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魔王が出る予感。雰囲気的には序盤かな?

二ヶ月以上更新を止めていて申し訳ありません!


やっと入試も終わり一段らくしたところに期末試験という悪夢が……まぁ詳細はあとがきにて

side ディス


「……勢いで出てきたしまった」


衝動的に部屋を出た俺は館内を適当にうろつく。というか始めてきた場所で何があるのかわからないのでうろつく以外何も出来ないだけだが……


「信じる……か。そんな言葉、とうの昔に忘れたな」


自分を嘲笑するかのように笑ってみせる。今の俺に向けられるのは憎悪、侮蔑、欺瞞、殺意などの黒い感情のみ。誰も俺に何の見返りも無く優しさを向けない


(レイエルは俺の力を……姉さん達は何を求めているんだ?)


「…………あっ行き止まりか」


ぼーっと考え事をしながら歩いていたら突き当たりの壁まできていた


「はぁ、考え事していて突き当たりに来るなんて馬鹿みたいだ。仕方ない、引き返す……ん?」


来た道を戻ろうと壁に背を向けた瞬間、髪の毛の先が揺れる。そのとき僅かだが風が身体に当たるのも感じた


「風……なんで?」


謎の突風に興味がわき突き当たりの壁をノックするように叩いてあることを調べる


「……やっぱりこの壁、奥に空間がある」


人一人分ぐらいの大きさだけ壁の音が周囲と違う。つまりこの奥には何かしらの空間があるようだ

まぁ、この国の重要な情報や歴史、それに魔導書まで保管されているこの図書館には隠し部屋の一つぐらいは不思議ではないと認識する


「けどどうやって開くんだ?見た目は何の変哲も無い壁だからわからないな」


空間のある部分の壁は周囲の壁と色や模様までもが一緒で、鍵穴の様な場所はおろか壁に開くようなスイッチがあるわけでもない


「まさか力押しで?そんなわけない…うわっ!」


空間のある壁を少し力を込めて押した瞬間、ボコッと壁が抜けた。まさか壁がそのまま抜けると思っていなかった俺は偽装の壁と共に壁の奥の隠し部屋の中に倒れこむ


「……いいのかこんな単純な構造で!」


あまりにもお粗末な隠し扉の解錠方法に俺は思わず大きな声で、誰もいないのに強く抗議する

だって隠し扉なら普通に考えても重要なものが隠してあるわけだから、幾らなんでも力押しで開くような簡単な構造で言い訳が無い


「はぁ、悩んでも仕方ない。気持ちを切り替えて少し調べてみるか」


周りを見渡す限り、ここは小屋の様な広さであまり広くは無い。あまり目立つものも置いていないが、そのせいでこの部屋で一番目立つものが俺の眼に否応無く止まってしまった


「わかりやすいぐらいに何かがありそうなドアだ」


部屋の奥には俺の二倍以上はあるといわんばかりの大きさの巨大な扉があった。扉には鎖が大量に張り巡らされていて、その中央には俺の顔ほどの大きさがある巨大な南京錠で硬く閉ざされている


(たぶんゲームのRPGとかに出てくる宝物庫の部屋っていうのはこんな感じだな)


「しかも曰くつきの様な文字が彫られているし、完全に開いたら駄目な雰囲気だろ」


扉の南京錠の横に彫られた文字がある。文字の溝には埃がたまったり、朽ちていたりするので相当古い時期に彫られたものなのだろう


「『太陽と月眠る間。願わくばこの扉が未来永劫開かれんことを切に願う』……開けたら魔王でも出てきそうな文章だが、ありがちだな」


魔王が出てきたらいきなりラスボス的な感じで俺が負けるだろう。何ていったってこちらは魔法も碌な物が使えないのだから。魔眼を使うという手もあるがアレは制御が難しい上に、副作用もある諸刃の剣なので出来れば非常時以外は試用したくない


「もし魔王が出てきたら世界を滅ぼすとか言って本当に滅ぼすんだったか?それで俺が責任とって退治にいくとかいうシュチュエーションはご免だな」


(でもゲームに出てくる魔王はなんで最初にあった時主人公を殺さないんだ?主人公が勇者的な存在だったら殺しておくべきだし、そうじゃなくても生かす必要性は皆無だと俺は思うんだが……)


