良い事はやっておけ・・・後でお駄賃が出るからな。
こんちわーす!
いきなりなんですけど、ディスが飼っているドラゴンの名前の募集をします!!
ディス「作者はドラゴンの名前が思いつかないそうだ。」
〔キュー。〕
それ言わないで!え~と名前に関しては強くてかっこいいでもいいし、可愛い系の名前でも構いません!!
でもへんな名前はやめてくださ~い!
じゃあ皆さんには面倒でしょうが協力お願いします!!
応募方法は感想の欄に書いてもいいしメッセージを送る方法でも何でもいいです!!もし複数の候補があったらその中から選びたいと思います!
side ディス
「ありがとうございます!!」
「・・・ありがとよ。」
村に戻り村長に報告したらお礼の言葉を貰った
「別に構わない。俺はただ依頼を完遂しただけだ。」
犯人探しは依頼の範囲外だったけど
「それでも、本当にありがとう。これで村は救われたわ!」
「・・・それは良かったな。」
俺はさっき生まれたドラゴンをカバンの中に隠しているので一刻も早く立ち去りたかった
「是非これを持っていって。」
「これは!?」
手渡されたのは拳大の翠色の鉱石。これはこの世界でも貴重とされている『オーロラ鉱石』といわれる鉱石。一定の条件化で精製された物で、材質的には『宝玉』と良く似ているが魔法媒体には使用されず武器などに使われる。
「いいのか・・・こんな高価なものを?」
「家宝なんだけど村を救ってくれたお礼よ。」
「感謝する・・・。」
これがあれば俺専用の武器が作れる
「じゃあ俺はギルドに報告するから帰る。」
「ええ、さようなら。小さな英雄さん。」
何か言われた気がするが俺は聞き逃してしまった
所変わってギルドに着いた。道中は語る必要はない
「マリー、依頼達成だ。」
「ディス!無事だったのね良かった!!」
「そんなことよりこれが証明部位だ。報酬をくれ。」
「そんなことって・・・あなたドラゴンを倒したのよ?」
「だからなんだ?」
「はぁ、もういいわ。」
何故かため息を吐くマリー
「じゃあ、これが報酬の金貨40枚です。」
ドサッと音がするぐらいの大量の金貨
「後、ポイントが一定のラインを超えたのでディスはランクアップよ!」
「そうなのか?」
「当たり前よ!Bランクをクリアしたんだからランクぐらい上がるわ。」
「それで俺は何ランクだ?」
「一気にCランクよ。ポイントは現在105。」
説明しておくがランクのポイントはFは0~5、Eは6~50、Dは51~100、Cは101~500、Bは501~1000、Aは1001~2000、Sは2001以降となっている。今までの討伐系の依頼はFは5でBは100だったらしい。
「これで高ランクの依頼が受けやすくなったな。」
「もう無茶はあまりしないように。」
「わかったわかった。ところで今回の依頼やけにランクが低くないか?低級のドラゴン二頭はAぐらいだと思うぞ?」
ずっと疑問に思ってたことだ
「・・・あまり大きい声で言えないんだけハレスの王族の人が意見したらしいわ。」
「・・・なに?」
この大陸の首都ハレスには王様が存在している。クラミュスだけではなく何処の大陸もまだ王族という存在があり、民主化されていない国が数多く存在している。
なぜ民主化されないのか?それは数百年前におきた魔族と人間との戦争のせいだ。人間と魔族では勝負にならない戦いだったが、一部の魔法適正が高い人間が戦争で活躍し、そういう人達が戦争終結後に各大陸で王様として人に崇められるようになったそうだ。
だから王族はかなり影響力が高い存在で、基本誰も逆らわない。
「きな臭いな・・・。」
俺は色々と思案しながらギルドを出て行った
「あっディスちゃん、おかえり!」
「ただいま。クイラ。」
俺はクイラに挨拶をする
「もう依頼は終わったんのかい?」
「ああ、それで部屋を借りたいんだ。」
料金である銀貨五枚を渡す
「毎度あり!じゃあ晩御飯になったら呼ぶよ。」
「ありがとう。」
俺は部屋に向かう
「さて、ちゃんと隠せるか確認するか。」
リオンから貰ったコンタクトレンズを目に付け、帽子を頭にかぶる
それを鏡で確認すると・・・
「・・・どこから見ても女の子だな。」
服装は魔女帽子にダボダボのローブでコスプレしているようにしか見えない。コスプレって一途もこの世界では普通だが・・・。
目はコンタクトのおかげで両目とも黒に近くなったけど、よく見ると左右で少し違う。赤っぽい黒と青っぽい黒色みたいな感じ
「バレなきゃいいか・・・。それより武器だな。」
