実験・・・わくわくする響きだな
みなさん久々です!テストが終わってやっと書く時間ができました!
最近は少し厳しい意見なども来ていますが、今後の参考になっているのでドンドン感想を書いてください!
だけどメンタル面がヘタレなのでオブラートに三重ぐらい包んでくれるとありがたいです(^^;)
これからも至らないことや不愉快にさせてしまうかもしれませんがよろしくお願いします!!
side ディス
「なぜ一緒なんだ?」
俺は今この宿の大浴場にいる。日本の温泉旅館のような脱衣所だ。
なぜか送風機が置いてある。送風機のしくみはかなり簡単でエアコンみたいな箱の中に風属性の魔導具が入っているだけ。冷房にしたい場合は氷または水属性の魔導具を組み込むだけ。暖房の場合は火と炎だ。
「いいから入ろう!」
クイラはもう服を脱いだようだ。
一応言っておくが俺はロリコンではない・・・だから裸をみてもなんとも思わない。
「先に入っててくれ。俺は服を脱ぐのに時間がかかるんだ。」
「わかった!」
クイラは風呂場に入っていく
「はぁ、面倒だな。」
俺はまずカバンから慎重に尻尾を抜いて、カバンを地面に下ろす。
それから全身に纏っているローブを脱いだ。
「・・・入るか。」
俺はやや憂鬱になりながら風呂場の扉を開けた
「うわ~。ディスちゃん肌きれい!」
「そうなのか?俺としては不安なんだが・・・。」
俺の肌は塗料でも塗ったように白い。だから紫外線とかに侵されそうであまり良い印象は無い
「女の子は色が白いほうがいいんだよ!」
「・・・初耳だ。」
そんなこと教えてくれる人なんかいなかったしな・・・
「それと大きな尻尾だね!」
「少し大きすぎる気がするがな・・・。変じゃないか?」
「そんなことないよ!私はこのフワフワした肌触り好きだよ!!」
クイラは俺の尻尾に抱きつこうとするが、俺は尻尾を動かして阻止する
「触らしてよ!」
「尻尾は駄目だ。」
「え~!」
「早く身体を洗うぞ。」
俺は洗い場のほうに向かう
「待ってよー!」
side クイラ
私達は身体を洗っている
(それにしてもディスちゃんって可愛い過ぎない?なんか完璧で駄目な部分が無い女神様みたい・・・。)
※ディスは女神の眷属です
「・・・今何か聞こえたような?」
「どうした?」
「ううん、なんでもないよ。」
「そうか。ならいい。」
ディスちゃんはがさつに頭を洗う
「駄目!そんな洗い方したら髪が痛んじゃうよ!?」
「い、いきなりなんだ?別に痛んでも問題ないだろ・・・。」
「勿体無いよ!こんなに綺麗な髪なのに!!ちょっと貸して!」
私はディスちゃんの髪を慎重に洗う
「・・・いい感じだな。」
「ディスちゃんは女の子の自覚がなさ過ぎだよ。こんなに綺麗なんだから丁寧に洗わないと駄目なんだよ?」
「俺の勝手だ。それにいつも荒い洗い方してるがこの状態のままだぞ?」
「えっ!?・・・手入れしてないの?」
「ないな。興味もないし。」
(そんな・・・手入れなしでこの艶?冗談は勘弁してよ・・・。)
私はこの瞬間にディスちゃんの事を女神さまの生まれ変わりか何かと認識することにした。
side ディス
「さて実験を開始するか。」
俺は先ほど買った『魔獣の魔牙』を取り出す
「なにするの?」
「実験だ。内緒だぞ?」
「うん!なんかワクワクする!」
クイラははしゃいでいる
「じゃあ始めるか・・・。」
俺は『魔獣の魔牙』を用いて魔法陣を紙に描く。
魔法の作り方はいたって簡単。
まず魔法創作道具、今回なら『魔獣の魔牙』を使って円陣を描く。この陣の形はちゃんとした意味があり、初級なら円陣、中級なら五角形、上級なら八角形とそれぞれ形が違う。
普通は描いた陣の中にどの様な魔法なのかを示す記号を刻むのだが俺は描いた陣の中に『凝固』『集約』『顕現』のルーンだけを刻む。こうすることでオリジナルの魔法になるのだ。
余談だがルーンを刻める人は実は少ない。なぜなら刻むためには膨大な魔力が必要なのだ。だから魔法を改造、創作するのはどんなに凄い人でも三カ月に一回が限度だと言われている。だが俺は駄女神のおかげで魔力が無限だから毎日やっても全然問題ない。
今書いている陣は系統もなにも決めず、ルーンを刻んだだけ。本来ならこの陣に属性魔力を流し、何の属性系統魔法なのかを確立させることで魔法は完成する。例を出すならファイアボールは火属性だ。だが俺はこのままを維持する。
「ディスちゃん何やってるの?」
「オリジナルの魔法を作ってるんだ。」
「・・・そんなことできるの?」
「ああ、俺ならできる。」
「すごいんだね!!」
「ありがとう。少し下がっててくれ。」
俺は陣に膨大な魔力を注ぎ込む
そして陣は輝きを増していく・・・
(そろそろか・・・最初は・・氷だ!!)
