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屑どもには死を・・・

久々の更新です・・・。すいません、学業が忙しくて・・・。


今回の話はディスが若干切れます。でも本当にちょっとだけなんでそこまで期待しないでください。

side ディス

ファイアドラゴンがいた場所には大量の粉塵が舞っていて生存確認はできない。


「・・・生きてるかはよくわからいな。」


あの量のウォーターアローを受けたら普通は死ぬ。だが相手はドラゴンだ、死んだとは言い切れない。


「視界が開けてきたな・・・」


粉塵が徐々に晴れ、二匹のファイアドラゴンが見えてくる


「・・・まだ生きてるか。」


ファイアドラゴンは虫の息だが二匹とも生きていた。

俺はファイアドラゴンの傍まで歩いていく


〔グガァ・・・!〕


弱々しく吠え威嚇をしてくるファイアドラゴン


「無駄だ。さっきのウォーターアローに当たると動きができにくくなる。お前たちはしばらく動くことはできない。」


俺はウォーターアローの影響で動けないドラゴンを調べていく


「・・・やはり一匹はメスか、しかも産卵期。」


どうやらこのファイアドラゴンが暴れていたのは卵が壊された、または盗まれたのどっちかのようだ。


(ドラゴンの卵は高額で取り引きされる。だが、違法のハズだ・・・いったい誰が?)


ファイアドラゴンに限らず全てのドラゴンはめったに人里まで来ない。だからドラゴンの素材などはかなり重宝される。

だが、ドラゴンを狩るのは容易ではない。ドラゴンは堅固な鱗、筋骨隆々な腕。体長の倍はある翼にドラゴン特有のブレス攻撃まで持っている。

今回の任務も本来はBのランクじゃない、一匹ならBだが二匹は絶対Aだ。


(妙な出来事は犯罪のにおいがするな・・・。)


「村人は関係ない・・・やはり余所者か。」


{ウォーターアロー}


〔〔グォッ!?・・・・・。〕〕


俺はドラゴンに向けて複数の水矢を放ち息の根を止めて、証明部位である牙と爪を採取する。

ついでに俺専用の魔法媒体を造る為に翼膜と鱗を少し取っておく。


「任務達成だが、少し気になるな。」


ドラゴンの亡骸を放置して俺はこの村の周りを調べることにした








「なんだこれは?」


俺の目の前には人工的に掘られた洞窟がある

此処は村はずれの岩山、普通こういった洞穴的なものは食料を貯める場所だが、食料を貯めるには適さない距離だ。


「造る理由がない。・・・当たりだな。」


口元が三日月型に歪んでいく


「さぁ、犯人を拝みにいこうか・・・!」


俺は真っ暗な洞窟の中を進んでいく








暗くジメジメした洞窟の中を醜い笑い声が響く


声の主は図体がデカく醜悪な顔をした騎士くずれの山賊達だ。数は十人近くはいるだろう。


「ガハハハ!!儲けたぜ!」


「やりましたね!頭!」


ボスらしき男と部下の男が会話をしている。


「ああ、まったくだ!まさかドラゴンの卵があんな値段で売れるなんて思ってもみなかったぜ!!」


「そうですね!あれ一つでしばらく遊んで暮らせますもんね!」


「しかも後始末は見ず知らずの誰か!もう笑いが止まりませんよ!!」


「そうだな!ガハハハ!!」


(なるほど・・・あいつ等が卵を盗んだせいでドラゴンは暴れてたわけか。くずれとはいえ騎士がやっていいことではないな・・・。)


騎士くずれというのは騎士から解任、除名されたものだ。

騎士は国の実戦部隊および治安維持部隊に所属している魔法使い・剣士などの人を指す。簡単に言えば軍隊と警察。

それに所属している軍人みたいなものだ。

騎士は国が募集しているので、どの国も騎士はたくさん存在していて、それプラス軍事兵器(現実で言うならミサイル系)などで大陸同士の軍事バランスなどを調整している。

騎士は主な特権として、治安という権力、それを正しく使うための厳しい規律があるが、この二つのせいで騎士くずれは増えていく。なぜなら権力を与えられた人間は、それ以外の人間を見下してしまい関係が悪化してしまうからだ。それを防ぐために厳しい規律があるのだが、それが逆効果になり騎士全体のフラストレーションやストレスを増大させ、より関係が悪化するという悪循環になっている・・・。


(・・・こんな奴らなら殺してもかまわないか。)


俺は杖を取り出す


(相手はくずれとはいえ戦闘経験者・・・だが負ける道理は無い。)