わざわざ生かして危険を作るぐらいなら危険な因子は早めに摘み取るのが常套だろう。利用するにしてももう少し方法があるはずだしあまりい考えとは思えない


「ま、俺には関係ないか。どちらかといえば俺は魔王と同類に属する存在だからな」


半分だが俺には魔の血が流れているのだ。つまり俺はどちらの分類でも無ければどちらかの分類にも属することができる。なんだかコウモリみたいだがその分迫害とかにも逢うのだからあまりいい利点とはいえない


「とりあえず開けてみるか。魔王が出てきても知ったことではない」


頑丈に封じられている扉の鎖を一本一本引き千切っていく。一見頑丈そうに見える鎖は錆びているのか案外簡単に破壊できた

そして全て千切り終わるとそこには大きな南京錠だけが残った


「後はこの南京錠だけだが……流石に力ずくでは破壊できそうに無いな」


南京錠は大きさもさることながら、一番の問題は鍵穴が無いことだ。南京錠には大きな黒と白の宝玉が埋め込まれているだけの鍵穴が無い構造で解錠方法がよくわからない


「こんなものどうやって破壊するのかわからない……いや、待てよ」


昔レイミィ姉さんに貰った本の中にあることが書いてあったのを思い出した。『反対属性の宝玉に過剰な反対属性の魔力を流すと宝玉に破損が生じ、崩壊する恐れがある』ということを


「じゃあ光属性の魔力を流せばこの黒い宝玉を破壊できるのか?」


試しに俺は右手に光属性の魔力を集め収束させる。手には白色の光がまるで手袋のように纏わり付いていた

そしてそのまま右手で闇属性の宝玉、すなわち黒色の宝玉に触れようとするが……


「痛っ!っ無理か……!」


右手は強力な光と共に大きな力で弾かれた。弾かれた衝撃で俺の右手も手首から先が消滅するが、持ち前の再生能力で数分ほどで完全に復元することが出来た


「これは闇の宝玉に光属性の魔力を当てようとすると、隣にある光の宝玉が光属性の魔力を弾くわけか。逆もまた同じ……ならどちらか片方だけ魔力を当てても意味は無い構造でできているみたいだな」


よく見れば二つの宝玉はルーンか何かで繋がれているようにも見える



(二つの宝玉は連動しているのなら片方だけ当てても意味が無い)


「ならば」


右手に光属性の魔力を、左手に闇属性の魔力をそれぞれ収束する


「理論上はこれでいいはずだ。だがタイミングをずらすとドカンッだ」


先程の大きな衝撃の事を考えると、二つの力が同時に弾かれれば今度は全身が吹っ飛ぶかもしれない。

俺は集中して右手と左手を反対造成の宝玉の直ぐ傍に添える


「すぅ、はぁ……っ!」


息を整え可能な限り同タイミングで宝玉を殴りつける。すると宝玉の俺の拳はこのくらい部屋を眩く染めるほどの大きな光を放ち粉々に砕け散った


「成功したか。けどこんな厳重な鍵を付けるなんていったいここには何が?」


光属性と闇属性の両方の魔力を同時に干渉させるには両方の魔力適正が必要だ。だが光と闇は文字からもわかるとうりに対極に位置する属性でどうしてもこの二属性が一人の人物に宿ることはありえない

仮に二人の人物が協力する場合においても同じタイミングで干渉するのは不可能だ。つまりこの鍵は絶対に扉を開かせないようにするためのものだというものらしい


「……開けてみるか」


重い扉を両手で開いていく。扉はギギッという不快な音を立てながらゆっくりと開いていった


「これは……っ!」


そして扉の向こうには今まで見ていたものとまるで信じがたいような光景が映っていた












やっと試験が終わって抑えていたゲームとかやっていたら全然更新していないことに気がつき慌てて次話作成をするという……なんとも計画性の無い行動をしています。

だからもしかしたら新たな矛盾が出てくるかもしれませんが、出来れば温かく見守ってください。


それと最近携帯ゲームでモ○ゲーの『ガ○ダムロワイヤル』と『ガン○ムコレクション』なるゲームを始めました。

結構ハマってたりします^^

もしやっている人がいたら気軽にメッセージなどで攻略や豆知識なんかを教えてくださるとありがたいです。

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