俺は持っている材料を取り出す。
オーロラ鉱石、鉄鉱石、木材、宝玉(全属性)、ファイアドラゴンの翼膜と鱗に少し余った爪と牙。
「これだけあれば十分だな・・・。」
武器制作を開始した。
「・・・一つは完成したな。」
最初に作ったのは手甲だ。大きさは指の第二間接から肘辺りまでのサイズ。
手の甲と腕の部分に5つの宝玉を取り付けてあり、この手甲をつけてるだけで炎、氷、雷、光、闇の5つを使用することができる。ただ、中級以上の魔法はまだ記録してないので使えない。
ついでに宝玉は手の甲以外は見えないようになっている。
使ったのは主に鉄鉱石から取り出した純鉄に炭素を混ぜた炭素鉱。手首などの間節部分には翼膜を使い柔軟に動かせるようにした。ドラゴンの翼膜は丈夫で柔軟性がいい。だから滅多なことで損傷はしないだろう。ついでにオーロラ鉱石は手甲には使ってない。装飾に牙と爪を使っているがあまり意味はなかったりする。
「これで魔法媒体は完成したな。次は武器か。」
〔キュー。〕
「・・・起きたのか。」
ドラゴンの赤ん坊が目を覚ましたようだ。身体がドラゴンに見えないしなんて呼べばいいかよくわからない・・・。
〔キュ-!〕
「うわっ!・・・いきなりなんだ。」
ドラゴン?は俺に飛び掛ってきて甘えるように擦り寄ってくる
〔キューキュー!〕
「なんだ?腹減ったのか?」
〔キュー!〕
どうやら当たりのようだ・・・
(しかしドラゴンって何食うんだ?やはり肉か?)
〔キュ!〕
「あっおい!」
俺が考えている間にドラゴンは武器製作につかってなかった小さな火の宝玉を丸呑みしてしまった
〔キュ〜。〕
「・・・美味いのか?」
〔キュ!〕
満足げな顔をして鳴き声をあげる
「そうか・・・ならこれ食うか?」
〔キュ!!〕
さっき使わなかった宝玉をドラゴンに食わせる。勿論豆粒ぐらいのサイズだが。
「・・・本当に生物なのか?」
無機物である鉱物を食う生き物は前世で見たことがある。だがそれは栄養を取るというよりは消化不良を無くすための物だった筈・・・もしかして消化不良か?いや、初めて物食ったのに消化不良はありえない話だ。
じゃあ栄養補給か?この場合は魔力補給だが。
「ディスちゃん、ご飯できたよ。・・・あれ、フード取ってるんだ?」
「・・・なんだクイラか。」
「なんだじゃないよ!・・・ていうか目の色変わってない?」
「ああ、今カラーコンタクトしてるんだ。後帽子で耳を隠して正体がばれないようにな。」
「ふーん、やっぱり素顔のほうがいいよね!」
「そうだな・・・じゃあ下の酒場に行くか。」
俺は階段を下りて美味い匂いが漂う酒場へと向かった
「レイエル!」
「おお、ディス・・・か?」
「?・・・そっかお前に素顔見せたことなかったか。」
「・・・それが素顔なのか?」
「ああ。・・・どうした?そんなに格好が変か?」
「・・・いや、びっくりしただけだ。しかし顔を隠す必要性がないと思うんだが?」
「少し訳があったんだが今は問題ない。」
「そうか・・・本当はその訳を聞きたいんだが聞かないでおくよ。」
「ありがとう。ところでお前二日酔いは大丈夫なのか?」
「もう問題ないさ。明日からは普通に活動できる。」
「それはよかった。」
「心配を掛けたな。しかしお前がそんな少女趣味だとは思わなかったぞ。」
「何のことだ?」
「惚けなくてもいいさ。その帽子にぬいぐるみを持っていたらバレバレだぞ。」
「・・・ぬいぐるみ?・・・ああこいつか。これはぬいぐるみじゃなくてちゃんとした生物だぞ?」
〔キュ!〕
「・・・なんっ・・・だと!」
レイエルはよほど驚いたのか座っていた椅子を倒す勢いで立ち上がった
「そんなに驚くか?」
「そんな生物など見たことも聞いたこともないぞ!」
「深く考えるな。新種の生物とでも思っとけ。」
実際新種の生物なのは間違いない。ドラゴンと魔族と人と神の血が混じってる生き物だし。
「・・・わかった考えないでおく。」
俺とレイエルは微妙な空気のまま食事を開始した。
余談だがこのドラゴンは野菜でも肉でも何でも食べていた。どうやら雑食らしい
『魔法説明』
{アイスボックス}
氷系統の初級魔法
使われている陣は円陣
刻まれているルーンは『冷気』『結合』『凝結』の三つ。限界数は五つ。
相手の体に触ることで効果を発揮する魔法。強力な冷気を使って周りの水分を凍らせそのまま相手の身体ごと凍らせる。
これにより相手は自分の周りから凍るため脱出が難しい上に体内の内臓も凍っていくのでまともに抵抗ができなくなる。
一応術者の手の辺りは氷が発生しない。