのはわかるがこれは異常だろうと思ってしまう。年に何cm伸びているのやら


「でも会えて、会えて……本当によかった、本当に……」


「お、おい!図体がでかいくせに泣き虫なのは変わらないのか、お前は」


話しているうちに泣きそうだったレイジスは泣き出してしまった。会った時も物凄い泣いていた奴だったが今の図体で泣くと情けないだけだ

男ならピシッとしているのが普通だろう。ましてや女の目の前で泣き出すなど……後でライブラ同様折檻が必要なようだな


「でもなんでレイジスとレイミィが一緒に……?」


「私達同じ学校の学友なんです、といってもレイジスは途中でやめてしまいましたが」


「お、俺は元々最低限の知識を学ぶだけだったから別に問題ないだろ」


レイミィは少し嫌味っぽい口調でレイジスをジト目で見ながら話している。目線の先のレイジスは少し気まずそうに口調がどもるが、何とか言い返した

まぁ、こいつの場合はディスと違って魔法の才能は一転を除いて皆無だから魔法学校なんていくだけ無駄だっただろうがな


「ふぅん、その割に魔法学の授業で赤点取ってたわよね?」


「お前だって魔法実技でいつも目標に当てられなくて教官に怒られてただろ!」


「う、うるさいわね!そもそも私は魔銃士志望じゃないから別にいいのよ!」


「そんなこといったら俺だって魔法使い志望じゃねぇよ!」


「お、おいお前達……はぁ」


それから二人は互いに罵詈雑言を言い合いながら自分達の赤裸々な事実をペラペラと喋り捲っている。仲が良いのやら悪いのやら


「くく……はーっはっはっは!!お前ら、はぁ……はぁ、面白すぎるぜ」


「笑い事か!」


「痛っ!」


大笑いするライブラを右拳で頭を小突く。しかし人の縁とはよくわからん物だ、かつての仲間の娘と私が気まぐれに教え子にしたものが同じ学校で学友になるとは

もしかしたらディスもどこかでこの二人と関わってくるかもしれないな


「ああ、そうだライブラ」


「ん、なんだよ?」


「ディスが勝手に旅に出たぞ」


「へぇー……はぁぁぁぁ!!!!!?????」


「「「っ!」」」


ライブラの素っ頓狂な叫び声が大きすぎるせいで隣にいた私どころか口論をしていた二人まで思わず耳を塞いでしまった。キーンと耳がいたい


「いきなり大きな声を出すな!」


「それどころじゃねぇよ!くそっあのガキ自分勝手なのも大概にしやがれってんだ!」


そういうとライブラは頭を抱えてまたぶつぶつと何か呪詛の様な物をいい始めている。きっと今ライブラの頭と腹には強烈な痛みが襲っている事だろう、主にストレス関連で。こいつの仕事は内職的なところでいつも地味だなと思っていたが、内職なのも意外と大変だなと少し同情してしまった


「あ、あの……レイエルさん?」


「師匠?」


「ああ、気にしないでくれ。こっちの問題だから」


ライブラが呪詛を言い始めているのが気になったらしく、二人が事情をきいてくるが私は軽くあしらうことにした

だが実際にライブラはどうするのだろうか。既に各統治者への書簡は送られ済みでケルス大陸からはカリウスの女王がこの都市についていると情報がはいっている。そろそろコカークのクルザスからも代表が来るはずだ

しかし肝心のディスがいないのであれば会議する意味は無いに等しい。彼女が特別級魔法の所持者であるという事は証明できるが、それがどこかにいるはずだというのであれば困った事態になる。簡単にいえば核弾頭が一人歩きしているような物だ、いやむしろ核弾頭よりも強力かもしれない

