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疲れたときは寝るに限る

なんか久々投稿。

side ディス


「あ~痛っ、それよりそんなに驚くことか?」


「当たり前だ。鏡を見てみろ、お前らまったく似てないから」


レイエルの地獄の拷問から開放されたライブラが(相変わらず回復力が高い)シクロとの兄妹関係について話してきた。

ついでにレイエルとシクロは席を外している。レイエルはライブラの折檻(何度も言うが拷問)に疲れて俺に対する説教の英気を養いに寝るらしい、できれば忘れて欲しいものだ。

クーも既に眠っているそうだ、あいつずっと寝ているなと思ったら、俺を探して一日中飛び回って疲れて寝ているらしい。少し悪い事をしたな、明日は大き目の宝玉でも食べさせるか

シクロはお風呂に入りに行くそうだ。ここ本当に図書館かと疑問に思ってしまう、完全にライブラの家状態だ


「まぁ、似てないのは仕方ねぇよ。俺とシロは異母兄弟だしな」


「シロ?」


「ん?ああ、シクロのあだ名だよ。言ったら怒るけどな」


犬みたいなあだ名だ。それは怒るか


「異母兄弟ってことは母親が違うのか?」


「そう、もういねぇけど親父は結構な遊び人だったらしいから。俺もシロも母親が違うせいで結構色々といわれたなぁ~」


ライブラが笑いながらどこか遠い方向を見るように天井を見ている。その笑顔はどこか苦笑いな様な感じがする。これ以上聞くのは無粋だな


「それより、お前どこにいってたんだよ?お前がいなくなったせいでレイエルに八つ当た

りを受けるし……」


空気を変えるように話題を変えてきたライブラ。若干愚痴が入ってきたな


「隠し部屋」


「隠し部屋……太陽の魔導書と月の魔導書が置いてある手前の部屋か。あんなところで長時間何してたんだ?」


「契約、魔導書の部屋に入ってそれ以外何するんだ」


「ほー、契約ねぇ…………ああっ!?」


「……うるさいから耳元で大声出すな」


ライブラが耳元で大きな声で驚愕している。本当に耳が痛い


「お前自分が何したのかわかってんのかぁ!?」


「うるさい、少し声を下げろ!」


ライブラが掴みかかるような勢いで俺に向かって叫ぶ。あんまり五月蝿くするとレイエルが折檻しに来そうだ


「あれは全ての魔導書の原点とされているもので、誰にも契約できないように封印されていてその存在すら殆どの奴が知らない……お前本当に契約できたのか?そもそも魔導書の部屋に入れたのか?」


「入った、そして契約もしたよ。だけど肝心のアイギスが盗まれてるから証明は出来ない」


「アイギス……?魔法媒体の名前か何かか?」


「手製のな。形は手甲だ」


「……お前なぁ」


なぜかライブラの顔が呆れたような顔になっている


「なんで手製の魔法媒体なんか使ってんだよ?」


「別に、ただ自分専用の魔法媒体が欲しかっただけだ」


「はぁ……いいか、魔法媒体は普通手製するものじゃない」


「なぜ?自分好みの武器の魔法媒体があったほうがいいだろ?」


「確かに魔法媒体なんて宝玉か魔玉と武器を構成する材料があれば十分出来る簡単な構造でできてる。だけど今市販されている魔法媒体はかなり高い技術を使われているから手製の魔法媒体より何倍も効率よく魔法を発動できるようになってんだよ」


そういってライブラはどこから引っ張り出したのか用紙とペンを使って何かの絵を描いている


「よし、この用紙を見ろ」


書きあがった用紙をこちらに見せる。そこには『シムプ』と『アブソーヴァ』という言葉が大きく書かれている


「まず、シムプっていうのは魔法を簡単に発動させるサポーターのような機能を持っているんだ。これがついている事で使用者は安定かつ容易に魔法が使えるように設計されている」


「へー」


俺はライブラの説明氏に対して抑揚の無い声で返事する

サポーターなんてあまりいい印象を持っていないのだ、まるで一人じゃ何も出来ないような気分になるからかもしれない


「次にアブソーヴァだけど……これは大気中にある微量な魔力を吸収して魔法発動に必要な魔力のおよそ三割を補う効果がある。でもこれは必要ある奴もいるし必要ない奴もいるけどな」


「?」


こっちの機能はあると便利なのに必要ない奴もいるらしい。人はそれぞれということなのか?