「さぁ!屑どもの狩りを始めるとしようか・・・。」


ここからは一方的な暴力による戦闘にもならない虐殺劇が始まる。






side 別視点

「な、なんだてめぇは!?」


「不気味なローブ着てやがる・・・。」


ディスに対する反応は大概が不気味なようだ。


「名を名乗るつもりはない。・・・ただ依頼を完遂するだけだ。」


「餓鬼が調子に乗るな!」


先ほどボスと会話していた下っ端がディスのほうに武器を構えて走る


「しねぇぇ!!」


{フレイムダガー}


「ぐぁっ!あああああっ!!」


騎士くずれAはカウンターの要領で腹部に火の短剣を刺され、内臓が焼ける痛みに悶絶する


「この餓鬼!!」


「やっちまえ!!」


「ゆるさねぇ!!」


騎士くずれ達は全員武器を構える。その数は十数人。この狭い洞窟の中では連携が取れない人数だ。


「来いよ・・・。そしてお前らが束になっても俺に塵一つつけられない事を知れ!」


「言ったなぁ!!」


{{{ファイアボール}}}


騎士くずれの何人かが火球を数発放つ


{アースウォール}


ボスッボスッ!


ディスは地面から土の壁を作り出し、火球を全て防いだ


{グランドシュート}


「「「ぐわぁ!!」」」


土壁から数発の土の塊が放たれ下っ端どもを倒していく


「どうした?まだ俺は実力を欠片も出してないぞ?」


「なめやがってぇぇ!!」


ボスと三人の男が剣を振り回してくる


{ファイアエンチャント}


騎士くずれの一人の剣からオレンジ色の火が噴き出し剣に纏る。


{{ウインドエンチャント}}


ボスと二人目の騎士くずれには緑色の風が噴き出し剣に纏る。


{ウォーターエンチャント}


三人目の騎士くずれの剣からは水色の水が噴き出し剣のリーチを倍にする。


それぞれがエンチャント系の魔法を使い、自身の剣を強化したようだ


「バーン、切断、伸縮か・・・色取り取りな効果だな。・・・ならこれだ!」


{ウインドカッター}


「「えっ?・・・。」」


ディスの手からカマイタチが発生し、男二人は切断され狭い洞窟の壁に血が飛び散る


「・・・この程度も反応できないのか。拍子抜けだな。それでも騎士なのか?」


ディスは口元を歪ませ優越感に浸りながら嫌みを言う


「こいつ風属性も使いやがったのか!?」


「嘘だろ!?三つも使えるなんて勝てるわけねぇ!!」


残った騎士くずれは剣を放り投げ逃げようとするが・・・


「何処に逃げるんだ?出口はこっちだぞ?」


ディスは侵入者、当然洞窟の出口はディス側のほうにある


「頼む!見逃してくれ!!もう悪さはしない!だから・・・!!」


下っ端は手を地面に付き跪く様に懇願する。その姿はあまりにも滑稽だった


「駄目だ・・・お前には罪を償ってもらう。」


{フレイムダガー・改}


ディスの手には火の短剣が握られている


「つ、罪!?何のことだ?俺はお前に何かした覚えは無いぞ!!」


「ドラゴンの卵を売りさばいただろ?」


「そ、それがどうした!?」


「・・・その卵から孵ったドラゴンの人生を滅茶苦茶にした分の苦しみ。」


「ぎゃあああ!!腕がぁぁぁ!!」


男は右腕を切り裂かれ、焼かれた痛みに転げ回る


「そして、親と子の絆を切り裂いた分の痛み!!」


「やめろぉぉぉぉ!!・・・・がはっ。」


火の短剣を腹部に刺し、爆発させる。すると男の身体は胸から上と、腰から下に引き裂かれる


「さて、後はボスだけ・・・だが逃げられたな。」


ディスが下っ端をぼこぼこにしている間にボスは洞窟の奥に走っていったようだ


「・・・逃がすわけ無いだろ!」


ディスは目にも止まらぬ速度で洞窟の奥に向かった





『魔法説明』

{フレイムダガー}

火系統の初級魔法。

使われている陣は円陣

刻まれているルーンは『凝固』『鋭化』の二つ。限界数は三つ

手に火の魔力で形成した、長さ三十センチぐらいの短剣を生成する魔法。

主に相手を刺したり、武器を持ってないときなどに重宝される魔法で戦闘ではあまり使われない。

裏の用途で拷問などにも使われる


{フレイムダガー・改}

フレイムダガーの改良版

使われている陣は円陣

刻まれているルーンは『凝固』『鋭化』『拡散』。限界数は三つ

相手を刺した後に凝固させていた魔力をとき放つことで小型の爆弾にする戦闘に特化した魔法。通常でも刺されば、刺された痛みと肉を焼かれる痛みで気が狂いそうになるが、こちらはそれプラス身体を一瞬で焼き尽くす痛みもついてくる。

考案者 ディスペイア



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