そんなことになれば我先に、と各大陸間で奪い合いが始まる可能性がある。もし三大陸のどれかが手にすれば、最悪戦争を招く恐れもあるのだ


「そんな事もいわずに詳しく教えてくださいよ」


「そうですよ!」


「いや、これは国家間のバランスを揺るがすような大事件であってだな……」


「……別に話してもいいんじゃねぇか?」


「ライブラ?」


突然何を言い出すんだこの男は。この二人とディスはなんら関係のないことだ。それにこれは本当に国家間の力関係のバランスを崩してしまう大事件のなのだから話すだけ不安にするだろう。仮にもこの二人は因縁深いクラミュスとコカークの出身なのだから。例え仲がよくても民族間の事は個人で話し合うことではない


「この二人は直接的な関係者じゃないが間接的には大きく関わる事だ。特別級魔法『古代』を所持するシスティーナ・バイリィーの娘、レイミィ・バイリィー……そして現クルザスを統治するルシフェ・ハートンの養子、レイジス・ハートンの二人にはな」


「なっ……レイジスがハートン家の養子?」


「あはは……バレました?」


私が驚いた表情をしていると、当の本人であるレイジスは多少申し訳無さそうな顔をして頭をボリボリと掻いていた




ディスペイア(瞬也)

『能力値』

HはSのワンランク上を指す S→HE→HD→……→HSな感じ。主に魔族の能力判定に使う

魔力量  ∞ 

筋力   HC

防御力  HC

魔法攻撃 HA

魔法防御 HB

魔力制御 D

使用可能魔法属性 火・水・風・大地・炎・氷・雷・光・闇

『特殊能力』

前回書いてあるものは前回を参照

・『魔獣召喚』

自分の中にある魔族の血の力を100%引き出し、身体能力や再生能力等のポテンシャルを限界まで引き上げ獣の姿へと変化する能力。発動後は闘争本能と発動する瞬間の強い思いだけが残るため理性らしい行動はできず暴走状態となる。また身体的にも変化が生じディスの場合は発動後両目が赤く染まり、爪が伸びたり尻尾が増えたりする

副作用として魔力操作が下手になり魔法発動が少し苦手になるが練習すれば以前以上に上手くなる可能性もある。

本来はありえないはずの能力であるが人間と魔族の力の半分を融合させたため実現可能となった。しかしディスの場合標準状態が人間のため発動しつづけると魔族になる可能性もあった

・『Ωドライヴ』

Ωという謎の力を生み出す源。詳細不明。αの力と共鳴する

・『魔血・妖』

通常の魔血より濃度と純度が上がり効力の増した物。魔獣召喚と一緒で本来はありえないはずの能力

魔族の成体並の戦闘能力にまで引き上げる。同時に部分変化も可能となる


『説明』

魔力剥離症から奇跡的に復活した状態。魔族特有の進化方法である『魔化』で身体を再生したのではなく新しく再構築することで剥離症から脱する。しかし本来必要な経験が不足しているため身体の成長も不完全に構築されてしまった。そしてその影響により魔力制御が極端に悪い(後天的要因は他にもあるが)

そして不完全ながらも魔族の力に目覚め、身体能力などは以前よりは上昇しているが、本来の成長どおりではなく早すぎる成長のため魔化は完全に行われていない。身体は成長し大体15歳前後ぐらいまでの物となる。身長は伸び、ある程度女性らしい体つきだが身体能力は高いので大の男より遥かに強い。

細かい点ではあるが、尻尾が伸縮可能になって目立たないサイズまで小さくできたり、耳が少し大きくなったり、犬歯が尖ったりと徐々に獣っぽくなっている。

自分の血が半分魔族であることから人の命を奪う事に感慨をあまり持たず、そういった面では以前より悪化している。レイエルの再教育も意味を成さなかった。

誰よりも魔法の才能を持ちながらも扱いきれていなかったが、レイエルとライブラによる一ヶ月間の詰め込み修行で最低限の知識と技術を覚えた事からレイエル達の元を離れていった。また旅立つ前の日にレイエルからブレイズの称号であり、ギルド公式認定の紋章『Braze of Brave』を継承している



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