俺は氷属性の魔力を流す
陣は青色の輝きを放ち、青色の光が一点に集中する。
{クリエイトジュエル!}
カッ!!
「きゃっ!」
青色の光の玉が砕け、陣も消滅する
「・・・ディスちゃん、今の魔法失敗したの?」
クイラは目を瞑っていたから見てなかったようだ
「・・・いや、成功だ。そこを見てみろ。」
俺の指差す先は魔法陣を置いていたところ。そこには青く輝く直径3㎝ぐらいの宝石が転がっていた
「あれって・・・・まさか!?」
「そう。氷属性の『宝玉』だ。」
俺がさっき使った魔法陣は魔力を固めそれを具現化させるもの。
ありえないぐらいの魔力を消費したけど問題ない。
話は変わるが『宝玉』は理論上人の手で創ることができる。元々『宝玉』は大気中の魔力が長い年月をかけて固まったものの事だ。だから魔力を固めれば創ることが可能だが、人が出せる魔力量を遙かに越えるので普通は創れない。
「嘘・・・・。『宝玉』を創るなんて・・・。」
クイラは信じられないといった顔をする
「これで俺専用の魔法媒体を造れるな・・・。」
試しで上位属性の氷の宝玉を創れた・・・ならばどんな属性でも一応創れるということだ
「すごい・・・すごいよ!!『宝玉』なんて誰も創れなかったのに!!」
「まぁ、俺にしかできない芸当だけどな。」
「ディスちゃん本当にすごいよ!!」
「だがこのことは内緒だぞ?」
「なんで!?今まで誰もできなかったことができたんだよ!!」
「バレたら何されるかわかったもんじゃないしな。それこそ国家レベルで誘拐されることになる。」
そんなことになったら生きていけなくなる
「・・・ディスちゃんが困るなら誰にも言わないよ。」
「ありがとう。今日はもう遅い、そろそろ寝ようか?」
「うん!・・・でも何処で寝るの?」
「?自分の部屋に決まってるだろ。」
「でも、今はレイエルさんとマリーさんが寝てるよ?」
「・・・なに?なぜレイエルと相部屋なんだ?」
「えっ!だってレイエルさんが親睦を深めるためには寝食を共にするのが一番とかいって二人部屋にしたんだけど・・・聞いてないの?」
「・・・まったくの初耳だな。俺は聞いていないぞ。」
(レイエルがニヤッと笑っていたがこういうことか!!)
「寝る場所無いな・・・。」
「じゃあ一緒に寝る?」
「いいのか?」
「うん。私達が寝てもベッドは余裕あるし大丈夫だよ!!」
「・・・お言葉に甘えさせてもらおう。」
「どうぞ!」
そして俺とクイラは一緒に寝た。
余談だが俺の尻尾を抱き枕扱いされていたせいで、俺は寝心地の悪い淫夢を見てしまった。
『魔法説明』
{クリエイトジュエル}
系統不明のオリジナル魔法。
使われている陣は円陣。
刻まれているルーンは『凝固』『集約』『顕現』の三つ。限界数は不明。
ディスが創り出した謎の多い魔法。膨大な魔力を一点に集めてそれを『宝玉』にする。
理論上でしか創られなかった魔法をディスが応用したもので、使用する魔力量は普通の魔法使い(魔力量がCぐらいの人)が千人は必要といわれている発動が不可能といわれた。
この魔法で創れる『宝玉』は純度が従来のものとほぼ同じで大きさは魔力量によって異なり、大きさで価値は変わる。
一応全属性の『宝玉』を創作することができる。
考案者 ディスペイア
{アースバインド}
大地系統の初級魔法。
使われている陣は円陣。
刻まれているルーンは『凝固』『硬化』『造形』『操作』の四つ。限界数は七つ。
大地から土でできた腕を魔力で操作して相手を束縛する、捕獲系の魔法。威力は無いが硬化された土なので普通の剣などで破壊するのは困難。
弱点として腕のリーチが短いのと、魔力消費が少し多い。
{アースバインド・改}
アースバインドの改良版。
使われている陣は円陣。
刻まれているルーンは『凝固』『硬化』『造形』『複製』『伸縮』『操作』『固定』の七つ。限界数も七つ。
アースバインドの弱点を改良しより相手を拘束する確率を高めた魔法。
特徴として、腕の数が増やされ、長く伸びるといったところ。一度範囲内に入ったものは確実に四肢を捕まれ、そのまま大地に固定される。
ただ消費魔力は通常の五倍を超えるという燃費が以上に悪いという欠点がある。
考案者 ディスペイア