神様に出会った
本日二度目の投稿です!!
side 瞬也
「ここは・・・?」
俺は良くわからない空間にいる。一言で言うならぐちゃぐちゃした空間だ。
「上も下もわからない・・・宇宙かここは?」
「違うよ~。」
「っ!?誰だ!!」
背後から声が聞こえ俺はその声の主に敵意を向ける
「誰といわれたらスクルドだよ!」
声の主はかわいい少女・・・というか幼女。ついでにうまく会話できてないきがする
「・・・スクルドちゃん・・・でいいのかな?」
「うん、そうだよ!よろしくね!!」
(女神の名前とは・・・まぁどうでもいいか。)
「此処はどこ?」
「ここはね~現世と冥界の狭間っていって死んだ人が来るところだよ。」
「・・・そうか。俺死んだのか。」
「あれ?驚かないね。普通の人は喜んだり悲しんだり発狂する人だっているのに・・・。」
「俺は死んでも悲しくもなんとも無いしな。・・・喜ぶ人がいるのが良くわからん。」
「なんかね~、チート転生できるぜとかなんとか言ってたよ!」
「チートっていうのは何だ?」
「君達の世界でずるいとかって意味だったと思うよ。他の人より能力がバリバリ高いって意味!」
「・・・確かにそれはずるいな。」
「でね、君にはそのチート転生ってのをやってもらいます!!」
「・・・理由を聞こうか。」
「面白そうなのと罪滅ぼしかな・・・。」
複雑な顔で答えるスクルドちゃん
「・・・どういう意味だ?」
「実はね、君は60歳ぐらいまで生きるはずだったんだけど・・・部下のミスで殺しちゃったんだ。」
「・・・気にするな。」
「えっ?」
「俺はあの人生に未練は無い。だから気にすることは無い」
俺はスクルドちゃんの頭を撫でる
「・・・ありがとう。でも殺しちゃったのは悪いこと・・・だから罪滅ぼしをしたい!」
「断る。」
「えー、なんで!?チートだよチート!!すごいんだよ!?」
先ほどのしんみりとした顔から驚愕な顔をしている
「興味ない・・・。」
「うわ~枯れてるな~。まぁ望まないならいいよ。でも後で後悔しても遅いんだからね!」
「後悔はしない。」
「あっそ!じゃあ普通に転生してこーい!」
俺の身体が徐々に消えていく
「・・世話になったので一応礼は言っておく。ありがとう、スクルドちゃん。」
「///!ばいばい、また会おうね!」
なぜか顔を赤く染めている
「できれば死神には二度と会いたくないな・・・・。」
「えっ?私は女神だよ?」
「なっ!マジで女神なのか・・・。じゃあ会えてラッキーなのかな?死んだけど・・・。」
この一言を残して俺の身体は完全に消滅した
side 別視点
「ふふふ。私がはい、そうですかと納得するわけないじゃん。それに君に選択の余地なんか最初からないんだよ♪」
空間には怪しく笑う女神がいた
side 瞬也
(これは・・・羊水か?)
俺は水の中にいる。だが死なないという事は無事に転生できて母体の体内にでもいるのだろう
(まさか・・・一年近く此処にいるのか?)
俺は先の見えない不安に駆られていた
―もしも~し聞こえますか?―
(なんで声が聞こえるんだよ?)
頭の中に声が聞こえる。というか頭があるのかがわからない
―女神のスクルドちゃんですよ!―
(・・・あんたか。何か用か?)
―むぅ、君は反応が無さ過ぎだよ!つまんないなぁ~。―
(それは悪かったな。で、用件はなんだ?)
―君が暇になるだろうと思っておしゃべりしにね!―
(・・・つまり俺は生まれるのに時間がかかるのか?)
―君はまだ身体が形成されている段階だよ(笑)生まれるどころか人の形すらしてないよ~!―
(何で意識があるんだ?)
―よくぞ聞いてくれました!君はねチートな転生者になったんだよ!パチパチ!―
(・・・断ったはずだが?)
―そんなもの忘れたよ~!―
(はぁ・・・。お前本当に女神か?)
―女神だよ!まぁいいじゃん、得することなんだしさ!―
(具体的に何をした?)
―ふふふ、それは後の楽しみだよ。―
(俺の身体だ教えてくれてもいいはずだ。)
―今教えたら楽しくないもん!―
(・・・そうか。死にさらせ駄目女神。)
―酷いよ!?―
(すまん・・・本音が出た。)
―なお酷いよ・・・。―
俺達はしばらく無駄な会話をしていた
数ヵ月後~
(いつになったら出られるんだ?いい加減飽きてきた・・・。)
―う~ん、もうそろそろかな。準備しときなよ。―
(やっとか・・・。でもお前との話は割と楽しかった。)
―照れるな~。私も楽しかったよ!―
この子の話はあらゆる世界の色んな生物の話で、形が変だとか、妙な習性がある等の変わったものが多くそれなりに楽しかった
ぼこッぼこぼこ
(どうやら出産みたいだな・・・。)
―頑張ってね!―
(ああ。)
俺は光が見えている方向に向かっていく。そして・・・
(まぶしい・・・。)
「おぎゃ~おぎゃ~!!」
俺は誕生した