「魔法使いは上級者になればなるほど自分の力が試される。初心者の頃は魔法媒体に依存するのは普通だけど、熟練度をあげるには自分の経験や技術の問題だから。上級者はサポートの機能を必要ないって奴が多いからな」


「なるほど……上級者は道具には頼らないわけか」


「だから上級者でもないお前が手製の魔法媒体を扱うなんて生意気だってーっの!」


「いてっ」


ライブラにデコピンされて俺は少し体制を崩す。こいつ……絶対遊んでいるな、顔が笑ってるし


「それにお前の魔法媒体ってそのペンダントだろ?」


「違う。てかこのペンダントが一体なんなのかライブラに聞きに来たんだ」


正確には聞きに来たというか強制的に連れてこられたが正解だが


「なんで俺に聞くんだよ?」


「ライブラはこういのに詳しそうだから」


「ったく、どいつもこいつも人を便利屋みたいに……」


ライブラは俺からペンダントを受け取るとブツクサ文句を言いながらポケットからルーペ?を取り出してペンダントをじっくりと観察している


「しかし始めて見るな、こんな魔法媒体……見た感じ宝玉で形作られた装飾品にしか見えないし……かといってただの宝玉でもないよな」


ペンダントを観察している間のライブラはかなり生き生きした表情で観察に夢中だ


「う~ん、ちょっと魔力を流してみるか……痛っ!」


ライブラがペンダントに魔力を流そうとした瞬間にペンダントが小さく光り、ライブラが苦痛の表情を浮かべペンダントを落とす


「どうした?」


「……拒絶された」


「なんだそれ?」


「言葉の通りだよ。このペンダント、もとい魔法媒体には特定の人物しか使えないように『封印』のルーンが掛けられてやがる……どうなってんだ?」


「封印のルーン……?そんなルーンあったか?」


俺が覚えている限り『封印』なんてルーンは知らない。俺が知ってるのは教科書に書いてあることぐらいだ


「まぁ知らなくても無理ねぇよ。俺だって直接見るのは初めてだ、こんなルーン刻めるのは王室にあるような魔法の製作具ぐらいだし。とりあえず今これを使えるのはたぶんディスだけだから起動はお前が魔力を流さないと話にならないな」


ライブラはペンダントを投げてこちらに渡してきた


「魔力を流してバチってならないか?」


「大丈夫だろう、たぶんだが」


若干不安が残っていたが俺はペンダントに魔力を流し始める


「……光ってる」


魔力を流し始めた段階から黒いペンダントが黒、オレンジ、水、緑、茶、赤、青、黄、白と順にまるで鼓動のように輝きだす


「試しに何か魔法を使ってみるか」


「頼むから壊すなよ?」


「当たり前だ。ちゃんと近接系の魔法にする」


{フレイムセイバー}


近接系魔法を発動し俺の右腕にはオレンジ色の見覚えのある形の手甲と共に同じ色の魔力剣が生成される


「魔法だけじゃなくてアイギスも出てきた……色が違うが」


「他の色んな属性も使ってみろよ」


「ああ」


{アイスブレード}


今度は左腕に青色の見覚えのある形の手甲と共に氷で精製された鋭利な形の剣が出現する


「今度は青色か」


「たぶん使う魔法の属性によってその手甲の色が変わってるんじゃないか?」


「そうだろうけど……他のはどんなものにっ!?」


他の魔法を使おうとした瞬間目の前がぐらつき体制を崩し、ライブラに支えられる。強烈な睡魔も同時に襲ってきた


「おい、大丈夫か?」


「あ、ああ、少し眩暈がしただけだ」


「今日はもう止めにしろ。契約の試練で一体何したか知らんが上級の魔導書ほど契約した時の負荷が大きい。あんまり無理せずに休んどけ、ちゃんとお前の部屋も用意してるから」


「すま……な……い……ぁ」


一言喋っただけで俺は力尽きてしまった
















シクロの説明はまた飛ばし。全然キャラがかたまらない・・・・・・しかも更新遅い。

本当にすいません

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